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障がいや病気のある子どもたちへ。Pepperが見せた新しい世界

障がいや病気のある子どもたちの進学や就職。彼らの夢を応援し、将来のリーダーとなる人材を育成したい! そんな「DO-IT Japan」のプログラムに、この度Pepperが新たに追加されました。
Pepperだから叶えられた小さな魔法。その活動の様子をのぞいてみましょう!

Pepperのプログラミングに挑戦!

DO-IT Japanに参加しているのは、全国から選抜された児童生徒・学生の皆さん。スカラーと呼ばれ、さまざまなプログラムに参加しています。

この夏、「Pepperのプログラミング授業に参加しよう!」と題し実施されたプログラムには、小学6年~高校3年生の読み書きなどに障がいのある19人のスカラーが参加しました。

今回のチャレンジでは、自由な発想でプログラミングし、自分の思ったようにしゃべらせたり、動かしたりすることで、ITへの関心を高め、活用する力を身に付けるきっかけにして欲しいという思いが込められています。

さてさて、どうなったかな?

読み書きの苦手を補うために、iPadを使った学習方法に取り組んでいるスカラーたち。文字を読むことが難しくても、iPadでテキストを取り込み、音声読み上げ機能を使って、Pepperのプログラミング方法を学んでいましたよ。

班ごとに分かれてパソコンの周りに集まり、楽しそうに話し合いながら挑戦したプログラミングはどれも個性的。空港で搭乗案内をするPepperや、有名なテレビコマーシャルのセリフを言わせるものがあったりと、発表では会場に笑い声があふれていました。

授業終了後のスカラーたちからは、「もっとやりたい」「これなら僕にもできそう」といった前向きな声がたくさん。充実した時間を過ごせたようです。

Pepperが代わりに学校へ!?

今回の授業の中では、Pepperを遠隔操作で学校の授業に参加させるという模擬の取り組みも行われました。

これは病院に入院中の子どもや、障がいにより人が集まる場所に参加できない子どものためにPepperが彼らのアバターとなって、学校の授業に参加することを想定したものです。教室にPepperを設置し、隣の部屋のパソコンからPepperの目と耳を通して授業の内容を確認するほか、パソコンを操作して、Pepperをしゃべらせたり動かしたりすることができました。

また一つ、Pepperの可能性が広がっていますね!

DO-IT Japanとは?

2007年から東京大学先端科学技術研究センター主催で行われているDO-IT (Diversity, Opportunities, Internetworking and Technology)Japan は、障がいや病気のある小中高校生、大学生の高等教育へ進学とその後の就労への移行支援を通じて、将来の社会のリーダーとなる人材を育成するためのプログラムです。

障がいのある若者を将来のリーダーへ養成するプログラムを支援

(掲載日:2016年8月25日)