プロジェクトPickUp 2009年

ソフトバンクグループの考えるCSRとは

ソフトバンク株式会社 総務部 CSRグループ グループマネージャー
萩原 美穂(はぎわら みほ)

ソフトバンクグループでは、「ソフトバンクグループCSR基本方針『あすのインターネット社会へ』」を掲げ、お客様、株主様、従業員、お取引先様、そして社会に向け、さまざまな活動に取り組んでいます。
今回は、ソフトバンクグループのCSR方針や活動を統括し、その浸透のために取り組んでいるソフトバンク株式会社 総務部 CSRグループ グループマネージャーの萩原 美穂に、ソフトバンクグループが考えるCSRや、それに基づく具体的な取り組みについてインタビューしました。

ソフトバンクグループが考えるCSRとは

インタビュアー:
「ソフトバンクグループCSR基本方針」において、ソフトバンクグループが考えるCSRとは?
萩原:

ソフトバンクグループは、「デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、企業価値の最大化を実現するとともに人類と社会に貢献する」という経営理念を掲げています。この経営理念を具現化していくこと、すなわち事業活動そのものを、ソフトバンクグループの社会への貢献、ソフトバンクグループが社会に存在する意義と位置づけています。そして事業を通して社会に貢献しつづける企業であるために、ソフトバンクグループとして、どのようなことに取り組む必要があるのかを取りまとめたのが、「ソフトバンクグループCSR基本方針」です。「あすのインターネット社会へ」というCSR基本方針の主題は、事業活動を通して社会に貢献することを常に志すソフトバンクグループの姿勢を表しています。

CSRグループでは、ソフトバンクグループがCSRに関して方針を持ち、それに基づいた取り組みを行っていることを社外の皆様に知っていただくために、ソフトバンク企業ホームページの「CSRトピックス」や、「CSRレポート」を媒体とした情報発信に力を入れています。

インタビュアー:
CSR基本方針にはどのような思いが込められているのでしょうか?
萩原:

CSR基本方針では、「お客様」、「株主様」、「従業員」、「お取引先様」、「社会」のそれぞれに対して、ソフトバンクグループが主体的に果たしていくべき責務を3つずつのキーワードで表しています。それらの中でも、社会的に大きな影響力を持つ企業グループとしての自覚に基づき、今後、特に意思を持って取り組む必要があると考えているのが、「社会」に対する取り組みです。

「社会」に対する取り組みで掲げる3つのキーワードの1つ目は、「健全なインターネット社会を」。インターネットで人々の暮らしをより楽しく豊かなものにしていくことがソフトバンクグループの基本であるからには、インターネットを安全で安心して利用できるものにすることもまた、私たちの重要な責務です。これは、セキュリティ面や、子どもたちの安全確保などを指しています。便利なだけのインターネットではなく、新しく創られていくインターネット社会が、安心でき、本当の意味で人々の生活を豊かにするものであってほしいという思いを込めています。

2つ目は「夢と志をもつ次世代を」。社会のために大きな志を抱いて果敢に挑戦する次世代が多く育まれる社会であってほしい、そのために、若い人々が夢に向かってチャレンジすることを応援できれば、という思いで掲げたものです。志をもって事業に邁進していくソフトバンクグループだからこそ、次世代の育成に対してできる貢献があると考えています。

3つ目が「地球の未来を」。これは、環境というテーマを表しています。地球上で何らかの活動をしているからには、企業も個人も、環境問題と無関係ではあり得ません。事業活動はもちろんのこと、ソフトバンクグループの従業員の日々の生活も含めて、環境の分野において責任を果たしていきたいと考えています。そして、サービスを通して法人や個人のお客様に「環境」という付加価値をご提供していきたいという思いも込めています。

具体的な活動と今後の展望

インタビュアー:
「社会」に対する取り組みという面では、具体的にどのような活動をしているのでしょうか?
萩原:

「健全なインターネット社会を」というテーマの中での重要な課題として、子どもたちがインターネットを安心して利用できる環境づくりがあります。これは、国も関心を持っており、学校現場やご家庭でも課題として指摘されている問題です。インターネットや携帯電話という便利な道具を提供するからには、子どもたちが安心して利用できるように、事業者として支援する必要があると考えています。例えば、ソフトバンクモバイルは子どもの年齢や知識・判断力などに応じて、閲覧できるケータイサイトを制限できる「フィルタリングサービス」の普及に力を入れています。ヤフーにおいては、「Yahoo!きっず」というパソコン版とモバイル版の子ども向けポータルサイトを運営しており、スタッフがウェブサイトの内容を一つ一つ確認した上でカテゴリ登録を行って、安全な情報のみが検索結果として表示されるようにしています。また、子どもたち自身にインターネットや携帯電話を安全に使う力を身につけてもらうための啓発活動として、ソフトバンクモバイルが「考えよう、ケータイ」という情報モラル教育に取り組んでいるほか、ヤフーでは、インターネットを楽しく便利に使うためのルールを分かりやすくまとめた「ネットのマナーABC」という教材を活用したイベントなどを行っています。

「夢と志をもつ次世代を」というテーマには、小学生を対象にスポーツを通じて夢に向かってチャレンジする力を身に付けてもらうことを目的とした「ホークスジュニアアカデミー野球教室」や、障がい児のための学習支援「あきちゃんの魔法のポケットプロジェクト」、携帯電話にリアルタイムで音声を字幕表示する、聴覚障がい者向けの「モバイル型遠隔情報保障システム」などさまざまな取り組みを行っています。今後もソフトバンクグループならではの強みを活かして、次世代を担う若い皆様や、障がいを持つ方が、夢を持ってチャレンジすることを支援していきたいと考えています。

「地球の未来を」というテーマにおいて、希少金属(レアメタル)を含む携帯電話機の回収と資源リサイクルと並んで重点的に取り組んでいるのが、地球温暖化対策です。例えば、環境対応型次世代データセンター「アジアン・フロンティア」(福岡県北九州市)は、省エネと二酸化炭素の排出削減に対する先進的な取り組みと成果が認められ、「平成20年度 地球温暖化防止活動 環境大臣表賞」をはじめ、さまざまな賞をいただいています。この他にも、個人がインターネット上で二酸化炭素排出枠を購入できる「Yahoo!カーボンオフセット(http://carbonoffset.yahoo.co.jp/)」や、環境経営と環境ビジネスの情報ポータルサイト「環境メディア」など、グループ各社が「環境」という付加価値を持ったサービスの提供に取り組み始めています。

インタビュアー:
ソフトバンクグループの従業員は、CSR活動についてどのようなことを心がけており、今後どのように取り組んでいくのか展望を教えてください。
萩原:

CSRは「社会との信頼関係」だという認識をしっかり持ち、“社会の皆様に幸せになっていただくために事業に取り組んでいる”という考えを基本に、常に誠実であることが重要です。CSR基本方針のベースには、従業員がソフトバンクグループの一員としての誇りを持って日々行動することからすべてが始まる、という認識があります。ソフトバンクグループに所属する従業員の行動すべてがCSR活動、つまりステークホルダーの皆様との信頼関係に関わっていますので、日々の生活でCSR基本方針を掲げている会社に所属する従業員としてふさわしい行動をとれるよう、心がけています。ステークホルダーの皆様に、「日本にソフトバンクのような会社があって良かった」と思っていただけるような企業を私たち従業員自身がつくっていくという心意気を持って、チーム一丸となって事業に取り組んでまいります。

(掲載日:2009年10月16日)

  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。