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舞浜エリアの世界観を支える “見えない” 通信ネットワークの対策

舞浜エリアの通信を支える舞台裏。「魔法」を解かないために〜〜

非日常の空間が広がり、訪れる人々に感動を与える千葉県の舞浜エリア。思い出をリアルタイムに共有したり、体験をサポートするアプリなど、今やこの場所での感動体験に通信は欠かせません。しかし、限られたエリアに1日に数万人が集中し、時間帯によって人の流れが大きく変化するこのエリアならではの通信の課題も。

通常の市街地とは異なるトラフィックの波、そして景観への配慮といった制約の中で、いかにして来訪者の思い出作りを支えているのか。通常エリアの数倍に及ぶ基地局密度の構築から、5G SAの全面導入など最新のスポット対策まで、舞浜に電波を届ける舞台裏を支える担当者に話を聞きました。

お話を聞いた人

小嶋 恭平(こじま・きょうへい)

ソフトバンク株式会社 技術統括 首都圏ネットワーク技術部

小嶋 恭平(こじま・きょうへい)

田邉 倫太郎(たなべ・りんたろう)

ソフトバンク株式会社 技術統括 関東ネットワーク推進部

田邉 倫太郎(たなべ・りんたろう)

特別な場所だからこそ、つながる通信が当たり前に求められる

舞浜エリアでのネットワーク対策には、どのような難しさがあるのでしょうか。

小嶋 「とにかく日本全国でもトップレベルに人が集まる場所であるという点が最大の特徴です。通信量に関しても、関東で1、2位を争う規模で、全国で見ても最大級のトラフィックが発生しています。新宿や渋谷も非常に人は多いですが、あちらは人が流動していくのに対し、舞浜エリアは数万人が一つの場所に滞留し続けるため、通信が非常に混み合いやすいんです」

田邉 「また、近年のスマートフォンの使い方の変化も大きな要因です。数年前と比較してトラフィックは何倍にも膨れ上がっています。特にアプリによるチケット管理や待ち時間の確認、モバイルオーダーといったサービスが普及したことで通信環境の善し悪しが体験の質に直結するようになりました。待機列が屋外から屋内へと続く場合でも通信できる環境が求められています」

特別な場所だからこそ、途切れない通信が当たり前に求められる

トラフィックの増加に対しては、どのように対策しているのですか?

田邉 「実は、ここ2年ほどで基地局の数を屋内外含めて4〜5倍にまで一気に増やしました。きっかけは、モバイルオーダーなどの普及により、お客さまから『つながりにくい』という切実な声が届くようになったことです。これまでにない規模の予算と情熱をかけて対策を進めてきました」

「5G SA(スタンドアローン)」の導入も進んでいると伺いました。

小嶋 「昨年末までにエリア内の主要なエリアで5G SAの導入を完了させています。これは、従来の4Gの設備を併用する方式ではなく、5G専用の設備のみで通信を行う方式です。これにより、混雑した環境下でも通信のレスポンスが劇的に向上しました。アプリをタップしてから画面が表示されるまでの反応が速くなるため、混雑時のストレスを大きく軽減することが可能です」

田邉 「一部の場所だけで5G SAを使えるようにするのではなく、エリア内を移動しながらでも快適に使いやすい状態を目指して整備を進めてきました。各施設やレストラン、待機列など人が集まる場所ごとに対策を重ねることで、エリア内のさまざまな場面でアプリを開いたりチケットを表示したりしやすい環境を整えています」

特別な場所だからこそ、途切れない通信が当たり前に求められる

世界観と通信品質を両立させる緻密な設計

舞浜エリアでは景観への配慮も必要になるのではないでしょうか。

小嶋 「はい。舞浜エリアでの対策において、最大の壁となるのが『景観(世界観)の維持』です。通常、基地局は高いビルの屋上の端など、電波が飛びやすい場所に設置します。しかし、このエリアでは『お客さまからアンテナが見えること』は許されません。たとえ人気施設の頂上から一瞬見下ろした景色であっても、無機質なアンテナが視界に入れば世界観を壊してしまうからです。
そのため、アンテナを設置する際は工夫を徹底しています。例えば、建物の屋上にある設置物の中に無線機を隠し、アンテナの位置もわざと壁の影に下げるなどして、外からは完全に見えないようにしています」

「魔法」を解かない世界観へのこだわり。景観と電波品質を両立させる緻密な設計

田邉 「しかし、壁の中に隠したり位置を下げたりすれば、当然電波は飛びにくくなります。ソフトバンクでは、それを前提とした緻密な設計を行い、通常エリアよりもはるかに高い密度で基地局を配置。周辺の基地局から複数の電波を重ねるように挟み込むことで、死角のないエリア化を実現しています」

「ソフトバンクなら快適」を目指して。見えない場所から思い出作りを支え続ける

今後の展望についてお聞かせください。

小嶋 「これまではエリア内の屋外を重点的に整備してきましたが、今後は来訪者が集中するエントランスや、モバイルオーダーを利用する屋内施設の対策をさらに強化していきます」

田邉 「4Gの基地局を順次5Gへ切り替えていくことで、さらに5G SAの体感品質を高めていく予定です。『ソフトバンクなら、どんなに混んでいても快適にアプリが使える』そう言っていただけるよう、これからも目に見えない場所から、お客さまの思い出作りを支え続けていきたいと考えています」

「ソフトバンクなら快適」を目指して。目に見えない場所から思い出を支え続ける

ソフトバンクのさまざまなネットワーク対策

(掲載日:2026年4月23日)
文:ソフトバンクニュース編集部