
皆さんは普段、家族や友人とどんな方法でメッセージをやり取りしていますか? LINE などのメッセージアプリを使っている人も多いと思いますが、スマートフォンの標準的な「メッセージ」アプリでも、SMS と同じように電話番号を使って、写真や動画を送ったり、グループチャットをしたりできる「RCS」というサービスがあります。OS が対応していれば特別な設定をせずに、そのまま使える場合もあり「実はもう使っていた!」という方もいるかもしれません。SMS とは何が違い、どんな場面で役立つのかを、ソフトバンクの担当者に教えてもらいました。
ID 交換やアカウント登録は一切不要! 電話番号だけで写真送信やグループチャットもできる「RCS」とは?
SMS(ショートメッセージサービス)など、電話番号を使ったやり取りは「短いテキストを送るもの」というイメージを持っている人も多いかもしれません。そんな電話番号を使ったメッセージのやり取りを、便利に進化させたのが「RCS(リッチコミュニケーションサービス)」です。
特別なアプリのダウンロードや ID 登録が不要で、対応機種や OS であれば標準のメッセージアプリで利用できるため、すでに知らず知らずのうちに RCS でメッセージをやり取りしている場合もあるかもしれません。
SMS と異なり、データ通信を利用することで、テキストに加えて写真や動画、スタンプ、位置情報などを送ったり、複数人でグループチャットができます。RCS は、モバイル業界で使われている世界標準規格のため、国内だけでなく海外の対応ユーザーともやり取りできます。


ソフトバンク株式会社 プロダクト本部 プロダクトデザイン部
藤田 直樹(ふじた・なおき)
RCS のみならず、S!メール(MMS)やSMS、E メール(i)、+メッセージなどメッセージサービス全般の企画、運用業務を担当
標準の「メッセージ」や「Google メッセージ」アプリで、電話番号を使ってやり取りをする「SMS」と「RCS」の仕組みの違いを教えてください。
大きな違いの一つが、通信の仕組みです。SMS は携帯電話網を利用し、1 通あたりに送れる情報量に制限があるため、 扱える情報は短いテキストのみに限定されています。
それに対して RCS は、一度に大容量の情報を送受信できる「データ通信」を利用しています。そのため、テキストだけでなく、写真や動画、位置情報、さまざまな情報を扱うことができます。
ちなみに、メッセージサービスには MMS(マルチメディアメッセージサービス)などもありますが、各サービスの通信方式によって送受信できるファイルの種類やデータ容量などは異なります。
| RCS | SMS | MMS(S!メールなど) | |
|---|---|---|---|
| アドレス | 電話番号 | 電話番号 | ・電話番号(ソフトバンク同士のみ利用可) ・○○○@softbank.ne.jp |
| 写真・動画 | ◯ | × | ◯ |
| スタンプ | ◯ | × | × |
| グループチャット | ◯ | × | 〇 |
| ファイル(音声・位置情報など) | ◯ | × | ◯ |
| 既読機能 | ◯ | × | × |
端末や OS によって使用できるメッセージサービスが異なるため詳しくは「ソフトバンクが提供するメールサービス」を確認してみてください。
通信の種類によって、扱える情報に違いがあるんですね。それでは、RCS の「推しポイント」を教えてください。
一番の魅力は、何といっても「電話番号を使ってリッチなやり取りができる手軽さ」です。
一部のメッセージサービスでは、アプリのダウンロードやアカウント登録、相手との ID 交換などが必要な場合がありますよね。RCS なら、お互いに RCS を利用できる状態であれば、電話番号を使ってやり取りできます。
SMS の手軽さはそのままに、写真や動画、スタンプ、位置情報の共有からグループチャットができてコミュニケーションの幅がぐっと広がる点が推しポイントですね。

特に便利な活用シーンはありますか?
私自身がよく使っているのは、位置情報の共有です。友人と待ち合わせをするとき、「今ここにいるよ」と地図を送れるので、初めて訪れる場所でも合流しやすくなります。
もう一つ便利なのがグループチャットです。例えば学生時代の友人と久しぶりに集まるとき、「電話番号は知っていても、普段使っているメッセージアプリではつながっていない」ことがありますよね。そんなときにグループを作って日程を調整したり、集まった後に写真を共有したりできます。
他のメッセージアプリと、どのように使い分けるのがよいのでしょうか?
RCS は、普段使っているメッセージアプリの代わりというよりも、相手や場面に応じて使い分けるのがおススメです。
例えば、いつも連絡を取り合っている友人とは使い慣れたアプリを使い、「電話番号は知っているけれど、普段使っているアプリではつながっていない」「標準の『メッセージ』アプリしか使っていない」という相手には RCS を使う。そんな使い方が自然だと思います。
RCS はなぜ世界で利用が広がっているのでしょうか?
RCS は、モバイル業界の国際的な業界団体である GSMA が仕様を策定しているメッセージングの標準規格です。SMS が持つ「電話番号を使ってやり取りできる」という分かりやすさを生かしながら、写真や動画、グループチャットなど、現在のスマートフォンに合ったコミュニケーションを実現する仕組みとして、各国の通信事業者や端末で対応が広がっています。
ソフトバンクでも 2026 年の春から RCS の提供を開始しました。今後、対応する事業者や端末がさらに広がることで、RCS を利用できる場面も増えていくと考えています。

押さえておきたい「RCS」5 つの特長
担当者の推しポイントと併せて、RCS の主な特長をまとめました。
-
あんしん・かんたんに使える
ID やパスワードの登録は不要です。電話番号を使ってやり取りできるため、「なりすまし」や「のっとり」の心配がありません。
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写真や動画、スタンプも送れる
テキストに加えて、写真や動画、絵文字、スタンプ、音声メッセージ、位置情報なども送信できます。
-
RCS 同士なら無料※
RCS を利用している相手であれば、無料でやり取りが可能です。
- ※
データ(パケット)定額サービス未加入の場合、別途ウェブ通信料がかかります。

- ※
-
グループで楽しめる
RCS がご利用可能なユーザー同士で、複数人でグループを作って同時にやり取りできます。
-
スマホのメッセージアプリですぐに使える
Android では「Google メッセージ」アプリ、iOS では「メッセージ」アプリで利用できます。
「SoftBank Starlink Direct」にも対応
RCS は、衛星通信サービス「SoftBank Starlink Direct」にも対応しています。対象機種であれば、山間部や海上など、ソフトバンクのモバイルネットワークが届かない国内の屋外エリアでも、RCS でメッセージを送受信できます。
例えば、外出先で圏外になったときでも、家族や友人にメッセージを送る手段の一つとして利用できます。利用条件や対応機種など、詳しくは「SoftBank Starlink Direct」のサービスページをご確認ください。
「RCS」を使ってみよう! 始め方ガイド

RCS について特長や担当者の推しポイントを教えてもらったところで、実際に利用するための手順をご紹介します。
RCS の利用開始にあたって特別な初期設定はほとんど必要ありませんが、お使いの端末や申し込み状況を事前に確認しておくとスムーズです。以下の 3 つのステップでチェックしてみましょう。
STEP❶ 対応 OS をチェック
まずは、使っているスマートフォンが RCS に対応している OS か確認しましょう。
| iPhone | iOS 26.4 以上 |
|---|---|
| Android スマートフォン、 Android タブレット |
Android™ 10.0 以上 |
次に、RCS のオプション申し込み状況を確認します。ソフトバンクを利用している場合は、「My SoftBank」から簡単に確認・加入が可能です。
STEP❷ オプションを確認
My SoftBank にログインし、「オプション」画面の下部の「サービス一覧をみる」をタップ。

RCS に加入している場合は「加入済み」と表示。加入していない場合は「加入」ボタンが表示されます。


STEP❸ 「メッセージ」、「Google メッセージ」アプリでの設定確認
最後にアプリの設定を確認しましょう。
iOS 26.4 以上では「メッセージ」アプリの設定は不要です。
| Android | 手順① デフォルトの SMS アプリを「Google メッセージ」に設定 手順②「Google メッセージ」で「RCS」がオンであることを確認 ※2026年6月発売以降の端末は設定なしで利用可能。 |
|---|
RCS で通信できているか確認する方法
やり取りしているチャットが RCS 通信になっているかどうかは、アプリ内のメッセージ入力欄を見るだけで一目で分かります。
※RCS に対応していない相手には、SMS/MMS として送信され、SMS/MMS 送信料が発生します。
iOS

Android

待ち合わせで位置情報を送りたいときや、電話番号は知っているけれど普段使っているアプリではつながっていない相手に連絡したいときなど、「RCS」が選択肢になる場面は身近にありそうですね。利用できるか気になった人は、まず自分のスマートフォンが対応しているか確認してみてください。

(掲載日:2026 年 9 月 29日)
文:ソフトバンクニュース編集部




