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新入社員を迎えて

2010年4月1日(木)、コンラッド東京 風波の間において、2010年度ソフトバンクグループ通信3社入社式が行われました。
ソフトバンクモバイル株式会社、ソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社の新入社員247名に向けて、ソフトバンクグループ代表の孫 正義、福岡ソフトバンクホークス株式会社の王 貞治取締役会長が祝辞を贈りました。

ソフトバンクグループ代表 孫 正義からのメッセージ

新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

ソフトバンクのロゴマークは、坂本 龍馬率いる海援隊の旗をもとに作られています。私は16歳のときに渡米しましたが、その一番のきっかけは、15歳のときに「竜馬がゆく」を読んで、坂本龍馬の熱い「志」に共感したからです。

「志」とは、自分自身の私利私欲を満たすためではなく、多くの人に喜んでもらうために物事を成すことです。今、日本国内の需要が減っていると言われていますが、可能性のある市場と提携するなど、ポジティブに前に進むことで、困難は突破することができます。「社会が悪い」などと何かのせいにしてしまうことは簡単ですが、愚痴や言い訳を自分の口から吐き出してはいけません。自分がつい口にしてしまうことは、自分の中に積み重なり、いずれ脳細胞に記憶されてしまいます。

今日は皆さんにとって人生の大きな岐路になります。学校では、どこでもほぼ均一な教育を受けることができますが、社会に出てからは、入った会社や部署、自分の意欲によって、学ぶことや習得することが全く違ってきます。その最初の日に、自分自身の心の持ちようを明るく前向きに定めてください。自分自身の小さな私利私欲を満たすためではなく、家族、仲間、お客様、そして世界中の人に喜んでもらえる仕事をすることが、究極の自己満足です。人生の最後に「本当に幸せな人生だった」と振り返ることができるよう、日々高い「志」をもって邁進してください。これから私たちは同じ志を共有する同志です。一緒に頑張りましょう。

福岡ソフトバンクホークス株式会社 王 貞治取締役会長からのメッセージ

皆さんと同じグループの一員となれたことを大変うれしく思うと同時に、皆さんをお迎えできたことを非常にうれしく思います。

私は、プロ入り当初、十分な成績を残せず、“三振王”と言われたこともありました。プロ野球という競争社会で、年齢差、経験差、技術差がある中で戦うことに、最初は大変戸惑いました。しかし経験を重ねるにつれ、最初はできなかったことができるようになり、自信につながりました。

その自信が、もっと大きいことをやりたいという思いにつながり、練習を重ねて、ホームランが打てるように、そして“三冠王”を獲得することができたのです。

最初からうまくできるということはありません。何事も「必ずやできるんだ」と強い思いを持ち、目標を明確にして、達成に向けて一歩ずつ自身を高めることで自信を持つことができます。皆さんは、これから努力を重ね、辛い思いや悔しい思いを経験することで必ず大きい輪になり、会社からも社会からも必要とされる人になれると思います。

ソフトバンクホークスも今シーズン終了時には、皆さんと喜びをわかちあえるように頑張ります。一緒に頑張りましょう。これからが皆さんのスタートです。大いに自信を持って、胸を張っていきましょう。

高い志を持って

孫より、新入社員代表へ入社証書が授与されました。入社証書には、坂本 龍馬の肖像画が入っており、「志高く 孫正義」と、孫の直筆で1枚1枚書かれています。

新入社員代表より、「『デジタル情報革命を通じて、人々が知恵と知識を共有することを推進し、企業価値の最大化を実現するとともに人類と社会に貢献する』。

この志のもとに同志が集結し、世の中に挑戦し続けている会社。それこそがソフトバンクグループであり、その一員となった私たちも高い志を持って、責務を果たします」と、決意を述べました。また、新入社員全員の力を結集して作成した動画を放映し、「準備万端」というメッセージを伝えました。

最後に、ソフトバンクグループ通信3社 代表取締役副社長 兼 COOの宮内 謙は、「今年はソフトバンク創業30年を迎えます。まさに過去30年、これからの30年、我々がどのような社会を作っていくのか。この節目に皆さんは入社されました。一緒にモバイルインターネット革命をやりましょう」とメッセージを送り、入社式は終了しました。

(掲載日:2010年4月13日)