プロジェクトPickUp 2008年

「機動戦士ガンダム」の世界観を携帯電話で再現
シャア専用ケータイ「913SH G TYPE-CHAR」

ソフトバンクモバイル株式会社 技術統括
プロダクト・サービス本部 プロダクト統括部 プロダクト企画部 デザイン課
大道 伸(だいどう しん)

来年、放送開始から30周年を迎える「機動戦士ガンダム」。その世界観を携帯電話で実現した話題のシャア専用ケータイ「913SH G TYPE-CHAR」の企画から開発までをプロダクト企画部 デザイン課 大道にインタビューしました。

細部にまでこだわり、「機動戦士ガンダム」の世界観を表現した「シャア専用ケータイ」


© 創通・サンライズ
インタビュアー:
開発に至った経緯を教えてください。
大道:
実は以前から、いちガンダムファンとして、「チャンスがあればガンダムの携帯電話を作りたい」と漠然と考えていました。多くのファンをもつ「機動戦士ガンダム」は、来年、放送開始から30周年を迎えるものの、その人気は未だに根強いものがあります。今回、版権元の創通様との間で話がまとまり企画がスタートしたわけですが、すでにガンダム関連商品が世の中にあふれている中で、とにかくこれまでにないクオリティの高いものを創り上げようと、両社の意見が一致しました。社長へプレゼンテーションを行ったところ、「お前がそんなに好きならやってみろ!」と承認をいただき開発に入りました。嬉しかったですね。
インタビュアー:
なぜ「シャア・アズナブル」だったのでしょうか。
大道:
ガンダムの中で、一番ファンの支持が高くて独自の世界観をもっている「シャア・アズナブル」を選びました。強い信念を持ち、自信に満ちた言動や優れた戦闘力で圧倒的な存在感を示し、非常に個性的で、軍官・思想家として類い希な能力を発揮したシャアは、確実にファンの心をつかんでいると思います。私も含め開発に携わったチーム内でもやはりシャアへの支持は高く、企画段階から次々とイメージやアイデアが膨らんでいきました。
インタビュアー:
「シャア専用ケータイ」のターゲットをどのようにとらえていますか。
大道:
当初はガンダムファンの中でも、特に30代のコアなファン層を第一に考えていました。女性のガンダムファンが増えてきているという話も聞いていましたが、メインターゲットと考えていたわけではありませんでした。ですが、初回予約分の約2割が女性だったとのことで、ガンダムファンの幅広い人気を実感しています。先日、量販店から大学生風の若い女性があの大きい箱を抱えて出てくるのを見たときはちょっと感動しましたね。

手に取るだけで楽しくなれる携帯電話を目指して


© 創通・サンライズ
インタビュアー:
開発コンセプトや、開発にあたっての苦労を教えてください。
大道:

今回の開発コンセプトは、「大人の男性が持っても恥ずかしくない、でも遊び心を忘れないケータイ」です。通常の端末と変わらない約1年という開発期間や予算などのさまざまな制限の中で、どうバランスをとっていくかを一番に考えました。

まず端末ですが、この企画のために端末そのものをいちから制作するのは時間・コスト面において非常に難しかったので、すでに発表済みだった「FULLFACE SoftBank 913SH」をベースモデルとして使用することにしました。しかし、いかに既存のモデルと差別化を図るのか、どうすればお客様にとって満足いくものになるか試行錯誤の連続でした。細部にジオン軍のマークなどさまざまなマーキングをデザインしたり、待受画面やメニュー画面、オリジナルアイコン、オリジナルボイスなどシャアをイメージしたコンテンツを数多く内蔵することで、ファンにはたまらない魅力満載のアイテムになったはずです。

また、今回一番注目された「シャア専用ザクヘッド型充電台」は、当初、「大きすぎるのでは」という意見もありましたが、実寸の12分の1という精巧な縮尺での再現はファンの心に響くでしょうし、部屋に置いたときの存在感も大事に考えました。とはいうものの、実際に完成した実物を見たときはあまりの大きさに少々不安になったのも事実です(笑)。それでも、実物を見ていただいた方からは評判がよく、非常に完成度の高いものができました。また、各メディアでもかなり大きく取り上げていただき、発表してからの反響は予想よりも大きかったですね。

インタビュアー:
今後の商品展開や、ご自身の目標などを教えてください。
大道:
今後の商品についてはまだ企画段階ですが、今回発売した「シャア専用ケータイ」のように、コンセプトとなった世界観が好きな人に響く、強いインパクトを持った端末をもっと出していきたいですね。携帯電話が普及した今、お客様の好み・趣味嗜好は細分化しています。お客様のさまざまなニーズにお応えするためにも、ソフトバンクにしかないような個性的かつ魅力ある端末、そして仕事で疲れたときなどに、手に取るだけで楽しくなれるような端末を作っていきたいと思います。

(掲載日:2008年1月25日)

  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。