経営陣ファイル 2011年

コンシューマにも法人にも!多彩なソフトウエアサービスを提供 BBソフトサービス株式会社

ソフトバンクグループは、1981年、パソコン向けパッケージソフトの卸売り事業で創業しました。それから30年が経った現在、インターネットとそれにつながる電子機器の進化により、電子的にソフトウエアが供給される世の中が実現しています。また近年では、インターネット経由でネットワーク上にあるサーバのサービスを簡単に利用することができるサービス「クラウドコンピューティング」(以下 クラウド)が生まれるなど、ソフトウエアサービスがいっそう多様化しています。今回ご紹介するBBソフトサービス株式会社(以下 BBソフトサービス)は、こうした急激な変化が進むソフトウエア市場において、お客様のニーズに応える新たなサービスやソリューションを提供し続けています。世界に視野を開き、さらなる成長に向かって進んでいる同社について、取締役の瀧 進太郎にインタビューしました。

“パッケージ”から“ダウンロード”になったソフトウエア

BBソフトサービスは、2006年1月、ソフトバンクBB株式会社(以下 ソフトバンクBB)のソフトウエア流通部門から分社化し、設立されました。一般および法人のあらゆるお客様に対して、さまざまな良い製品やサービスを卸すソフトウエアビジネスを展開し、ソフトウエアサービスの提供を通じて社会に貢献することを理念として掲げています。

BBソフトサービスの設立には、インターネット接続サービス「Yahoo! BB」が密接に関係しています。ビー・ビー・テクノロジー株式会社(現 ソフトバンクBB)が、「Yahoo! BB」の提供を開始したのは2001年。「『Yahoo! BB』というブロードバンドサービスは、例えるなら高速道路です。当時、その高速道路を通る“オプションサービス”に、新しいビジネスの創出が期待され、最初に注目されたサービスがセキュリティソフトでした。このサービス企画を担当することになったのが、セキュリティベンダーとのつながりがあったソフトバンクBBの流通部門。そして、Yahoo! BB会員のお客様向けに提供することになったサービスが、『BBセキュリティ』というセキュリティソフトです」と、当時ソフトバンクBBでサービス提供に携わっていた瀧は語ります。

「BBセキュリティ」は、月額利用料金制でセキュリティソフトを提供し、継続的に安全なセキュリティ環境を維持するサービスです。提供開始後、「BBセキュリティ」事業の成功をきっかけに、事業が分社化されて誕生した会社がBBソフトサービスです。

店頭やテレマーケティングでの「BBセキュリティ」の販売は、「Yahoo! BB」と同様にソフトバンクBBが行っています。さらに、BBソフトサービスは、他のプロバイダー向けに提供、販売用パソコンへプリインストールするなど、横断的に「BBセキュリティ」を展開しています。「まずソフトバンクグループと協力してビジネスを展開し、その事例やノウハウをグループ外のチャネルに広げる販売戦略が、BBソフトサービス流です」(瀧)。

コンシューマ、法人に広がるソフトウエアサービス

現在BBソフトサービスは、パソコンと携帯電話の2つのプラットフォーム向けに、主にセキュリティサービスやコンテンツサービスを提供しています。「近年、多くのソフトバンクグループの会社が、コンテンツ事業を展開していますが、エンターテインメント以外のアプリケーションや、SaaS*1を展開している会社は、グループ内に少ないので、ここは我々の領域だと自覚しています」(同)。


右脳鍛錬ウノタン 七田式 大人の瞬カントレーニング

このほか、スマートフォンに対応した各種サービスもそろっています。Android™搭載のスマートフォンには、米Symantec社や米McAfee社と協同で開発したセキュリティサービスを提供。そのひとつが、ソフトバンクモバイルのオプションサービスセット「スマートフォン基本パック」に入っている「スマートセキュリティ powered by McAfee®」で、ウイルス被害から守るアプリケーションになっています。2010年12月10日の提供開始から現在に至るまで、堅調に契約数を伸ばしています。また、iPhone向けにはセキュリティ関連ではない、オリジナルアプリケーションを開発・販売しています。中でも人気のアプリは、「右脳鍛錬ウノタン 七田式 大人の瞬カントレーニング」。「App store」のセールスランキングでも上位につけています。このほか、英単語の学習アプリや、Yahoo!ドームで使えるホークスアプリ「ソフトバンクホークスバーチャルスタンプラリー」も自社で制作しています。アプリ開発には、専用の研究室を設け、そこでiPhoneアプリのほか、Androidやそれ以外のOS向けのアプリ開発も行っています。

設立以降、コンシューマ向けのソフトウエアサービスを中心に展開してきたBBソフトサービスでしたが、2010年4月、ソフトウエアライセンスの見積もり・注文・管理サービス「ライセンスオンライン」を提供するライセンスオンライン株式会社と合併しました。これにより、BBソフトサービスは、SOHOやSMB(中堅・中小企業)のお客様向けにもサービスを提供できるルートを持ちました。また、子会社のバリューモア株式会社が運営するECサイト*2ValuMore!」では、法人および一般のお客様向けに、家電やパソコン周辺機器、ソフトウエアなどを販売しています。「これまで強化してきたコンシューマ向けのソフトウエアサービスを核に、法人にも関連サービスを広げていきます」(同)。


SugarSyncの仕組み

同じく2010年、BBソフトサービスは、米SugarSync社との業務提携を結びました。SugarSync社は、その名も「SugarSync」というパーソナルクラウドサービスを世界134カ国で提供しています。この業務提携によりBBソフトサービスは、「SugarSync」の日本での提供を始めました。瀧は、「SugarSync」を選んだ理由について、「すでに世の中には、クラウドを活用した、パソコンや携帯電話などで簡単にデータを共有するサービスがたくさんあります。しかし、日本語に丁寧に対応し、かつ優れたサービスは、ほとんど存在しないのが実状です。そこで、我々は、『SugarSync』が世界No.1のデータ共有サービスになると確信し、日本国内の代理店としてサービスを提供しています」と述べています。

「ソフトウエアは、特に英語圏の国々で良いサービスが生み出されますので、そこで見つけた技術やサ-ビスを日本に持ち込むことに積極的に取り組んでいます。ここで重要なことは、単に世界のサービスを日本に流すだけではなく、ある意味で自社が“メーカー”になること。お客様により良いサービスを提供するために、また利益率を上げるためにも、自社がサービス提供者として、商品を生み出している立場であることが大切だと考えています」(同)とするとおり、BBソフトサービスは「SugarSync」でも、コンシューマや法人への販売にとどまらず、販売用パソコンへのプリインストールなど、包括的にサービスを展開しています。

誰にでも必要とされるサービスを提供する

瀧は、BBソフトサービスのこれからの10年間は、次の3つが成長の鍵を握っているとしています。まず1つ目は「SaaS」。セキュリティ関連のソフトウエアを中心に、絶対的なセキュリティサービスのNo.1カンパニーを目指します。次に、2つ目は「クラウド」。「SugarSync」に引き続き、クラウドに付随するサービスを展開します。そして、3つ目は「モバイル」です。この3つを中心に、同社は携帯電話やスマートフォンをはじめとするモバイル向けのアプリケーションサービスも、さらなる充実を図っていきます。

「パソコンだけがインターネットにつながる時代は終わりました。今となっては、ゲーム機でも、カーナビでも、インターネットにつながります。今後は、ますます家電とインターネットがつながっていくでしょう。このようなデバイスとネットワークの進化により、ソフトウエアの市場規模は、劇的な拡大が予想されています。これはまさに、我々のビジネスチャンスとなる領域です。特にセキュリティシステムは、どの電子機器にも必要とされます。電子機器にインストールするソフトウエアだけで守るのではなく、ネットワーク側でもセキュリティを確保できるシステムの開発も進めているところです」(同)。

急速に変化していくソフトウエア業界の中で、トレンドを読み取りながら、お客様に必要とされるソフトウエアサービスを提供し続けるBBソフトサービスに、どうぞご期待ください。

(掲載日:2011年5月13日)

[注]
  • *1SaaS:(Software as a Service)ユーザが必要とする機能だけをサービスとして、インターネット経由で提供するソフトウエア
  • *2商品やサービスをインターネットで販売するサイト
  • *iPhone、iPadは、Apple Inc.の商標です。
  • *Apple、Appleのロゴは、米国および他国のApple Inc.の登録商標です。
  • *Android™およびAndroid マーケット™は、Google Inc.の商標または登録商標です。
  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。