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「ICTダンス授業支援」で先生たちのダンス指導に関するお悩み解決!

ICT部活動支援

数年前に「ダンス授業の必修化」が話題になったのを覚えていますか? 現在、小学校1年生から中学校2年生までは男女共通で必修になっており、日本中の子どもたちがダンスを“学んで”います。一方、指導する先生たちは指導方法に戸惑いもあるのだとか。確かにダンスを教えるのって難しそうですもんね。そこでソフトバンクは「ICT部活動支援」で培ったノウハウを生かし「ICTダンス授業支援」を始めました♪

  • 中学校3年生以上は選択制

小中学校のダンス事情を少しだけおさらい!

小中学校のダンス事情を少しだけおさらい!

自分の描いたイメージを表現する力を身に付けたり、踊りを通じて仲間とのコミュニケーションを磨くことが期待されているダンスの授業。小学校の体育の授業では自己表現をリズムに乗せて行う「表現リズム遊び」のほか、「フォークダンス」「表現」「リズムダンス」などの「表現運動」を学びます。中学校では小学校で学んだことを生かして「フォークダンス」「創作ダンス」「現代的なリズムダンス」などに挑戦します。「フォークダンス」までは何とかなりそうですが、「創作ダンス」や「現代的なリズムダンス」となると指導するのが大変そうですよね~。

実際に授業を行う先生たちからも「自分の学生時代にはダンス授業がなかった」「ダンスの経験がない」など、不安の声が上がっているようです。特に先生を悩ませているのが「採点や評価」。例えば中学1~2年の「現代的なリズムダンス」には「リズムに乗って全身で踊る」という評価基準がありますが、ロック、サンバ、ヒップホップなど音楽のジャンルによってリズムはさまざま。一言でダンスと言っても評価するのって難しいんです。

岐阜市の小中学校で「ICTダンス授業支援」を開始!

岐阜市の小中学校で「ICTダンス授業支援」を開始!

2017年8月から実施している「ICT部活動支援」で培ったノウハウを活用し、ダンス授業の指導に不安を抱える体育の先生などが、専門知識が豊富なコーチから「スマートコーチ」のオンライン動画やメッセージ交換を通じて遠隔指導を受けることができる取り組みです。今回は岐阜大学 教育学部 熊谷佳代教授(舞踏教育)の評価監修の下、岐阜大学ダンス部所属の学生ダンサーさんにもご協力いただき、岐阜市の小中学校を対象にダンス授業の採点・評価のアドバイスだけでなく、授業時のアドバイスも受けることができるようにしました。

実際のダンス授業を見学してきました!

実際のダンス授業

さっそく授業に取り入れている岐阜市立青山中学校に行ってきました。こちらの学校では「ICTダンス授業支援」の実施期間を大きく二つに分け、前半は技術サポート期間、後半は評価サポート期間としているそう。今回は技術サポートで「ICTダンス授業支援」を使っている授業にお邪魔しました!

まずはダンスを撮影

まずはダンスを撮影

授業中、生徒たちがお互いにダンスの様子を動画に撮影しているようです。今回撮影した動画を学校の先生が、熊谷教授やダンス部の学生コーチへ送信します。

動画を見ながらコーチがチェック

動画を見ながらコーチがチェック

動画を受け取ったコーチは真剣に生徒たちの映像を見ながら、動画に線や図形を書き込むことができる機能や直接音声を吹き込むことができる機能を活用し添削します。

動画に線や図形を書き込むことができる

動画を受け取ったコーチは真剣に生徒たちの映像を見ながら、動画に線や図形を書き込むことができる機能や直接音声を吹き込むことができる機能を活用し添削します。

添削・アドバイスを学校の先生へ

添削・アドバイスを学校の先生へ

添削・アドバイスが完了したら、その動画を学校の先生に送ります。受け取った動画や遠隔指導を通じて受けたアドバイスを参考に、先生が踊りのポイントを生徒たちにフィードバック。生徒は添削された動画やアドバイスを基に自分で考えながら再度ダンスに挑戦します! こうして仲間と共に自分らしい表現を磨いていきます!

今後は指導する先生へのアドバイスも!

評価サポート期間では、生徒たちが日頃受けるアドバイスを基に作る「創作ダンス」に対して「どの点を評価すべきなのか」「どのような点が優れているのか」など、ダンスを“見る”という視点でコーチから学校の先生に対してアドバイスを送ります。これにより継続的な授業支援を行うことができるんです。

「ICTダンス授業支援」を利用した先生のコメント

今までのダンスの授業では、目の前で困っている生徒に何を教えれば良いのか、どうやって評価すれば良いのかを手探りで進めてきました。「ICTダンス授業支援」を活用することで自分の指導力が高まるだけでなく、生徒にできる喜びや踊る楽しさを実感させることができたと思います。動画という形をとることで、生徒自身も普段は見ることができない、自分自身の動きを動画で見ることができるため、アドバイスをより深く理解することや自分の動きを客観的に分析することができ、子どもたちの成長につながると感じました。

取り組みを監修いただいた熊谷教授のコメント

この取り組みのメリットは、学校の先生が授業に対して不安を感じた時に専門知識を持った人に相談できることです。スムーズに問題解決ができ、授業の改善につながっていくと考えています。さらに動画添削を通じて、先生たちが「どのようにダンスを見れば良いか」という視点も養うことができると感じました。「ICTダンス授業支援」は先生のダンス授業に対する負担を軽減し、生徒を大きく成長させることができる可能性を秘めているのではないでしょうか。

岐阜大学 教育学部 熊谷佳代教授(舞踏教育)

新しい学びをICTで支えたい

ICTダンス授業支援

ICTダンス授業支援

これまで「ICT部活動支援」を通じてさまざまな部活動のサポートを行ってきたソフトバンク。今回、ダンスという日本の新しい学びにおいても、指導方法に悩みを抱える先生と専門的な知識を持つコーチをつなげることで、授業の質を大きく向上させるための取り組みが始まりました。ICTで学びをサポートできるよう、ソフトバンクはこれからも先生・生徒へのサポートを続けていきます!

(掲載日:2018年2月28日)
文:ソフトバンクニュース編集部