プレスリリース 2014年

無人での運用可能なLTE/W-CDMA対応の
新型係留気球無線中継システムの実証実験を開始

2014年10月27日
ソフトバンクモバイル株式会社

ソフトバンクモバイル株式会社は、無人での運用が可能で、LTE(SoftBank 4G LTE)/W-CDMA対応の臨時気球無線中継システム(以下「新型気球無線中継システム」)を開発し、2014年10月17日に総務省東北総合通信局より、このシステムを用いてフィールド実証評価を行うための実験試験局の本免許※1を取得しましたのでお知らせします。本システムは、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的として開発されたもので、地上、船上および車両に設置した係留装置からの気球係留を可能としています。

実験は2014年10月27日から宮城県南三陸町周辺で行い、本システム利用時の通信品質や通信速度、サービスエリアの広さ、システム構築時間および安定性などを評価する予定です。

ソフトバンクモバイルでは、2012年5月に第三世代移動通信システム(W-CDMA)を対象として係留気球を利用した気球無線中継システムを開発して以来、これまで数々の実証実験を重ね、本システムを改良してきました。

新型気球無線中継システムの特長は以下の通りです。

(1)SoftBank 4G LTE(FDD-LTE)/W-CDMAに対応
災害などで通信障害が発生しているサービスエリアにおいて、W-CDMA(3G)による音声通話・データ通信に加え、SoftBank 4G LTEによる高速データ通信を提供します。なお、地上100mに係留することで開放地において半径5km程度のサービスエリアを確保できます。
(2)船上からの気球係留に対応
災害による土砂崩れや道路の崩壊などにより進入が難しい陸上では、船上からサービスエリアを確保し、通信サービスを提供します。
(3)車載係留システムの開発
係留気球の小型、軽量化を図り、車両で気球を運搬して係留できる「車載係留システム」を開発したことにより、強風時でも迅速に気球を上げサービスエリアを確保できます。
(4)ソーラーパネルによる電源供給
従来の定期的な給油が必要な発電機を用いた電源供給に代わり、ソーラーパネルによる電源供給を実現※2。現場での給油作業が不要となります。
(5)遠隔地点からの自動昇降制御、監視制御が可能
遠隔地点よりネットワーク経由で係留気球の昇降制御や監視制御を可能とする“遠隔制御機能”を開発したため、現場での人材の確保が不要となります。

ソフトバンクモバイルは、すでに全国の主要拠点において気球無線中継システムを配備していますが、今後は順次本システムに更新していく予定です。当社では、災害時に備え、さまざまな取り組みを実施しており、本システムの開発はそれらの取り組みの一環です。引き続き、実証実験を通して得たノウハウやデータを活用し、災害時の速やかな通信ネットワークの復旧に努めていきます。

[注]
  • ※1免許期間は2014年10月17日から2015年10月30日までです。
  • ※2状況により発電機を使用します。

図:新型気球無線中継システムの構成

陸上(地上)係留気球構成

陸上(地上)係留気球構成

陸上(車載)係留気球構成

陸上(車載)係留気球構成

船上係留気球構成

船上係留気球構成
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  • 2015年4月1日付でソフトバンクモバイル株式会社はソフトバンクBB株式会社、ソフトバンクテレコム株式会社、ワイモバイル株式会社を吸収合併しました。合併前の各社のプレスリリースは以下よりご覧いただけます。なお、2015年7月1日付でソフトバンクモバイル株式会社は、ソフトバンク株式会社に社名を変更しています。