プロジェクトPickUp 2013年

ローコストで価値あるサービスを ウィルコム 2013年夏新商品


ソフトバンクモバイルとのシナジーによって開発された「DIGNO DUAL 2」(左)と「AQUOS PHONE es」(右)

2013年7月1日、会社更生手続が終了し、新たな一歩を踏み出した株式会社ウィルコム(以下「ウィルコム」)。その門出を飾る2013年夏の新商品・新サービスについて、ウィルコム 営業統括 マーケティング本部 商品企画部 部長の石川 俊司にインタビューしました。

スマートフォン戦国時代に参戦

2013年夏商戦向け新端末を紹介してください。

石川:2013年夏の新商品のコンセプトは、「PHSの良さを生かしたスマートフォン」です。今回の商品の特徴は、ソフトバンクモバイル株式会社(以下「ソフトバンクモバイル」)とのシナジーによって開発されていることです。例えば「AQUOS PHONE es (WX04SH)」(シャープ製)は、ソフトバンクモバイルの機種と同じ形状になっています。
では、個々の商品についてご紹介します。まず「DIGNO DUAL 2」ですが、昨年発売した初代の「DIGNO DUAL」に、お客さまからのご要望を反映しています。例えば今回新たに搭載したおサイフケータイ®(FeliCa)がそれに当たります。ネットワークの面では、ウィルコムのPHSネットワークに加え、ソフトバンクモバイルのプラチナバンドをはじめとする3Gネットワークと、高速通信サービスSoftBank 4Gにも対応しています。機能面でもディスプレイの拡大、Android のバージョンアップなどを進化させています。
また「AQUOS PHONE es」は、ソフトバンクモバイルの「AQUOS PHONE ss」をベースに、放射線測定機能などを省きコストダウンを実現する一方、「日本仕様」と言われるおサイフケータイ®やワンセグなど、必要な機能をしっかり搭載しています。機能もサイズも「ちょうどいい」コンパクトなデュアル端末※1に仕上がっています。

夏商戦に向けた新サービスはいかがですか?


固定電話につなぐだけ「迷惑電話チェッカー」

持ち運びやすいサイズの「だれとでも定額パス」

石川:この夏に投入する新サービスは二つあります。一つ目は「迷惑電話チェッカー(WX07A)」です。これはトビラシステムズ株式会社と共同で開発しました。もともと同社では、ブロードバンド回線を使った迷惑電話防止サービスを提供していました。しかし振り込め詐欺などの迷惑電話で被害に遭いやすいお年寄りにとって、ブロードバンド回線は親和性が低いという実情があり、PHS回線を使って簡単に利用できるサービスを提供しようと考えました。「迷惑電話チェッカー」は固定電話にとりつけていただくだけです。仕組みは、まず同社のデータベースから振り込め詐欺などに使われていると想定される電話番号が、PHS回線を通じて「迷惑電話チェッカー」に送信されます。そして、該当する電話番号からの着信があると、光と音声で警告を発します。また受信者が不審な電話と判断し、「迷惑電話チェッカー」に付いている拒否ボタンを押すと、番号情報がデータベースに送信され、一定の基準に達すれば迷惑電話の番号としてデータベースに登録されます。迷惑電話を拒否するサービスは固定通信事業者でも提供されていますが、全て利用者自身で電話番号を登録する必要があります。ネットワークを利用して迷惑電話番号を共有するサービスは、この「迷惑電話チェッカー」だけです。このサービスは月額700円、ウィルコムご利用中のお客さまには月額490円で提供します。

二つ目は、「だれとでも定額パス(WX01TJ)」です。こちらは他社のAndroid 搭載スマートフォンでも、無料通話が楽しめるという新しいサービスです。「スマートフォンにしたが通話料が高い」というお客さまの悩みを解消するサービスとして開発しました。お使いのスマートフォンに専用の通話アプリケーションをダウンロードし発信すると、Bluetooth®で「だれとでも定額パス」につながり、そこからウィルコムのネットワークを利用して通話することができます。さらにウィルコムの「だれとでも定額」と組み合わせることで、月額1,470円で1回あたり10分以内の国内通話が月500回まで無料でご利用できます。

革新的な料金・サービスでさらなる飛躍を

今回、スマートフォン向けに格安な料金体系が発表されました。そのコンセプトを教えてください。

石川:お客さまがスマートフォンへの乗り換えをためらう最大の要因は、「料金の高さ」です。私たちウィルコムは「料金満足度No.1※2」の会社として、なんとしてもこの問題を解決したいという思いを強く持っていました。少なくとも従来型の携帯電話並みの月額4,000円台にしたかったのです。そこで、「スマホの楽しさをだれにでも」をコンセプトに作られたスマートフォン専用の新料金体系が「ウィルコムプランLite」です。基本使用料、WEB接続料、パケット定額料の合計が月額4,275円、キャンペーンが適用される最初の6カ月間は、3,275円で提供します。「ウィルコムは料金が安い※2」というイメージが、お客さまの間では定着しています。そしてソフトバンクグループの中でも、より多くのお客さまにより安い通信サービスを提供する会社であり続けたいと考えています。そのためにはグループのシナジーを生かし、端末やネットワークなどのコストダウンを続けていかなければなりません。

2010年の会社更生法適用以来、わずか3年で急激に業績を回復できた理由は何でしょうか。


石川

石川:ウィルコムは2013年7月1日に会社更生手続が終了しました。ここまで急激に改善できたのは、「4P」つまり「Price(料金プラン)」「Place(販売店)」「Product(端末)」「Promotion(CM)」がそろい、「攻めた」ことが大きいと思います。料金面では「だれとでも定額」のような、挑戦的なプランを導入しました。販売店はこの4年間で、9倍の約860店まで増えました。商品は、従来1年に数機種しか出ていなかったものが、この2年間で28機種展開しています。さらにはテレビCMもこの2年間継続してオンエアされています。

ウィルコムはこれまで、「データ定額」「通話定額」など、料金やサービス面で革新的な取り組みを行った結果、伸びてきました。2013年夏商戦も、これらの革新的な料金とサービスでさらなる飛躍を目指します。

(掲載日:2013年7月22日)

[注]
  • ※1デュアル端末:ウィルコムとソフトバンクモバイル両方のネットワークを利用可能な端末
  • ※2日経BPコンサルティング 携帯電話“個人利用”実態調査2010、携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2011、2012「基本料金・通話料金、パケット代」において
  • SoftBank 4Gは、第3.5世代移動通信システム以上の技術に対しても4Gの呼称を認めるという国際電気通信連合(ITU)の声明に基づきサービス名称として使用しています。
  • 「DIGNO」は、京セラ株式会社の登録商標です。
  • おサイフケータイは、株式会社NTTドコモの登録商標です。
  • AQUOS、AQUOS PHONE、Xxは、シャープ株式会社の登録商標または商標です。
  • Android は、Google Inc.の登録商標または商標です。
  • Bluetoothは米国Bluetooth SIG, Inc.の登録商標です。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンク株式会社の登録商標または商標です。
  • 内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。