CSRトピックス 2016年

東日本大震災から5年
ソフトバンクグループの支援活動を振り返って

2016年3月11日で、東日本大震災から5年が経ちます。この5年間、ソフトバンクグループでは、被災地の復興に向けてさまざまな支援活動を行ってきました。今回は、ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」) 人事総務統括 CSR統括部長の池田 昌人に、この5年間の支援活動の総括や2015年度に開始した新たな取り組みなどについてインタビューしました。

課題は時間の経過とともに多様化

震災から5年、支援活動全般を振り返ってどのような感想を持っていますか?また、特に印象に残ったことがあれば教えてください。

「ありがとう大合奏LIVE:故郷」の様子©絆プロジェクト

池田:震災直後から現在まで、さまざまな取り組みを実施してきました。振り返ると、東北の方々と共に復興の日々を見つめてきた5年間だったという実感があります。

4年前の2012年2月、印象的な出来事がありました。東北の子どもたちを支援するオプションサービス「チャリティホワイト」を開始してからちょうど1年が経った頃でしたが、「チャリティホワイト」を通じて支援してくれた方へ「ありがとう」の気持ちを込めて、子どもたちが大合奏ライブを開催してくれました。その模様を見た代表の孫はとても感動し、涙ぐみながら「これからも被災地の皆さんに喜ばれる支援活動を続けていこう」と継続的な支援への思いを新たにしていました。われわれもその思いを忘れることなく、常に現地の方々の目線に立ち、皆さんが何を必要としているのかをしっかりと意識しながら、この5年間支援活動に真摯に取り組んできました。

この5年間で、東北はどう変わったのでしょうか?復興の状況について聞かせてください。

池田:東日本大震災の復興について考えるとき、よく比較されるのが阪神淡路大震災です。阪神淡路大震災では、発生から5年が経過した時点で応急仮設住宅が全て撤去され、公営住宅への移行が完了しました。しかし、東日本大震災の場合、この移行のスピードが全く違います。5年経った現在でも、阪神淡路大震災の復興経過でいうと2年半ぐらいしか経っていないような状況で、いまだに多くの方が応急仮設住宅での生活を余儀なくされています。

先日、「語り部」と呼ばれるボランティアの方々から、震災直後の体験や現在の心境などについてお話を伺う機会がありました。そのとき、皆さん口を揃えておっしゃっていたのが「やっと今、復興の入り口に立てた気がします」ということでした。一部地域では、すでに元の生活を取り戻しているところもあります。しかし、多くの方々にとっては、まだ復興の“入り口”に立ったに過ぎないというのが実感なのです。ところが世間からは、「もう5年を迎えるのに、まだ支援が必要なのか」というような言葉も聞こえてきます。こうした言葉を耳にすると、今後東北で被災された方々がさらに苦しい状況に追い込まれてしまうのではないかと懸念しています。

今後は小さな支援の積み重ねが大切に

東日本大震災では、求められる支援の内容も過去の震災とは異なるのでしょうか?

CSR統括部長 池田 昌人

池田:求められるものは、どんな災害でも基本的には変わらないと思います。ただ、復興までの期間が長くなるにつれて必要になってくることがあります。それは、「喪失」への対応です。壊れた建物を直すというような、いわゆる「損失」に関する対応は、震災直後から一貫して必要です。一方で、復興までの期間が長引くことによって「いつまでも気持ちが前に進まない」「大切な人を失った悲しみに心が引っ張られてしまう」など、心のケアの問題が徐々に大きくなってきているのではないかと思います。こうした「喪失」への対応として重要なのが、コミュニティーの再生です。例えば、町のイベントを支援して、地元の皆さんの気持ちをつなぐ活動の場にしていただくなどの取り組みです。これからは、県などにまとまった金額を寄付するというよりも、こうした小さな支援の積み重ねが大切になってくると思います。

ソフトバンクでも、2013年から中央共同募金会と共同で、東北で地域に根差して活動する特定の団体を支える「赤い羽根チャリティホワイトプロジェクト」を実施しています。先日も、このプロジェクトの寄付金を使って避難先でお祭りを開催した方から、感謝のお手紙と共に、子どもたちとおじいちゃん、おばあちゃんたちの笑顔の写真が届きました。それを見て、こうした支援がいかに大事かを改めて認識しました。

2015年度の新たな取り組みについて教えてください。

池田:ソフトバンクグループがこれまで行ってきた復興支援への取り組みを紹介しているWEBページ「ソフトバンクグループ 復興支援への取り組み」の公開に合わせて、2016年3月3日より、復興支援に取り組む対象の非営利団体へ「かざして募金」経由で寄付すると、ソフトバンクが同額を追加で寄付する「ずっと!東北応援プロジェクト」を実施しています。

また、3月1日には、ソフトバンク携帯電話を使うだけで社会貢献ができる「チャリティモバイル」を開始しました。これは、非営利団体ごとに用意された専用申し込みページでソフトバンク携帯電話を新規もしくは機種変更で購入すると、お客さまによる追加負担金なしで、2年間月々の利用料金の3%を、またお申し込み時に6,000円を、対象となる非営利団体にソフトバンクが寄付するというプログラムです。チャリティモバイルの寄付先にも、東北支援を行う団体が複数ありますので、ぜひご利用ください。

今後も継続的な支援が必要とされている中、大きな負担が伴う支援活動では長期間続けることが難しいです。そこで、寄付する側の負担を減らし、少しでも寄付への敷居を下げたいという思いから、これらの新たな取り組みを始めることにしました。ぜひ多くの皆さまにご支援いただければ幸いです。

東日本大震災当日から現在の歩みを写真で展示

5年間の振り返りとして、2016年3月7日より、ソフトバンクグループ汐留本社1階ロビーで震災当日から現在までの歩みを写真で展示しています。

[注]
  • 写真の展示は2016年3月11日まで。

(掲載日:2016年3月10日)

  • 内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。