プロジェクトPickUp 2009年

ビジネスにも役立つ実践的な教育の「IT総合学部」


キャンパス入口
サイバー大学 IT総合学部 学部長代理
川原 洋(かわはら ひろし)

2009年度で3年目を迎えるサイバー大学は、学生数も増え講義内容もますます充実しています。「ソフトバンクニュース」では以前、エジプト考古学でも名高い吉村 作治サイバー大学学長に、サイバー大学設立直後のお話を伺いましたが、今回は「IT総合学部」の特長を中心にサイバー大学の最新の状況をお伝えします。

基礎知識と実務知識の両方を学習できる「IT総合学部」

すべての授業をインターネットで行う日本初の4年制大学として誕生したサイバー大学は、2009年度で3年目を迎えます。現在、学部は「IT総合学部」「世界遺産学部」の2つがあります。このうち「IT総合学部」では、どのような教育が行われているのでしょうか。


IT総合学部 学部長代理 川原 洋教授

「目指しているところは『IT and Business』です。いわゆるITの技術系教育だけではなく、ITの応用としてのビジネスについても、技術系教育と同じくらい軸足を置いて取り組んでいます」と語るのは、IT総合学部 学部長代理の川原 洋教授です。

教員とカリキュラムは、3つの分野で構成されています。1つ目はコンピューターサイエンス系。これはソフトウェア工学、コンピューター工学そして数学やアルゴリズムに始まり、より実践的なWEB技術やアプリケーション開発演習が含まれます。2つ目は通信技術。インターネットの通信技術やモバイル・無線通信の技術を主に学習していきます。また、昨今ネットビジネスを行う上で極めて重要なテーマである情報セキュリティについても学習します。3つ目はビジネスに関わる学習。ここにはプロジェクトマネジメントやITをベースとした経営管理など企業活動の現場で役立つ科目や、ビジネスそのものを興すための「起業論」、さらにITリテラシーや社会生態論を含めた広い分野の科目も用意されています。コンテンツビジネスに特化した科目もここに含まれます。

「基礎理工系科目では、大学などで教育経験のある教員が主に担当していますが、そのほかの科目では、実際に通信事業者、通信機器メーカーで働いていた人や現役の技術専門職、コンサルタントの方々が教員として多数揃っています。アカデミックな世界とビジネスの世界の双方から集まった教員による、バランスの取れたカリキュラムを用意しています」(同)。

インターネットで学べるサイバー大学ならではのメリット

サイバー大学の授業は「時間と場所を選ばない」ということが大きな特長です。すべての授業をインターネットによるオンデマンド方式で受講でき、通学の必要も一切ありません。「時間と場所を選ばない」ため、仕事を抱えている社会人でも、上手に隙間時間を利用して、しっかり学ぶことができます。一方、大学にとっても、著名人や各分野の第一線で活躍する専門家の方々を教員として迎えることができます。またサイバー大学では、インターネット大学ならではの、学生と教員の交流の場を用意しています。

「一般の通学制大学では授業後、教員に質問したくても気が引けてしまうと思います。そこでサイバー大学では、授業内容について自由に質問したり、関連トピックについてオンデマンドでディスカッションできる環境をWEB上に用意しました。これにより、一般の通学制大学と比べて、学生と教員との間ではるかに活発なコミュニケーションが行われています。さらにこの4月からは、WEBカメラを利用して学生と教員が1対1でコミュニケーションできる時間を定期的に設ける予定で、リアルタイムなコミュニケーションも可能になります」(同)。

またサイバー大学では、学生が継続的に学習を続けていくためのサポートに、非常に力を入れています。
「学生の皆さんへのサポートは非常に重要で、サイバー大学が力を入れているポイントです。まず各科目には担当の教員のほかに『メンター』という専門スタッフを置いています。『メンター』は学生に対し、日々の学習を維持・継続するためのアドバイスなどを行います。例えば今までちゃんと履修できていた人が、ある時遅れがちになっていた場合などは、まずは『どうしましたか?』という『お声がけ』をメールで行います。そしてその原因が『仕事が忙しい』とか『体調を崩して履修が遅れた』といった場合は、教員との間に入ってレポート提出の期限を調整するなどしながら、履修活動を続けるための具体的なサポートや調整を行っています。またサイバー大学では担任制を敷いています。1人の教員が数名の学生を担任。入学時から卒業研究のテーマの決定(専門分野のアドバイザの教員にバトンタッチする)までのロードマップを共有し、履修相談や進路相談に乗るなど親身になって対応しています」(同)。

充実の教員陣、高い学生の満足度


福岡キャンパス

川原教授は、サイバー大学の授業の特長について、「極めて“オープン”」と述べています。例えば採点方法。サイバー大学では出席、小テスト、レポート、試験などの評価率をシラバス(授業概要書)ですべて事前に開示しており、学生に公平感を与えています。こうした採点方法などの開示はアメリカの大学では何十年も前から当たり前のように行われていることなのですが、日本の大学では必ずしもそうではありません。また授業は教員の属人的な能力に頼らず一定の授業品質を保証できるよう、教員だけでなく学内外の専門家などが制作に携わっています。
「オープンで透明度の高い環境で授業が練り上げられます。そのため、より質の高い授業が担保されるわけです」(同)。

教員陣には、立川 談志さん、荒俣 宏さんといった著名な方や、世界で最初にコンピューターのチップを作った嶋 正利さんのような、歴史的な功績を残された方など、各分野の第一線で活躍される方々がそろっています。また前述のように、企業の最前線で経験を重ねた方々も教べんをとられています。

「過去2年間さまざまな取り組みをしてきましたが、手応えとして感じることは、総じて、学生の皆さんの満足度が非常に高いということです。社会人の方が学生として多数在籍していますが、自分で授業料を捻出し日々の多忙な生活の中から学習時間を作って授業を受けていますので、普通の大学生とは真剣度が違います。通信制の大学と比べドロップアウトする学生は非常に少ないと思います。実はIT総合学部の学生にはIT業界ですでに就労している社会人が少なくありません。彼らが異口同音に入学の動機として言っているのは、スキルアップやキャリアアップです。いわゆるITに関する技術やビジネスモデルを基礎能力として学びたいのだと逆に学生から教えられます。ほかにも身体に障がいのある方や、仕事や地理的な制約で通学が困難な方からは、サイバー大学だからこそ入学したというご意見もいただいています」(同)。

サイバー大学では、インターネットの特性を最大限に活用した就学環境を用意し、「学ぶ意欲」をお持ちの皆さまが、「学ぶ機会」を広げられるように取り組んでまいります。今後のサイバー大学の展開に、どうぞご期待ください。

(掲載日:2009年3月18日)

[注]
  • *サイバー大学では、2009年度春学期生を募集しています。興味のある科目は、1科目からでも受講可能。インターネットが実現する新しい「学」のスタイルで、あたらしい未来を創造してください。募集要項・出願についての詳細は下記よりご確認いただけます。
  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。