教師用指導書

ロボット・プログラミング教育の良さ

ロボット・プログラミング教育の良さは、センサー(入力)のはたらきとモーター(出力)の動きの関係をプログラムで制御する(論理的な思考)が実践できることです。子どもたちにとってはディスプレイの中の仮想的なものより、実体のある機械や装置が動きしゃべるといったことの方が結果が分かりやすく、楽しんで学習に取り組むことができます。

新学習指導要領で重要とされている「主体的な学び」「対話的な学び」「深い学び」は、将来子どもたちに必要な資質・能力の育成に深く関係しています。ロボット・プログラミング教育では、これらを総合的に学習することができ、そして「考える癖」を育みます。 Pepper 社会貢献プログラムで提供する教師用指導書は、単なるプログラミングの理解や表現だけでなく、社会との関連や将来への活用など、グループ活動や討論の中に発信も加え、学習効果をさらに高められるよう工夫しています。

学習の構成内容

Pepperを活用したプログラミング教育は子どもたちの学習の進捗状況や興味関心に合わせて、様々な側面から取り組むことができます。教師用指導書で用意される学習は主に次の内容に区分されるようになっています。

① Pepperのコミュニケーション表現を広げるプログラミング要素の学習
② パラメータや分岐条件を操作し、手計算や試行が困難な事象をプログラミングで演算・実験する学習
③ 既習事項や要素を使い、特定のテーマを実現するためのプログラムを教科横断的に自由に創作・発表する学習

柔軟な授業実施計画に対応

プログラミング教育は特定の科目で行うのではなく、教科等とプログラミングを関連付けた学習が行えるように心掛けています。それによって、学校や指導環境、地域の事情等によってプログラミングを実践できる場面を選択することが可能です。

TRY 対象学年 単元 テーマ コマ数
導入編 総合1 人間とロボットについて考えよう 1
総合2 しゃべらせよう 1
総合3 動かしてみよう 1
総合4 しゃべると同時に動くようにしてみよう 1
総合5 タッチセンサーを使おう 1
総合6 音センサーで会話しよう 1
総合7 絵を表示しよう 1
総合8 いっしょに発表しよう 1
実践編 小学校(総合) 総合9 小5 音を再生しよう 1
総合10 小5 音の方向と人間の顔を追跡しよう 1
総合11 小5 目のLEDを制御しよう 1
総合12 小5 同じ動作を繰り返そう 1
総合13 小5 ランダムで動作を変えよう 1
総合14 小5 変数を使おう 1
総合15 小6 プログラムを効率化しよう 2
総合16 小6 自然な会話を作ろう 6
小学校(教科) 算数1 小4 整数の割り算 割り算をしよう 1
算数2 小4 倍数・乗数 ブラックボックスを解き明かそう 2
算数3 小5 偶数・奇数・四捨五入 数を仲間分けしよう 2
国語1 小4 俳句に親しむ 俳句をよもう 2
音楽1 小4/5/6 リズムアンサンブル ヴォイスリズムを楽しもう 2
中学校(教科) 技術・家庭1 中2/3 プログラムによる計測・制御 ディスプレイのタッチを取得しよう 2
技術・家庭2 中2/3 プログラムによる計測・制御 センサーを用いてデータを収集しよう 4
技術・家庭3 中2/3 プログラムによる計測・制御 アンケートを作り調査しよう 4
技術・家庭4 中2/3 幼児の発達と遊び幼児の遊びを支える 幼児との遊びを作ろう 3
数学1 中2 確率 サイコロの目の確率を求めよう 1
数学2 中3 集合 集合を調べてみよう 2
数学3 中3 二次関数 最大の面積を求めよう 2
理科1 中1 音の伝わり方と大小 音の大きさと高さの違いを調べよう 2
理科2 中1 力のはたらき 紙ボールを投げよう 2
国語2 中3 論旨を捉える 漫才を作ろう 4
美術・課外1 中3 映像メディア表現 ショートムービーを作ろう 6

Pepperならではのユニークな学習

Pepperを用いることで今までにないユニークな学習が可能になります。 例えば中学校の理科で学ぶ「力のはたらき」について、Pepperを使って紙ボールを投射するプログラムを作成します。腕の振りの速さとリリースポイントを制御することにより、力の向き・大きさ、自由落下運動、等速直線運動という現象を感覚的に学ぶことができるようになります。

※撮影のため特別にプラスチックボールを使用しています。

授業運営をサポートするワークシート・学習指導案

プログラミング教育は指導者が一方的に教えるのではなく、子どもたちと一緒に悩み、考え、気づくという授業スタイルになります。教科等によっては新しい授業運営になる場合も無理なく開始できるように、子どもたちの気づきを引き出すワークシートと学習指導案をあわせて提供します。

ロボット教育・STEM教育を第一線で実践する関係者が制作協力

教師用指導書 ステップアップ編の内容は、ロボットを用いた教育やSTEM教育、コンピュテーショナル・シンキングを第一線で実践、研究する関係者とともに教育現場での活用視点に立って制作しています。

監修 川原田 康文氏(相模女子大学小学部 副校長・World Robot Summit ジュニア競技委員)
監修協力
  • 岐阜県岐阜市教育委員会
  • 佐賀県武雄市教育委員会
  • 高田 秀志氏(立命館大学 情報理工学部 教授)
  • 西原 明法氏(東京工業大学 名誉教授)
  • 齊藤 貴浩氏(大阪大学 経営企画オフィス 教授)
  • 森 秀樹氏(東京工業大学 教育革新センター 准教授)
  • 栗山 直子氏(東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 助教)
  • 教材開発協力 株式会社idea spot (イデアスポット)
    株式会社よしもとロボット研究所