CSRトピックス 2016年

さまざまな事情で頼れる家族がいない子どもたちを支援する~新しい寄付サービス「チャリティスマイル」を提供開始~

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)では、2016年2月1日より、さまざまな事情で頼れる家族がいない子どもたちの支援を目的に、毎月10円をお客さまからいただき、それと同額の10円をソフトバンクが拠出して、1カ月当り20円を寄付する「チャリティスマイル」の提供を開始しました。「チャリティスマイル」の誕生の背景や目指すものについて、ソフトバンクCSR企画部の山崎 直里と田中 宏明にインタビューしました。

必要な支援を確実に届ける仕組みを

「チャリティスマイル」が誕生した経緯について教えてください。

山崎:ソフトバンクでは2011年8月1日より、東日本大震災の被災地へ継続的に寄付ができるサービス「チャリティホワイト」の提供を行っています。2016年1月末現在、300万人近い方々にご参加いただき、寄付完了金額も10億円を突破しました。このような継続的な寄付を実現する枠組みや実績ができたことで、他の支援分野でも社会貢献に取り組もうという声が社内に生まれました。お客さまからも子どもたちへの支援を求める声が多く、関連する団体や施設への聞き取り調査を行った結果、さまざまな事情により頼れる家族のいない子どもたちの自立に向けた支援に取り組むこととなりました。

日本では、児童虐待による相談件数が年間約9万件※1となり、この20年間で50倍以上にも増えています。また、児童養護施設に入所している子どもたちの6割以上が、家族からの虐待や育児放棄などを受けた経験があります。さらに、災害や事故により一瞬で親を失い、児童養護施設に入所している子どももいます。そんな心の傷を負った子どもたちも、15歳以上になると、学生でない限り制度上施設にいることができなくなります。そのため、多くの場合高校卒業と同時、早い場合は中学校卒業後に、児童養護施設からの退所を余儀なくされます。施設での生活から一変、社会に出てたった一人で暮らさなくてはいけなくなり、生活に困窮しても頼れる家族もいないため、自ら命を絶ったり、行方不明になってしまうケースもあります。このような負の連鎖を断ち切るためにも、子どもたちが施設に入所している間に、施設と社会のギャップをきちんと理解し、自分一人で生きていく自信や知識、技術を身に付けられるような支援を、お客さまと一緒にサポートしていこうというのが「チャリティスマイル」です。

「チャリティスマイル」の寄付金は、どのような形で支援活動に活用されるのでしょうか。

田中:「チャリティスマイル」は、「チャリティホワイト」同様、ご加入いただいたお客さまから毎月の携帯電話料金にプラスして10円の寄付をいただき、ソフトバンクから10円を加えて、計20円を毎月寄付します。寄付金は「中央共同募金会」と「あしなが育英会」を通じて、全国の遺児、児童養護施設の子どもや施設を退所した子どもたちの自立支援に活用されます。

日本全国の数多くの団体が、子どもの自立を支援するさまざまな取り組みを行っていますが、より良い支援を行えるように、助成先については「中央共同募金会」や「あしなが育英会」とソフトバンクで相談した上で、子どもたちの未来を見据えた支援を行っていきたいと思っています。

今後の展望をお願いします。

CSR企画部 山崎 直里(写真左)、田中 宏明(写真右)

山崎:ソフトバンクには、多くのお客さまとの接点があります。「チャリティスマイル」を通じて、社会課題について関心を持っていただくのはもちろん、支援を必要としている子どもたちの現状を知っていただくきっかけになればと思っています。そして月10円というほんの少しの金額でも、継続的な寄付による支援が力になるという、社会全体の雰囲気づくりに貢献できればと思います。そのためにも信頼できる団体と一緒に、助けを必要とされる方に支援が確実に届く仕組みを整えていきたいです。

田中:「チャリティスマイル」と同じ仕組みを採用している「チャリティホワイト」では、多くのお客さまから月10円のご支援をいただいたおかげで、これまでに10億円もの寄付をお届けできましたが、何よりもとても多くのお客さまの気持ちや思いが詰まった支援であるということに、大きな意義があったと思っています。

今後もさまざまな社会課題を多くの方々にお伝えし続け、「チャリティスマイル」をはじめとした私たちの取り組みに共感いただくことで、支援の輪が広がっていけばと考えています。

(掲載日:2016年2月1日)

[注]
  • ※1
    2014年 厚生労働省調べ
  • 内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。