プロジェクトPickUp 2008年

グループシナジーでより便利なサービスを
「SoftBank SELECTION」

ソフトバンクBB株式会社 コマース&サービス統括 CN事業推進部
SBセレクション推進室 新規ビジネス企画課 課長
橋本 雅斗(はしもと まさと)

2007年11月にソフトバンクBBから発表された、パソコン用ソフトや携帯電話のアクセサリを提供する「SoftBank SELECTION」。新サービス誕生の経緯やグループシナジーを活かした取り組みについて、コマース&サービス統括 CN事業推進部 SBセレクション推進室 新規ビジネス企画課で課長を務める橋本にインタビューしました。

日本最大級のIT流通事業

インタビュアー:
ソフトバンクBBの「コマース&サービス統括(以下C&S統括)」について教えてください。
橋本:
C&S統括は、ソフトバンクが創業した1981年から継続して展開しているIT流通事業を担っています。現在約4,000社のメーカーと取引を行い、主にパソコンやサーバ、周辺機器などのハードウエアから、パソコン用のソフトウエアまで約26万アイテム*1を常時取り扱う国内最大規模のIT流通サービスとなっています。

「ソフトバンク」を前面に出したサービス展開

インタビュアー:
「SoftBank SELECTION」とは、どのようなサービスでしょうか?
橋本:
ソフトバンクグループが展開するブロードバンドや携帯電話サービスなどをよりご活用いただけるよう、ソフトバンクBBが厳選したパソコン用ソフトや携帯電話のアクセサリを提供するのが、新サービス「SoftBank SELECTION」です。
ソフトバンクBBでは、今までもソフトバンクグループ内の会社と連携し、さまざまなコンテンツやサービスをお客様に提供してきましたが、お客様により一層ソフトバンクを身近に感じていただきたい、ソフトバンクというブランドを知っていただきたいという思いがありました。今回、「SoftBank SELECTION」という形で、それらの思いを実現させるための一歩を踏み出したと思っています。
インタビュアー:
ソフトバンク携帯を購入されるお客様にとっても、「SoftBank SELECTION」は便利なサービスですね。
橋本:
そうですね。携帯電話とSDカードや液晶保護シートシールなどのアクセサリ類を一緒に購入できることは、手間が省けるという意味でもメリットがあると思っています。携帯電話と同じ「ソフトバンク」というブランドであるため、お客様の関心も高く、以前から各種アクセサリを販売していた一部のソフトバンクショップでは、「SoftBank SELECTION」を取り扱うことで、アクセサリの売上が30%程度伸びたところもありました。ソフトバンクブランドの力を実感しましたね。現在は約60アイテムを携帯電話向け特設サイトや一部ソフトバンクショップ(約500店舗)で取り扱っていますが、今後はアイテム数、取扱店舗共に順次拡大していく予定です。
インタビュアー:
パソコン用ソフトの展開について教えてください。
橋本:

昨今はパソコン用ソフト市場が縮小傾向にあり、価格競争が激しさを増しています。そのため、ソフトウエアメーカーが予算の縮小を迫られ、開発投資ができず、事業が成立しなくなっているケースも見られます。

今までソフトバンクBBは、ソフトウエアの「流通」を主業務としていましたが、今回はそこからもう一歩踏み込み、ソフトバンクBBがソフトウエアメーカーと共同で製品を企画し、子会社であるBBソフトサービスで製造・販売を行うスキームを整えました。これによって、ソフトウエアメーカーが開発に集中できる環境を提供することができます。さらに、パソコン用ソフトに不慣れなお客様にも安心してご利用いただけるよう、サポートにも万全な体制を整えています。「コンタクトセンター・アワード2007」*2において金賞を受賞した、ソフトバンクBBのコールセンターで、ソフトウエアのサポートをフリーダイヤルにて行っています。

このように、安心してお使いいただけるパソコン用ソフトやサポートを提供することで、これまで以上により便利なサービスとしてさらに幅広いお客様にご活用いただけると思っています。その結果、ソフトウエア市場全体が活性化していくことを期待しています。

現在のところ、ウイルス対策ソフトやユーティリティソフトなどの基本ソフトを16本発表していますが、今後も、順次新しいソフトを追加していく予定です。来年度には、100本程度まで増やすと同時に、BBソフトサービスによるオリジナルソフトも開発したいと考えています。

多彩な組み合わせから、新しい可能性を生み出す

インタビュアー:
C&S統括としてソフトバンクショップへのフォローはどのように行っているのでしょうか?
橋本:

まず、携帯電話アクセサリを扱うソフトバンクショップでは、「Mobile EXchange」というシステムを発注業務に利用しています。これは、IT流通事業の発注業務に利用しているシステムをソフトバンクショップ向けに改良したもので、パソコン上から簡単に発注ができるシステムです。今まで携帯電話取扱店、特に小さなショップでは、発注書をFAXで送り、届いているかを電話で確認する作業などが大きな負担でした。各ショップが「Mobile EXchange」を利用すれば、数クリックで発注できるため、業務への負荷は格段に小さくなります。

また、各ショップ担当のラウンダー*3によるシステムの操作方法指導やPOPの提供を行い、常時フォローを行っています。その成果で、ショップへのシステム導入は上手くいっています。もちろん改善しなければいけない部分も多々ありますので、今後はショップの意見を反映し、より使いやすいシステムにしていきたいですね。

インタビュアー:
ソフトバンクグループの他の事業と協力した製品開発などは行っていますか?
橋本:

現在、ソフトバンクBBとソフトバンクモバイルとで連携し、携帯電話の機能を活かした製品の開発を行っています。

例えば、携帯に搭載されているBluetooth®。ソフトバンクモバイルは、携帯電話3社の中でもBluetooth®搭載機種を一番多く出しているのですが、その機能がうまく活用されていない実情があります。Bluetooth®機器自体がどうしても通常の周辺機器製品より割高になってしまい、なかなかご購入される方が少ないようです。しかし、その機能と利用方法を知っていただければ、普段のちょっとしたことが便利になります。

今回、Bluetooth®の短距離無線通信が行えるという機能から、お客様の普段の生活の中でご活用いただける商品として、防滴スピーカーの提供を考えています。携帯本体は外、スピーカーは浴室内というように、浴室用テレビと同じように浴室で利用でき、且つ、普段から聴いているお気に入りの曲をお風呂の中でも高音質で楽しむことができます。もちろん携帯電話が濡れることはありません。また、すでに発売中の音楽・ワンセグ携帯向けのヘッドセットについては、同等製品の市場売価よりも安価で提供しています。このように、自社ブランドということで、より安価に提供できることも「SoftBank SELECTION」の魅力だと思っています。価格の面でもチャレンジしていきたいですね。

今まであまり使われにくい機能を活用することや、生活のさまざまなシーンでご利用いただける製品を企画・開発することで、新たな携帯需要を開拓してくことも考えています。

インタビュアー:
今後の展開や、目標など教えてください。
橋本:
「SoftBank SELECTION」は、ソフトバンクBBの流通事業と、ソフトバンクモバイルの移動体通信事業との連携で生まれた製品を中心にしています。お客様にとって何が便利なのか、という視点からグループシナジーを活用することで、きっとまた新しい可能性が生まれるでしょう。今後も、多くの事業を抱えるソフトバンクグループでしかできない、新しい商品を生み出していきたいですね。

(掲載日:2008年3月21日)

[注]
  • *12006年10月1日現在、有効アイテム数
  • *2株式会社リックテレコムが主催する、国内唯一のコンタクトセンター運営企業向け運営管理能力表彰制度。コールセンターを運営する各企業が申請した業務改善の取り組みを、参加企業同士で相互に評価し合うもので、2004年から毎年実施されています。
  • *3店舗を回り、販売促進のためのフォローを行うスタッフ。
  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。