皆さんは働く上でどんな時にやりがいを感じますか? またどんな職場環境だと働きやすいと感じるでしょうか?
障がい者雇用や働き方についてはますます注目されるようになり、平成30年4月1日から法定雇用率が引き上げられ、企業や行政の動きも変化してきています。
平成30年4月1日以前 | 平成30年4月1日以降 | 平成33年4月1日時点 |
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2.0% | 2.2%(+0.2%) | 2.3%(+0.1%) |
(厚生労働省「障害者雇用率制度」より)
ソフトバンクでも、障がい者雇用率において、通年の採用活動を通じて一層の改善に取り組んでいます。仕事をするうえで障がいの有無は関係なく、全ての社員に能力を生かして活躍してほしいと考えるソフトバンク。
実際はどんな職場なのか、人事担当者と障がいのある社員に話を聞いてきました。
人事本部
伊藤香織(いとう・かおり)さん
人事・採用担当
障がい者採用の方針について教えてください
ソフトバンクでは、障がいへの配慮は行いながらも、全ての社員に各自の能力を生かして活躍してほしいという考えから、障がい者雇用の採用選考は原則として健常者と同じ基準を適用し、入社後の処遇においても区別はありません。障がいの状況に配慮した上で、仕事の範囲や業務内容、昇級や昇格、評価の仕組みも、障がいのない社員と全く同一です。
入社後どんな配慮がありますか?
例えば、聴覚に障がいのある方には音声を文字化するアプリを使用して情報保障を行ったり、定期的な通院が必要な方のためにハンディキャップ休暇という休暇制度を設けたりしています。
そのほか、必要なサポートは個々によって違いますので、入社時にサポート事項と対応を確認し合うとともに、入社後も過不足なく配慮が行き届くよう相談窓口を設けています。
働く社員はこんなことにやりがいを感じています
Webマーケティング部
春日壯介(かすが・そうすけ)さん
入社8年目 膀胱/直腸/下肢 障がい
ソフトバンク・ワイモバイル オンラインチャットサポートの企画推進、ソフトバンクLINE店、ワイモバイルのウェブ広告の企画・推進を担当
現在の仕事内容は?
ソフトバンク・ワイモバイルのオンラインショップで提供しているチャットサポートサービスのプロジェクトリーダーをしています。
最近の事例でいうと、以前はオペレーターによるチャット接客のみだったのですが、新たにAIを使ったチャット接客の仕組みを導入しました。それにより、昼間はオペレーター、深夜~早朝にかけてはAIが接客することで、オペレーターの負担を増やすことなく、お客さまからのお問い合わせに24時間答えることができるようになりました。
ほかにもソフトバンク公式LINEアカウントの「ソフトバンクLINE店」のトーク上でのオンラインチャット接客や、ワイモバイルのウェブ広告を企画・推進しています。
ソフトバンクLINE店
スマホやインターネットサービスの購入相談や購入後の相談を気軽にできるソフトバンク公式LINEアカウントです。
どんなときにやりがいを感じますか?
人の役に立てたとき、頑張りが認められたときにやりがいを感じます。
ソフトバンク・ワイモバイルのオンラインショップに導入した、AIによるセールスチャット接客の仕組みで実績を上げ、2017年度の「SoftBank Award」社長賞を受賞することができました。
セールストークをするAIは、前例のないことだったので、AIに関する調査から開始し、チームメンバーの協力のもとサービスを開始することができ実績を上げることができました。何より社長賞を受賞できたことで、携わっているチーム皆さんの努力が報われたことが本当にうれしくて、やりがいを感じた瞬間でした。
ソフトバンクにはこうした評価制度があるので、モチベーション向上につながりますね。
SoftBank Awardとは?
「チャレンジ」「イノベーション」をキーワードに、 挑戦的・独創的な取り組みで大きな成果を上げたソフトバンク社員を表彰する社内制度です。
入社してから8年、成長したなと感じることは?
以前は、自分視点を重視していて、自分が楽しく仕事ができるかどうかを主に考えていました。今は、全方位で考えるようにしています。周りの人がどうやったら仕事が気持ちよくできるか、自分にしかできないことは何か、お客さまに役立つサービスを提供できているか。自分視点と同じくらい、周りにいかに役に立てるかを考えています。
働く環境について教えてください
職場環境に対する疑問や悩みは、上司や担当の人事メンバーがいつでも親身になって聞いてくれます。設備については、私はトイレの配慮が必要で、個室に入りたいのですが、IoTで空き状況を自分のスマホですぐにチェックできるので、とても助かっています。問題点をITで効果的に解決するのがソフトバンクらしいですね。
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周囲の人からのサポートは?
障がいのサポートや配慮が必要な点は、上司間で引継ぎがされています。足の悪い私は、日常的にさりげなく階段の上り下りを気遣ってもらえます。また、担当の人事にはいつでも相談しやすく、困ったときにはなんでも気軽に相談でき、希望をすれば所属部署の上司に話をしてくれます。
入社時には配属先部署に人事から配慮の説明があり、メンバーが事前に配慮点を把握したうえで迎え入れてもらっていたことを後から知り感動しました。また、通院や体調不良などでの休暇も配慮してもらっていて、とても働きやすいです。
配属先の部署で定期的に面談があるので、そのときに話したりしていて、私の場合だと部長まで把握してもらっています。課のメンバーと一緒に次の会議に移動するときも階段を使わないようさりげなく気にかけてくれますね。
入社した当初は配属先に対して人事から説明をしてもらっていたようです。配属先の人には色々と配慮してもらっていたのでありがたかったな、と思います。また、通院や体調不良などでの休暇に関しても配慮してもらっていて、とても働きやすいです。
ソフトバンクのIT技術と、障がい者の気持ちが分かる立場を活かした取り組みを推進
今後取り組んで生きたいこと、将来の展望は?
ソフトバンクのITを駆使して、障がいを持っている自分にしかできない強みを最大限発揮して、障がい者とその家族が夢をもって生き生きと暮らせる社会を作りたいです。
具体的には、2020年を目途に、障がい者を活用したユニバーサルデザイン・バリアフリーの企画やリサーチサービスを提供するプロジェクトを進めています。
ソフトバンクとして、障がい者が世の中で健常者と同等以上に活躍できる機会を提供していきたいです。
現在就職活動されている方に伝えたいことは?
障がいがあることを得だと思ってほしいですね。普通の人が気付かないところに気付ける着眼点や企画力を持っているんです。あと、苦労をしている分、相手の辛さや困っていることに気付けたりするので、仕事でのチームプレイに大いに役立ちます。自分は恵まれている、そういう強みを持っていると思って意欲的に就職活動して、人生を楽しく充実させてほしいなと思います。
また、障がい者雇用に対しては、私みたいに会社に通って業務ができる人もいれば、通勤は困難だけど、能力がある人もいるんですよね。電車の通勤がきびしかったりとか、バリアフリーの問題とか、そういう人たちのために、もっと在宅ワークやリモートワークが浸透できるよう、率先してそのような仕組みを活用したいと思っています。
ソフトバンクの採用ページでは、他にもたくさん活躍している社員を紹介しています。働く環境や仕事内容などぜひご覧ください。
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(掲載日:2018年12月5日)
文:ソフトバンクニュース編集部