ソフトバンクNOW 2001年

第21回定時株主総会

梅雨空のもと、ソフトバンク第21回定時株主総会ならびに経営近況報告会が6月21日に開催されました。経営近況報告会では、代表取締役である孫 正義が壇上に立ち、ソフトバンクグループ各社が国内外で展開するインターネット関連の事業戦略について詳細な説明を行いました。とくにグループが総力を挙げて取り組んでいるブロードバンド事業について多くの時間を割き、デジタル情報革命時代におけるブロードバンドの重要性について語りました。

経営近況報告会で孫が開口一番、株主の皆様にご報告した件は、6月20日から予約申し込みの受付を開始したブロードバンド総合サービス「Yahoo! BB (ヤフー・ビービー)」のことでした。同サービスは、Yahoo! JAPANの高速・大容量の非対称デジタル加入者回線(ADSL)をアクセスラインとした高速インターネット接続サービス事業と会員向けブロードバンド・コンテンツを集めたポータルサービスで構成されるものです。

この通信の高速・大容量化、すなわち通信のブロードバンド化は孫の会社創業以来の悲願でした。「インターネットにつながった家庭の普通の電話線を使って、映画やライブなどの動画や音声を、最大速度毎秒8メガビットの速さで見ることができ、しかも常時接続(つなぎっぱなしに)していても他社の半分以下の月額 2,280円(ADSL接続料とISPサービス料を含めた金額)よりと格安の料金で楽しむことができる」「本格的なサービス開始は8月1日(予定)からで、パソコンユーザーの多くがADSLに移るだろう」と発言したとき、会場から大きな拍手が沸きました。

同サービスを推進するにあたり、ソフトバンクグループとYahoo! JAPANがタッグを組みました。そこには、孫自ら社長を兼任するADSLインフラの構築、提供、管理ならびに技術開発と技術サポートを行うBBテクノロジーが含まれます。より多くの会員を獲得し、さらにADSL事業を拡大するため、Yahoo! JAPANの圧倒的なブランド力を最大限に活用し、約2,000万人といわれるYahoo!ユーザーに積極的なプロモーションを行っていきます。また、料金固定化による常時接続は、インターネットを通じて株式売買をリアルタイムに行っている投資家の皆様にとっても便利なものになると思われます。

もう1つの重点事業であるBtoB(企業間電子商取引)事業について孫は、「米国最大のアリバ社の日本法人に資本参加して、アリバ社のシステム販売で培った顧客基盤が活きるビジネスの開発に積極的に取り組む」と強調しました。日本は米国に比べて直接材と間接材のコスト削減への対応が遅れているため、国際競争に勝ち残るためにも、日本企業にはインターネットを利用した調達分野における革新が必要です。そういった意味を含め、今回アリバ社と手を組みました。

一部のマスコミにソフトバンクは、「利益を生まない会社」、「バーチャルな会社」と言われますが、それに対し孫は「重要なことは継続して事業活動をすることである。つまり、当社にとっては既存事業を成長させ、企業価値を高めるインターネット関連の会社を発掘していくことである」と強調しました。現在、ソフトバンクが出資している会社は825社にのぼります。今後、「年に数十社を目処に株式公開していくであろう」と抱負を述べました。

孫は「創業以来、ソフトバンクの経営理念は今日まで1度も揺らいだことがありません。新規ADSLサービス事業もその理念を実践したもので、8月1日(「Yahoo! BB」のサービス開始予定日)はそれまで独占に近い状況にあった通信インフラから解き放たれる歴史的な日になる」と会を締めくくりました

日本テレコムでは、このようなニーズに対応するため、サービス(もしくは機能)とネットワークを融合させることで、より高度で簡易にあらゆるリクエストに応える「ICTプラットフォーム」構想を提言し、通信事業者として日本で初めて、「コンテンツ・アプリケーションなどのサービス」と「高品質・高機能ネットワーク」を融合したSNC (Service Network Convergence)とユビキタス・ブロードバンドインフラの実現を目指して参ります。

(掲載日:2001年6月1日)

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