ソフトバンクNOW 2013年

ソフトバンクモバイル、
高精度衛星測位サービス利用促進協議会に参加


準天頂衛星初号機「みちびき」(JAXA提供)

日本版GPS準天頂衛星システムを活用した新たなビジネス創出に向け、業界横断的な議論を経て政府への提言を行うことを目的に、「高精度衛星測位サービス利用促進協議会(QBIC)」が設立されました。政府も経済成長戦略の一環として同システムの活用に取り組んでおり、内閣官房、内閣府、総務省、文部科学省、農林水産省、経済産業省、国土交通省など政府関係省庁も横断的に参加します。ソフトバンクモバイル株式会社(以下「ソフトバンクモバイル」)は同協議会に参加し、新たなビジネスの可能性を追求することが決まりました。

船出したQBIC

QBIC設立に当たり、その設立総会が2013年7月26日、東京都千代田区の一ツ橋講堂で開催されました。総会には、諮問委員に就任した、ソフトバンクモバイル 取締役専務執行役員 兼 CTO 宮川 潤一が出席しました。総会は、会長に就任した株式会社 東芝 取締役会長 西田 厚聰氏のあいさつから始まりました。西田会長は「昨年、2010年代後半をめどにわが国独自の準天頂衛星4機体制を整備するとの決定がなされました。このシステムを広く民間企業が利用するためには、消費者のニーズに十分合致するものであること、諸外国が同様のシステムを開発する中で、強い国際競争力を持つことが重要です。そのためこのシステムの利用が想定される民間企業が、日本のみならずアジア・太平洋地域でビジネスを展開するために必要な課題について業界横断的な議論を行い、積極的に政府へ提言していくことが必要不可欠だと思っています。QBICの設立に当たっては、多くの業界から200社もの協力をいただきました。皆さまには新たなイノベーションを次々と起こしていただくようお願いします」とQBICの活動成果に期待を込めました。

総会ではQBICの組織体制、参加企業などが紹介されました。参加企業はソフトバンクモバイルをはじめ民間企業約200社。さらにオブザーバーとして、内閣府をはじめ8つの省庁と5つの独立行政法人が参画するなど、官民一体となったまさに「ALL JAPAN」のプロジェクトになります。QBICの設立が宣言されると来場した約300人の関係者からは、盛大な拍手が沸き起こりました。

種子島と屋久島で実証実験


現地で人気キャラクターに出会えます

現在、一般的にGPSと呼ばれる位置情報の測位精度は10メートル以上の誤差がありますが、日本版GPS「準天頂システム」を利用し、既存GPSの補完・補強を行うことで、誤差1メートル以内の測位が可能となります。これを受け、準天頂衛星システムによる新ビジネスの創出が日本の経済成長戦略の重要項として注目されています。QBICでは、「海外展開」「利用環境」「標準化」「社会実証準備」の4つのワーキンググループ(以下「WG」)で活動を行います。
中でも注目されるのは、「社会実証実験WG」で行われる、準天頂衛星「みちびき」を利用した位置情報の測位精度についての実証実験で、2013年秋には、一般財団法人衛星測位利用推進センターとソフトバンクテレコム株式会社の主催により、種子島と屋久島で大規模な実験が実施されます。

種子島で行われる実証実験では、300名のモニター参加者を募集し、ソフトバンクモバイルが提供するアプリケーション「ふらっと案内」のスタンプラリー機能を利用して、測位精度の技術実証実験が行われます。また、産業創出を視野に入れたビジネス面での検証を重要課題とし、観光での準天頂衛星システム活用について検証します。
実験参加者は、種子島を舞台にした人気ゲーム・アニメの「ROBOTICS;NOTES」に登場する各所を巡る島内観光を体験。そしてスマートフォンなどのデバイス上に、現実の映像とともにGPSなどによって得られた位置情報に基づいて非現実の映像や情報を追加する技術「AR(拡張現実)」を活用。観光コース上に「みちびき」による正確な位置情報を用いた「ハイブリッド測位AR」のポイントが用意され、参加者は観光を楽しみながら、スマートフォンなどのデバイス上で、「ROBOTICS;NOTES」のキャラクターに出会うことができます。

またもう一つの実験場である屋久島においては、森林など自然遮蔽物が多い山岳地帯で、測位困難地域での準天頂衛星の受信優位性、測位精度の検証を行います。これらの実証実験で得られたデータは、政府をはじめ国内外の会議で報告され、準天頂衛星を使った既存産業振興や新規ビジネスの開発などに活用される予定です。

ソフトバンクグループはこれらの実験を通じて、人々がより豊かで便利な生活を送ることができる新しいサービスの提供を目指します。

(掲載日:2013年8月19日)

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