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「AIという新しい社員」に必要なセキュリティ管理。ソフトバンクのエバンジェリストがInterop Tokyo 2026で講演

Interop Tokyo 2026 竹石渡 基調講演

国内最大級のインターネットテクノロジーイベント「Interop Tokyo 2026」が、6月10日から12日にかけて幕張メッセで開催されました。ソフトバンクは、「AX(AI Transformation)を支えるサイバーセキュリティ」をテーマに出展。基調講演では、AIエージェント時代に求められるセキュリティの在り方やソフトバンクの取り組みについて紹介したほか、展示ブースではAI活用の拡大に伴う新たなセキュリティリスクへの対応策を紹介しました。

AIエージェント時代に求められる新たなセキュリティ

Security for AIエージェント

生成AIの急速な進化により、企業におけるAI活用は新たな段階を迎えています。ソフトバンクでは全社員によるAI活用を推進するとともに、将来的には「10億のAIエージェント」が稼働する世界を見据えた取り組みを進めています。AIエージェント時代にセキュリティはどうあるべきか、ソフトバンク株式会社 技術統括 サイバーセキュリティ本部 CISO室の竹石渡が講演しました。 サイバーセキュリティを取り巻く環境は大きく変化しており、ランサムウエアやサプライチェーンリスクへの対応に加え、高度なAIモデルの登場によって脆弱性の発見や攻撃の自動化が進むなど、AIを悪用したサイバー攻撃への警戒感が高まっていると指摘しました。また、企業が利用・開発しているAIそのものも新たなリスクとして注目されています。

AI時代のセキュリティのスタンス

また、「AIの進化スピードは非常に速く、従来のように数年単位でセキュリティ対策を検討していていたら、利用する頃には時代遅れになってしまう」と語り、AIを活用しながらセキュリティ対策も並行して検討していくことの重要性を訴えました。その考え方の根底にあるのが、「セキュリティバイデザイン」です。AIサービスやAIエージェントを構想段階からセキュリティを考慮した形で設計することで、対策を追加する負担を軽減できるだけでなく、運用負荷の低減にもつながると述べました。

さらに、チャットボット型AIと自律型AIエージェントの違いにも言及。自律型AIエージェントは、与えられた目標に対して自ら判断し行動できるため、従来のAIよりも大きな価値を生み出す一方で、機密情報の漏えいやシステムの誤操作など新たなリスクも抱えていると説明しました。

自律型AIエージェントセキュリティの考え方

こうした背景から、ソフトバンクでは「AIエージェントは新しい社員である」という考え方のもと、「Security for AIエージェント」に取り組んでいます。社員に認証・認可やアクセス制御、行動監視を行うのと同様に、AIエージェントにも適切な権限管理や監視が必要だとし、「AIという新しい社員にセキュリティ対策を施していくイメージ」と説明。AI活用が広がる時代において、人と同じ視点でAIを管理していくことの重要性を語りました。

自律型AIエージェントセキュリティの考え方

また、AIエージェントの利用拡大に伴い、全てを一律に監視するのではなく、リスクや特性に応じて監視レベルを分ける考え方も紹介。重要なAIには精密な監視を行い、標準的なAIについては利用状況を把握する仕組みを整えることで、実効性と運用性を両立させていく考えを示しました。

AIエージェントの形態や特徴によって監視方法を変える必要がある

その上で、SaaS型AIや自社開発AI、社内システムとの連携を含めたAIエージェント全体のセキュリティアーキテクチャについても紹介。認証・認可や監視機能を組み合わせ、利用形態やリスクに応じたセキュリティ対策を講じることで、安全なAI活用を支える仕組みについて説明しました。

安全な運用を支援する基盤「AgentSecOps PF(仮称)」

さらに、お客さまにもSecurity for AIを提供することを見据えてAIエージェントの利用状況を可視化し、安全な運用を支援する基盤「AgentSecOps PF(仮称)」を内製で開発している旨も紹介。分散するAIエージェントの利用実態や行動履歴を横断的に把握し、リスクの可視化や危険な挙動の制御、インシデント発生時の追跡などを可能にすることで、AIエージェントの安全な活用を支える仕組みの開発を進めていると説明しました。

Security for AIエージェントはセキュリティの総合格闘技

最後に、「Security for AIはセキュリティの総合格闘技」と例え、AI時代のセキュリティは単一の製品や機能だけで実現できるものではないと説明。ID管理やデータ保護、ネットワークセキュリティなどを組み合わせた多層的な対策の重要性を示しました。

AI活用リスクやランサムウェア対策など、企業を支えるセキュリティ対策を紹介

AI活用リスクからランサムウエアまで。企業を支えるセキュリティ対策を紹介

ソフトバンクのブースでは、「AX(AI Transformation)を支えるサイバーセキュリティ」をテーマに、AI活用リスクやランサムウエア、サプライチェーンリスクへの対策を紹介しました。 AI活用の加速に伴いセキュリティへの注目度も高まる中、会場は多くの来場者でにぎわいを見せました。ソフトバンクブースにも幅広い業種の来場者が訪れ、担当者との活発な意見交換が行われました。

Interop Tokyo 2026で基調講演 ソフトバンクブース
Interop Tokyo 2026で基調講演 ソフトバンクブース

竹石による基調講演のほか、ソフトバンクが進めるAIインフラプロバイダーへの変革について、CTOの湧川隆次が基調講演を行いました。あわせて記事をご覧ください。

(掲載日:2026年6月24日)
文:ソフトバンクニュース編集部