10年後の課題解決アイデアソン 実施レポート

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1. 10年後の課題解決アイデアソン

この10年間でスマートフォン、SNS、AIなどの新たなサービスや技術によって日常生活や社会が大きく変化してきました。今後の10年は量子コンピューター、スーパーコンピューター、次世代GPUなどの新たな計算能力によって、より複雑な社会課題に対処していくと考えられます。

革新的な技術と未来志向のビジネスを組み合わせることが、人々の日常や社会の持続的な豊かさにつながると考え、ソフトバンクの先端技術研究所は、慶應義塾大学と共同で「10年後の課題解決アイデアソン」を開催しました。
日頃からAIや量子などの先端技術に関心を寄せる慶應義塾大学の学生33名が参加しました。

学生たちは3人1組で11のチームに分かれ、3日間に渡り、取り組むべき課題に向けた先端技術の活用方法、市場環境を踏まえたビジネスモデル、経済効果・社会への影響などをまとめ、最終日のプレゼンテーションに挑みました。

2. プレゼンテーションの様子

プレゼンテーションでは、各チームが独自の視点で10年後の課題解決に向けたビジネスモデルを発表しました。
学生たちからは森林管理の課題をカーボンクレジットを使ったコンサルティングで解決するアイデアや、データ量増加に伴うデータセンターの電力使用拡大の課題に対して、再生可能エネルギーを用いて宇宙空間に稼働するデータセンターを置くアイデアなど、10年後の社会をより良くするアイデアが提案されました。また、審査員との間でもさまざまな意見交換やディスカッションが行われました。

3. 審査結果と受賞者インタビュー

11チーム中、見事1位に輝いたのはこちらのチーム。廃棄された食材をパウダーにし、AIに学習させた個人データを基に調合して提供することで、フードロスや栄養不足といった問題を解決するアイデアが高評価を受けました。

将来は、新しい技術を活用したイノベーションを起こし社会課題の解決ができるように活躍したいと述べる姿がとても印象的でした。また、自分たちの発表だけでなく、他のチームの発表を通じて、人と人のつながりを作る技術の重要性に気付かされたとのことでした。

4. 最後に

今回の企画を振り返り、ソフトバンク 先端技術研究所 先端技術開発部の楠 弘次は、「アイデアソンに参加した学生たちは、インターネットが当たり前のデジタルネイティブ世代ならではの思考と発想で、未来の課題およびその解決策を示してくれました。未来を予測することの難しさと、限られた時間内で他者を納得させることの難しさを肌で感じながら、議論を交わし、アイデアを具体化していく彼らの姿には、感銘を受けると同時に刺激をいただきました。
豊かな社会の実現に向けて、アイデアを具現化するプレーヤーとして活躍すること、そして一緒に社会課題解決に取り組んでくれることを期待しています」と語っています。

先端技術研究所では、これからも、未来の社会課題の解決に向けて、先端技術の活用にむけた取り組みを進めていきます。

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