プロジェクトPickUp 2016年

早期の通信復旧でお客さまに安心をお届けする
ソフトバンクの災害対策

ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)では、ライフラインである通信サービスを担う事業者として、東日本大震災の教訓も踏まえ、災害時でもサービスを提供できるよう、速やかな復旧を図るための設備増強や、公的機関との協力体制整備など、災害に備えた対策強化に取り組んできました。ソフトバンクの現在の災害対策についてご紹介します。

早期通信復旧のための機器・設備を全国に配備

災害発生時は、安否確認など通信増大によるネットワーク混雑に加え、基地局の停電や倒壊などによる通信断が発生する場合があります。そのような事態に備え、ソフトバンクでは、被災エリアにいち早く駆けつけ通信を復旧する移動基地局車などの配備増強や停電対策に努めています。

(2016年2月現在)
機器/設備配備数
移動基地局車全国拠点へ100台
可搬型基地局全国拠点へ200台
避難所用携帯電話/イエデンワ(PHS)4,200台
公共団体・NPO貸出用携帯電話・SB衛星携帯1,500台
24時間以上稼動基地局全国重要拠点に約2,000局
移動電源車全国拠点へ67台

避難所や救援活動への連絡手段提供

ネットワークの早期復旧活動以外にも、避難所などを対象に、避難された方の連絡手段として携帯電話やイエデンワ(PHS)の無料通話サービス提供、また設備環境・状況に応じて無料Wi-Fiの設置などを実施しています。

2015年9月の常総地域での大水害では、避難所における電源の確保に協力するとともに、陸上自衛隊、国土交通省、常総市役所職員にソフトバンク携帯電話を貸し出し、災害救援活動における通信手段として利用されました。

空に浮かぶ基地局で通信を確保~気球無線中継システム~

基地局の倒壊などで通信サービスが利用できない場合の復旧を目的に、2012年に気球無線中継システムを開発。2013年より全国の主要拠点に10台配備しています。気球を高度約100mに揚げて係留することで、郊外地では半径5Km程度のエリアで携帯電話が利用できるようになります。

2015年度は無線中継システムをLTE/W-CDMAの両システムで共用可能としました。さらに、各種センサーを用いた遠隔監視制御機能を強化し、気球の長期間の自立係留を実現しました。

豊富な人材で広範囲の復旧対応に備える~社内公募型災害時復旧要員~

大規模な災害発生時に、営業部門や管理部門など技術部門以外の社員が現地に駆けつけ臨時基地局の設営を行う、社内公募型「災害時復旧要員」(以下「公募要員」)制度を設けています。
公募要員は、「可搬型基地局」と呼ばれる通信衛星を利用した組み立て式の簡易基地局を設置し、通信の暫定復旧を行うと同時に、無料通話サービスや携帯電話充電サービスなどの提供を通して、被災者を支援します。

2015年9月の常総地域での大水害に際しては、公募要員による復旧活動も行われ、常総市役所と31カ所の避難所で、電波状況の確認や携帯電話の無料通話サービスおよび充電サービスの提供などを実施しました。

公的機関との連携強化で災害時の輸送ルートを確保

災害時は、道路の途絶や交通規制など、被災エリアに機材を運び込む手段が閉ざされる場合があり、移動基地局などを迅速に配備し、復旧活動を行うためには、輸送手段・ルートの確保が非常に重要となります。

そこで、ソフトバンクでは、迅速な復旧活動の実施を目的に、防衛省および海上保安庁と「災害協定」を締結しています。災害発生時、ソフトバンクは衛星携帯電話やソフトバンク携帯電話などの通信機器を提供、防衛省および海上保安庁は、ソフトバンクの通信確保や復旧活動に必要な物資の輸送および各種施設・設備の使用などの協力を行います。

海上輸送を想定した訓練

2015年8月から、海上保安庁とソフトバンクは、被災時に通信機材を海上輸送することを想定し、全国各地の海上保安部と巡視船に可搬型基地局を積載する合同訓練を実施しています。11月12日にいちき串木野漁港(鹿児島県)、11月17日に塩釡港(宮城県)、11月25日に広島港(広島県)、そして2016年2月16日に那覇港(沖縄県)で実施された訓練は2014年12月に締結した「災害時における通信の確保のための相互協力に関する協定」に基づくもので、通信事業者と海上保安庁の合同訓練としては初の取り組みとなりました。訓練に参加したソフトバンク 災害対策室、地域技術部は、ロープの結び方や船上での固定方法、注意事項について各地の海上保安部担当者から指導を受け、慣れない船上での積載手順と方法を確認しました。

離島でのネットワーク復旧活動

2015年9月の台風21号による暴風で与那国島が全戸停電となった際に、陸上自衛隊と協力して通信機材と電源機を輸送し、現地での迅速なネットワーク復旧と通信手段の早期確立に貢献。陸上自衛隊との「災害協定」締結後初めての本格的な離島での復旧活動となりました。

ソフトバンクでは、災害時でも安心してお使いいただける通信サービスを目指し、引き続き災害対策の強化に取り組んでまいります。

(掲載日:2016年2月29日)

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