経営陣ファイル 2005年

ソフトバンクBB株式会社取締役就任挨拶

ソフトバンクBB株式会社 取締役 コンシューマー事業統括
榛葉 淳(しんば じゅん)

ソフトバンク創立5年目に入社、以来20年間にわたりソフトバンクで営業畑を歩み、現在ソフトバンクBBでコンシューマ営業を統括する榛葉淳。大規模な営業部隊を率いてYahoo! BBの営業の陣頭指揮をする彼は、社内だけでなく、国内数万社の取引先からの信頼も厚いことで有名です。今回の経営陣ファイルでは、2005年6月に取締役に就任した榛葉にインタビュー、その営業戦略と今後のビジョンについて語ってもらいました。

略歴:
1985年株式会社日本ソフトバンク(現ソフトバンク株式会社)入社。1999年分社化に伴い、ソフトバンク・コマース株式会社(現ソフトバンクBB株式会社)へコーポレートチャネル営業本部長として転籍。2001年同社取締役就任。2004年Yahoo! BBの営業責任者としてコンシューマ事業を統括。2005年6月、ソフトバンクBB株式会社取締役就任。

営業畑を歩んで20年

1985年に、分社化する前の日本ソフトバンクに入社してから、20年。振り返るとあっという間でした。

学生時代、就職先に求めていたものは、(1)「トップの魅力」、(2)「10~20年後に産業の成長期を迎える」、(3)「実力主義の文化」という三つのポイントです。当時の注目企業はマイコン、ロボット、レジャーなどの分野が中心でしたが、能力・知力・体力などを総合的に見て最も活発に働ける30代~40代に、最も成長性が見込める場所で、しかも尊敬するトップの下で働きたいと考えていました。この三点に合致したのが、当時コンサルタントであった叔父に教えてもらった、孫正義社長の経営する日本ソフトバンクという会社だったんです。

孫社長は、ビジネスに対して非常にシビアで的確な判断力をもつ反面、人間に対する思いがとても暖かく、深い人です。入社当時は小さなオフィスビルで、一日中社長と一緒に仕事をする生活。その中で、役員からパートの方々まで、まったく分け隔てのない気配りぶりを見てきました。その人間としての暖かさ、懐の深さが、私が20年間ずっと孫社長を尊敬し続けていることの大きな理由のひとつですね

入社してからは、一介の営業担当としてITソフト流通の営業最前線で働きながら、さまざまなことを学びました。上司や同期からも学ぶことは多かったのですが、最も多くのことを教えていただいたのは、他でもない、ソフトバンクと付き合ってくださる取引先のお客様でした。当時のお客様とは、今でも親しくさせていただいています。以後18年間に渡り営業・マーケティングなどを担当しましたが、この頃の経験は、今の私の基礎となった部分であり、今の仕事の中でも大きく役立っています。

今回は取締役として、コンシューマ向けビジネスの統括という大きなミッションをいただきましたが、日々の積み重ねの大切さを忘れたことはありません。

コンシューマー向けビジネスの展開

現在のコンシューマ向け事業の中で戦略的に最も重要なサービスは、今まで1年間のエリア限定のテストマーケティング期間を経て、今年7月からBBTVを加えて本格サービスインしたトリプルプレイがあります。
(関連リリース:「Yahoo! BB、月額4,540円(税込4,766円)からのトリプルプレイ(ブロードバンド・IP電話・TV放送)を全国展開へ!」

ブロードバンドを車に例えて説明すると、50M、100Mという通信速度は、1000cc、2000ccというエンジンの排気量、パワーの違いと同じです。しかし、排気量の大きさが、必ずしもすべての人にとって、いい車の条件ではありませんよね。むしろ、カーナビや高品質なステレオといった付属品・オプションを、自分の好みに合わせて選んでいくことで、カーライフがより快適なものなっていくわけです。ADSLも同じで、それぞれのニーズに合わせて選ぶことのできるオプションが、BBTVやIP電話なのです。(注:当社のお客様はほとんどの方がご利用頂いているサービスです)通信インフラを通じて提供できるサービスは、あらゆる分野で多岐に渡りますから、人々のライフスタイルに与える影響もそれだけ大きなものになっていくでしょう。

またテレビは、生活のあらゆる場面に根付いています。娯楽だけでなく、世界中のニュースや教育から地方密着型の生活情報までありとあらゆる情報を、人々はテレビという媒体から得ています。今回のトリプルプレイのサービスインは、テレビという媒体へのアプローチが加わったことが非常に重要なのです。インターネット、電話、そしてテレビを一体化して利用できることで、ブロードバンドがライフスタイルを変えていく、新たな局面を迎えました。現在、すでにユーザー各自のライフスタイルにとって何が一番必要で、有益なのかを考え、提供していく時期がきているのです。

「顔を合わせる」コミュニケーションで信頼関係を

ソフトバンクというやんちゃな会社が世の中を変えた、時代を変えたと後の人々に言われるくらい、人々のライフスタイルをもっと便利で豊かに、そして社会全体をもっといい方向に変えていける、そんな大きなビジョンを持っていきたいと思います。

仕事をする上でのコミュニケーションツールはたくさんありますが、信頼関係をつくり、保持するために最も大切だと思うのは、フェイスtoフェイスのコミュニケーションです。お客様とのやり取りでも、何かあれば直接お会いして、話をさせていただくことで、初めて心の通ったコミュニケーションができると思っています。これは部下に対しても同じですね。営業時代に学んだ人間関係の基本ですが、こちらの誠意や思いが最もよく伝わる方法だと思いますし、通信サービスの販売をしていく上でも大事なポイントだと考えています。

座右の銘は、「think globally act locally」。日々の積み重ねを大事にしながら、それがどこに通じているかという大きな方向性を常に明確にし、社内外と共有しながら、志の実現に向かって進んでいきたいと思います。

(掲載日:2005年9月22日)

  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。