ソフトバンクグループ代表の孫 正義は、2月5日(土)に大阪市役所内で平松 邦夫市長と会談しました。会談では、走行中の市営地下鉄車両で携帯電話のメール送受信やWEB閲覧ができるよう、市営地下鉄の全8線(一部を除く)において、2011年度中に通信環境の整備を実施することを提案しました。
行政・協会・事業者の協力で早期実現を目指す
現在、日本の地下鉄では、福岡など一部地域を除いて、トンネル内に通信環境が整備されておらず、走行中に携帯電話を利用することができません。一方、パリ、モスクワ、北京、ソウルなど世界主要都市の地下鉄では、走行中の携帯電話の利用は、すでに実現しています。地下鉄トンネル内での通信環境を整備する理由を、孫は「通信インフラの整備は、世界の都市間における競争上、とても大事なことです。通勤の途中に会社のメールなどがチェックできるようになれば、仕事の生産性が上がります。さらに、災害時に地上との通信は不可欠です」と説明しました。実際に整備を担うのは、ソフトバンクモバイル株式会社やソフトバンクテレコム株式会社といった通信事業者などが参加する「社団法人 移動通信基盤整備協会」となります。

大阪市民から孫へのTwitter(ツイッター)を通した
要望から、会談が実現
「通常ならば3年かかる整備を、市、協会、事業者が協力し合うことで、大幅に短縮できます。私自らが協会の理事となり、強い思いでリーダーシップを取っていきたいです」(孫)と、実現に向けての意気込みを伝えました。これを受け、平松市長は「方向性は確認できたので、協会から提案を受けてすぐに対応できるように、準備を整えておきます」と、大阪市の協力を約束しました。
なお、大阪市長との会談に先駆け、1月20日(木)には、東京都内の地下鉄の電波状況について、東京都の猪瀬 直樹副知事との会談が行われ、都営地下鉄の主要区間は2011年内中の実現を目指すことが確認されました。
ソフトバンクグループでは、今回の東京・大阪における地下鉄電波状況改善への活動を通じて、お客様のさらなる利便性の向上に貢献してまいります。
(掲載日:2011年3月10日)