ソフトバンクNOW 2002年

VoIP電話市場とBBフォンについて

VoIP電話市場と今春頃導入予定のYahoo! BBのブロードバンド電話サービス「BBフォン」についてご説明します。

VoIP電話とは、音声をIPパケット(小包)に分割してインターネットなどのTCP/IPネットワーク上で送受信するVoIP(Voice over Internet Protocol)技術を使った通話のことです。

電話機から電話機への通話の場合、公衆インターネット網を経由せず専用のIPネットワークを使用するため、ネットワークトラフィック(データ量)の混雑による音声の遅延等が最小限に抑えられ安定した通話品質が保たれます。BBフォンの場合、音声がユーザー宅からIPパケット化され、発信時にNTT交換機を経由しないためコストおよび通話料金がさらに低く抑えられます。(受信者が非会員の場合、受信時にNTT交換機を経由しますが、それに対して発信者側に費用は発生しません。)コンピュータからコンピュータへの通話やコンピュータから電話機へ通話の場合、公衆のインターネット網を経由するため突然電話が切れてしまったり、音声品質も専用網を使用した場合に比べ劣る場合もあるといわれています。また、コンピュータを立上げ、インターネットに接続、電話番号を入力するなどの手間もかかります。以上のことから、今お使いの電話機でIPネットワークを使用して電話をかけているという意識もなく、電話番号、ダイヤル方式、電話機は従来通りで気軽にVoIP電話ができるBBフォンの優位点はご理解いただけるかと思います。

さらに、BBフォンは既に構築済みのYahoo! BBのブロードバンドインフラを最大限に活用することで設備投資を格段に抑えることができるため、追加投資は軽微なものとなっており、極めて投資効率の良いビジネスといえます。また運用コストも低く、今までにない圧倒的な低価格でブロードバンド電話サービスを提供することが可能となります。ADSL事業開始前からこのブロードバンド電話サービスを念頭においてギガビット・ネットワークを構築しておりますので、同業他社が追随して同様のサービスを提供するにはまだまだ時間がかかると思われます。

現状では、音声通信収益全体の90%が固定電話や公衆電話、携帯電話(基地局までは無線)などの固定網を利用しているという統計もあります。電気通信事業者協会年報2001年版によると固定電話の国内通信市場は5兆4,927億円、国際通信市場は3,466億円と、その市場規模は壮大です。さらに、 2001年4月の米国調査会社IDCの調査によると、2005年にはVoIP電話のマーケットシェアは固定電話にならび50%に達すると予測されています。VoIP電話市場の将来性と上に述べたBBフォンの優位点からも本ブロードバンド電話事業が急成長することが期待されます。

DSL加入者数は2001年12月末日で1,524,348人(総務省調べ)と150万回線を突破、毎月約30万ペースで増加しています。政府も「e- Japan戦略」で2005年度末までに4,000万世帯にブロードバンドを普及させる目標を掲げており、その市場規模およびそれに関連するビジネスの可能性が広がります。2002年1月11日現在、Yahoo! BB工事済み回線数は約140万回線、工事済み局舎数は1,155局舎に達しております。また同日付で約38万回線の工事を終了、うち約36万回線の接続が確認できており、順調にシェアを伸ばしています。BBフォンサービスの導入によりさらなるシェア拡大が期待され、それに伴いブロードバンド事業における営業キャッシュフローの増加が見込まれます。

ソフトバンクグループでは、ブロードバンド事業が生み出すキャッシュフローが企業価値ひいては株主価値の向上につながるものと考え、本事業を推進してまいります。

(掲載日:2002年1月1日)

  • *内容は掲載当時の情報です。記載されている会社名、サービス名、肩書などは現在と異なる場合があります。