プレスリリース 2016年

係留気球無線中継システムの実証実験について

2016年4月25日
ソフトバンク株式会社

ソフトバンク株式会社は、2016年3月11日に携帯無線通信の基地局などを係留気球に設置して運用できるよう制度化されたことに伴い、当社が使用する周波数を用いた係留気球無線中継システムを開発し、このシステムを用いたフィールド実証評価を行うための実験試験局の本免許を4月25日に総務省北海道総合通信局より取得しましたのでお知らせします。

実証実験は2016年5月上旬から北海道広尾郡大樹町周辺で行い、係留気球無線中継システム利用時の通信品質およびサービスエリアの広さなどを評価する予定です。
なお、当社は2012年5月から、災害などで通信障害が発生しているサービスエリアを迅速に復旧させることを目的として、係留気球無線中継システムの実証実験を各地で実施してきました。

実験概要

従来、本システムでは中継元基地局(親機)と気球中継局(子機)間の無線中継周波数として、3.3GHz帯を用いた無線中継装置で実証実験を行ってきました。この度、総務省において係留気球に基地局などを設置して、災害時および訓練時に商用局として運用できるよう制度化されたのに伴い、当社が使用している1.5GHz帯の無線中継周波数を用いたLTE/W-CDMA対応無線中継装置を新たに開発しました。今後、係留気球無線中継システムは局地的な災害や災害訓練において商用局として利用することが可能になります。

今回の実験では、係留気球無線中継システムを用いてLTEを中継する場合の中継距離やサービスエリアなどの特性評価を実施します。

実験概要図

図:実験概要図

ソフトバンクでは、災害時に備え、さまざまな取り組みを実施しており、係留気球無線中継システムの実験はそれらの取り組みの一環です。引き続き、実証実験を通して得たノウハウやデータを活用し、災害時の速やかな通信ネットワークの復旧に努めていきます。

[注]
  • 実験試験局の本免許期間は2016年4月25日から2016年9月30日までとなります。
  • SoftBankおよびソフトバンクの名称、ロゴは、日本国およびその他の国におけるソフトバンクグループ株式会社の登録商標または商標です。
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