
子どもとスマホのいい関係は?
子どもの悩みと
対処法ガイド!

小学校高学年から中学校への進学時期にかけて、ぐっと増えるスマホデビュー。子どものスマホとの付き合い方にこんな不安を感じることがあるかもしれません。
「スマホに夢中で勉強がおろそかになるのでは?」
「ネットトラブルに巻き込まれたらどうしよう?」
スマホを持った子どもたちは、どんな困りごとにぶつかり、どのようにそれを乗り越えているのでしょうか?子どもたちが抱えがちな「スマホお悩みあるある5選」とその解決策を見てみましょう!
悩みその1「通知が気になって勉強に集中できない!」
「夜遅くまでスマホを触ってしまい寝不足になる」
悩みとしてまず考えられるのが、「使いすぎ」や「使う時間帯」のこと。これは、大人にも心当たりがあるかもしれませんね。
解決策として、まずはお子さんと相談の上でスマホの使い方についてルールを設定するのがおすすめです。
使っていい時間の上限や時間帯、アプリなど、お子さんの年齢や環境に合わせてルールを決めたら、ペアレンタルコントロール機能などで、ルールを守る設定をしておきましょう。
しばらく使ってみて「もっとこうしてほしい!」などお子さんからの希望が出るかもしれません。そんな時は改めて相談をして、最適なルール設定を見つけていくようにするといいですよ。
他には、スマホの機能を使った解決策もおすすめです。
「『おやすみモード』や『機内モード』を活用して、通知を完全に遮断する」
「スマホの通知音・バイブレーションを完全にオフにする」
通知の度についついスマホに手をのばしてしまい、メッセージをチェックするだけのはずがSNSを開いてしまう…そんな状態から脱出できます!
また、自分がどれくらいスマホを使っているのか、目に見えるようにするのもおすすめです。
「スマホの使用時間や通知回数をアプリで記録・可視化する」
「タイマー式の集中アプリや、スマホ以外のタイマーを使って時間管理する」
数字やグラフで確認すると「あ、このままではまずい!」と思えるかもしれません。
いつも手元にあるスマホと、意識的に距離を置く方法もご紹介しましょう。
「スマホを使わない『寝る前の習慣』(読書・ストレッチなど)を作る」
「スマホを物理的に手元から離す(別の部屋に置く・机にしまう・家族に預ける)」
最初はメッセージやSNSが気になるかもしれませんが、だんだんと忘れられる時間が延びるはずです。
悩みその2「既読スルーや返信スピードが気になる」
「メッセージにはすぐに返信しなきゃ!」というプレッシャーは大きなストレス。通知があるたびにスマホを手に取ってしまい作業が中断する…そんな悩みをもつ人は多いはず。そんなときは友達に相談してみましょう。
「返信が遅れてもお互い気にしないことを友だちと事前に話しておく」
「『返信が遅れてもOK』と、グループチャットのルールを作る」
など、同じ悩みを抱える友達となら、すぐに解決できるかもしれません。
また、設定変更を試してみるのも効果的。
「メッセージアプリの通知設定で『既読表示』をオフにする」
「返信スピードを気にしない時間帯(例:夜間)を設定し通知を制限する」
「メッセージを確認できない、返信できないのは仕方ない」という状況をつくることで気持ちが楽になるかもしれません。
悩みその3「いいね!数やフォロワー数が気になる」
イマドキなお悩みとして、あるあるなのはこちら!自分の投稿にどれくらいの反応があるのか、フォロワーは増えたか、どうしても気になってしまうもの。どうすれば、ざわつく心を落ち着かせることができるでしょうか。
まずは、反応を確認するタイミングを減らしてみましょう。
「通知をオフにして、反応を気にしない時間を作る」
「投稿後すぐにスマホを見ない習慣をつける」
反応が気になるのは、その数が表示されるから。それなら、
「いいね!数が見えない投稿形式・設定にする」
「いいね!が目的の投稿はひかえるようにする」
など、投稿時点で設定を変えたり、内容を調整したりすることで対策してみましょう。
悩みその4「知らない人からのDMや怖い誘いへの不安」
「写真や個人情報が勝手に拡散されるのが怖い」
基本的にオープンな場であるインターネットとつながるスマホは、見知らぬ人との接点が突然生まれることもあります。また、個人情報の流出のリスクも高いので、ぜひ対策しておきたいですよね。
まず、自分の情報は自分で守ることが大切です。
「SNSのアカウントや投稿を『非公開』や『友達のみ』に設定する」
など、SNSのやり取りは直接知っている人との間に限定するのが安心。
また、発信した内容を手掛かりに、「どこの誰なのか」が簡単に特定されてしまう危険も!
「プロフィールに個人情報(学校名・住所・顔写真など)を載せない」
「個人情報(名前・住所・学校名など)を画像に含めないようにする」
「位置情報の自動付与をオフにする(カメラ・SNS)」
投稿するときはこういったことに注意して、個人情報の流出を防ぐことが重要です。
注意を払っていたつもりでも、思わぬことが起きる可能性もあります。
「怪しいリンクやファイルは絶対に開かない」
「知らない人からのDMは開かずに削除する習慣をつける」
「『返信しない勇気』を持つ(無視してもOK)」
といった姿勢で、知らない人とのやり取りはしない、連絡がきたらおうちの人と相談するルールを決めるなどの対策をしておきましょう。
悩みその5「情報を検索しても本当の情報かわからないことがある」
続いての悩みは情報の正確さ。フェイクニュースの拡散なども問題になっていますが、調べた情報が正しいかどうかの判断は難しいもの。
「『公式サイト』『大学・研究機関』の情報を優先する」
「情報の出どころ(出典)をチェックしてから信じる」
「検索結果の『上位=正しい』と思わない」
このように、まずはどこから発信された情報なのかを確認することが大切です。
また、次のようなことを習慣にするのも効果的ですよ。
「『広告』『PR』などの表記がある情報は注意して読む」
「複数の検索ワードで調べる」
偏った情報ではないか、確認できるようになります。
スマホやSNSは「楽しい!良かった!」という経験にもつながる
ここまではお悩みを紹介しましたがスマホがうれしい経験につながることも、もちろんたくさんあります。
子どもたちが「楽しい!」「スマホを持って良かった!」と感じそうなシーンはどんなときでしょうか?
人とつながれるって楽しい!
誰かとつながり、コミュニケーションをとることは基本的には楽しいこと!
「SNSで投稿したり、友達の投稿を見たりして楽しめた」
「グループやチャットで友達と仲良くなれたり、一緒に盛り上がったりできた」
「離れている人ともつながれてうれしかった」
こんな経験ができるのが、スマホの良いところですよね。
新しい世界への扉が開いた!
興味があることを調べたり、得意なことを発信したりが手軽にできるスマホ。
「知らなかった世界や新しい知識を知ることができた」
「自分の趣味や特技を発表して、ほめてもらえた・共感してもらえた」
「写真や動画を撮ったり、加工・編集したりして表現するのが楽しかった」
など、興味関心がより深まったり、もっとやってみようと思えたり、子どもの世界がぐんぐん広がることも!
生活が便利になった!
日常生活で「便利だなあ」と感じるシーンも多いですよね。
「家族や友達とすぐに連絡がとれて安心できた」
「地図や天気、翻訳、買い物などで生活が便利になった」
この便利さを知ると、もう手放せないのがスマホです。おうちの方にとっても、子どもと連絡がとりやすい、居場所が把握しやすいのは大きな安心になります。
スマホとの付き合い方を家族で一緒に考えよう
一人一台が当たり前となったスマホは、今や生活に欠かせない道具です。実際に子どもたちがぶつかっている悩みや、その乗り越え方を知っておくことで、スムーズなスマホとの付き合いができるはず。お子さんと一緒に「自分が同じような悩みにぶつかったらどうする?」と考えてみてくださいね!

