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障がいがある人とともに働くとは? ソフトバンクの「ノーマライゼーション」への取り組み

障がいがある人とともに働くこととは? ソフトバンクの「ノーマライゼーション」への取り組み

ソフトバンクでは、障がいの有無に関係なくいきいきと働くことができる環境づくり「ノーマライゼーション」を推進しています。障がい者採用を担当する人事本部の担当者に、ソフトバンクの「ノーマライゼーション」の取り組みについて話を聞きました。

話を聞いた人

伊藤香織

伊藤香織
ソフトバンク株式会社 コーポレート統括 人事本部 人材採用部採用企画課
2011年より障がい者雇用を担当

障がいへの配慮はするが区別はしない。相互に理解し、いきいき働ける環境へ

ソフトバンクが考える障がい者雇用とは、どのようなものなのでしょうか?

伊藤

障がいへの配慮はしますが「障がいの有無で仕事上の区別はしない」ということがソフトバンクの障がい者雇用のポリシーです。「ノーマライゼーション」をキーワードに採用活動や入社後のサポートをしています。
ソフトバンクには、障がいのある社員が仕事をするための特別な部署や業務はありません。また、仕事の上での特別な扱いはしておらず、業務内容も障がいの有無に関わらず同じです。そのため、同一の雇用形態ですし、昇進昇格をはじめとする人事評価の基準も同じ。そのような環境だからこそ、障がい上困難なことがあればできる限りサポートをします。例えば下肢に障がいのある社員には移動に関する職場環境を整える、また、耳が聴こえにくい社員には、文字で伝えるといった、一緒に働くために必要なサポートをしています。

どのような人が新卒や中途採用に応募されますか?

伊藤

ソフトバンクが考える「配慮はするが、区別はしない」というポリシーに共感して、皆さん応募をしてくださっていますので、障がいの有無に関わらず同じ条件で仕事をし活躍していきたいというキャリア形成への意欲の高い人が多いですね。

雇用の状況は、法定で定められている障がい者の雇用率2.3%を2016年以降は概ね達成していて、2022年は2.46%(6月1日時点)という実績です。

具体的にはどのような障がいのある社員が活躍していますか?

伊藤

上肢・下肢障がい、聴覚障がい、心臓障がい、腎臓障がいなどさまざまです。定期的な通院が必要な社員もいますので、その場合は月1日・年間12日取得できる「ノーマライゼーション休暇」や、スーパーフレックス制度などをうまく活用しているようです。

障がいのある方を受け入れる部署の受け止め方はいかがでしょうか?

伊藤

以前は、どのように接していいのか分からないといった不安の声もありましたが、最近はさまざまな視点や経験を持つ社員と一緒に働きたいということで「ぜひ来てほしい」という要望が多く聞かれるようになりました。障がいのある社員と一緒に働くことが当たり前だと感じている部署が多くなった印象を受けていますね。

「ダイバーシティ」という概念や取り組みが浸透してきて、マイノリティや多様性など、捉え方が寛容になってきた時代背景も影響してきているのではないでしょうか。

「ノーマライゼーション」という言葉を使って取り組みを推進し始めたきっかけは何でしょうか?

伊藤

10年ほど前から障がい者雇用において「ノーマライゼーション(Normalization)」という言葉を使っています。元々、厚生労働省が提唱しているノーマライゼーションとは、「障がいのある人が障がいのない人と同等に生活し、ともにいきいきと活動できる社会を目指す」という理念なのですが、ソフトバンクが目指している「障がいのあるなしに関わらず、全ての社員がその能力を生かして活躍できること」や「障がいのある人とない人の相互理解を推進し、お互いにいきいき働くことができる環境づくり」にぴったりくる言葉が「ノーマライゼーション」だったのが、使い始めたきっかけですね。

イベントを通じて「ノーマライゼーション」への理解を促す

ソフトバンクでは、2021年より9月を「ノーマライゼーション推進月間」とし、働きやすい環境づくりに向けた工夫や配慮を考えるセミナーや講座を通じて、「ノーマライゼーション」への理解を促進しています。活動の一部をご紹介します。

聴覚障がいの同僚とのコミュニケーションを手話で深めたい。簡単なあいさつや自己紹介ができる手話講座

「手話であいさつや自己紹介をしたい!」「耳の聴こえない方と話したい!」など、手話を始めてみたいという社員のために、楽しく学べる手話講座が開催されました。

手話講座の講師もソフトバンク社員です。「何か分からないことはありますか?」「今、時間大丈夫ですか?」といった日常で使う言葉の紹介や、自己紹介の仕方を1人ずつ実践するパートなどを織り交ぜた説明がされ、参加者も熱心に手話のポーズをする様子が見られました。

聴覚障がいの同僚とのコミュニケーションを手話で深めたい。簡単なあいさつや自己紹介ができる手話講座

参加者からは、「今回の講座を参考にして、次に聴覚障がいの人と交流がある時は、『おはよう』『おつかれさま』『ありがとう』など、手話でコミュニケーションを取りたいと思う」「聴覚障がいのある同期との懇親会などで席が離れているとコミュニケーションを取るのが難しかったが、講座をきっかけに少しでも手話を覚えて、コミュニケーションを取れるといいなと感じた」といった感想が聞かれました。

聴覚障がいの同僚とのコミュニケーションを手話で深めたい。簡単なあいさつや自己紹介ができる手話講座

今回、講師を務めたソフトバンクの松井章浩は「手話は言語の一つです。覚え始めるのは少し勇気がいるかもしれません。一生懸命、難しい手話を完璧に学ばなくてもお互いに向き合って笑顔になれますし、何気ない普段の会話に手話やジェスチャーを少し交えることで、聴こえない社員とのコミュニケーションが楽しくなり、双方の理解度が深まって距離が縮まるのではないでしょうか。

これからも、より多くの人に手話の魅力を伝えていきたいと思います」と講座を振り返りました。

「キャリアプランを考えたい」 障がいのある社員に向けたキャリアセミナー

障がいの有無に関わらず活躍できる環境づくりを目指すソフトバンクには、管理職として活躍している障がいのある社員もいます。

「自身のキャリアを考える上で、ロールモデルがほしい」「どんなキャリアの例があるのか知りたい」といった、障がいのある社員の声に応えるため、管理職を務める社員から生の声を聞くセミナーが開催されました。

実際に参加した社員からは、「障がいを抱えているのはマイナスかもしれないがその分プラスの部分があるという言葉が印象的だった」「管理職を目指す視点が参考になった」「挑戦することや環境が変わることに臆せず、自分の可能性を信じていきたい」など、今後のキャリアプランを考える上で参考になったとの声が多く聞かれました。

(掲載日:2022年10月28日)
文:ソフトバンクニュース編集部

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