プレスリリース(旧ソフトバンクテレコム) 2014年

地域の健康管理や医療情報の連携に活用できる
健康・医療情報プラットフォームの提供を開始~医療、健康に関するデータをクラウドで管理し、相互利用することで、
地域の効果的な医療活動や個人の健康管理をサポート~

2014年10月22日
ソフトバンクテレコム株式会社
株式会社電算
テクマトリックス株式会社

ソフトバンクテレコム株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 兼 CEO:孫 正義、以下「ソフトバンクテレコム」)、株式会社電算(本社:東京都中央区、代表取締役社長:河野 純、以下「電算」)、テクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:由利 孝、以下「テクマトリックス」)の3社は共同で、医療の効率化や個人の健康管理、災害時の緊急医療などを目的とした「地域健康・医療情報プラットフォームサービス(以下「HeLIP:Healthcare Local Information Platform」)」の提供を開始します。HeLIPは、地域の医療機関、検査・検診センター、保険者、自治体などが所有する健康・医療に関するデータをクラウド上で安全に集積・管理するとともに、共通のインターフェースや認証基盤を通じて、各医療機関・施設で異なる医療情報システムを連携できるプラットフォームサービスです。

本格的な社会の高齢化に向けて、今後の医療は「病院完結型」ではなく地域全体で治して支える「地域完結型」に移行が必須といわれる中、ICTの利活用による医療情報連携ネットワークの普及や、医療・健康情報などの各種情報の活用のための共通情報基盤がますます必要となっています。現在、地域医療連係のためにさまざまなシステムが都道府県や市町村レベルの医療エリア(二次医療圏)へ導入される一方で、医療機関のIT化の遅れやシステムの維持・運営費用の負担が問題となっています。

HeLIPは、すでに地域医療連携システムとして実績がありSS-MIX2標準化ストレージ※1に対応している電算の健康・医療情報プラットフォーム「HARMONYsuite」と、テクマトリックスの医療情報暗号化・分散保管システム「NOBORI」の画像保存技術を連携させ、ソフトバンクテレコムのクラウド基盤上で運営し、シームレスな地域医療の実現を支援します。クラウド上で提供することで、低コストで共通情報基盤の構築が可能となるほか、高齢化社会に求められる地域の「医療・健康・介護・福祉」分野の情報が連携できる持続可能性の高いシステムによって、患者の状態に合った質の高い医療や介護を迅速に提供することが可能になります。

HeLIPの特長

1. SS-MIX2標準化ストレージを装備

厚生労働省および医療情報学会により定められている医療機関データの蓄積・管理の標準的な交換フォーマットSS-MIX2標準化ストレージを装備し、ストレージに集約された診療情報を施設横断的に閲覧するビューア機能を提供します。

2. ヘルスケアPKI(HPKI:Health Public Key Infrastructure)※2による認証基盤を搭載

日本医師会医療認証基盤サービスと連携して、医師資格証(HPKIカード)による個人認証をおこないます。

3. 認証システムを中心としたオープンプラットフォーム

認証情報を連携するSAML(Security Assertion Markup Language)によって、簡易的なID/パスワードを使ってアクセスできるので、既存の医療連携システムや企業が提供する各種の健康医療情報システムとの連携が可能です。

4. あらゆる医療画像情報に対応

国内200以上の施設に導入実績がある画像管理システム「NOBORI」により、医療機関が蓄積している画像データを安全に預かり、必要な時に参照可能な仕組みを提供します。

5. 万全の災害対策環境

安全性・可用性の高いサービス提供のため、ソフトバンクテレコムの東西2拠点のデータセンターで運営し、災害発生時は自動的にバックアップセンターに切り替えて継続的にサービスを提供します。

6. 各機関を横断的にカバーする共通情報基盤

HeLIPによって、地域の医療機関や介護事業所など各機関が持つ患者・利用者情報が迅速かつ適切に共有できるので、患者・利用者の状態にあった質の高い医療や介護の提供が可能になります。

HeLIPは、現在茨城県医師会が導入を進めている医療情報について情報交換・共有するシステム「いばらき安心ネット(iSN)」のバックアップサイトとして採用されており、今後、3社は、このサービスを地方自治体や地区医師会、医療機関などに提供するとともに広くパートナーを募り、健康医療情報のプラットフォームとしての普及を目指し、順次サービスを拡大しながら3年後には関連ビジネスも含めて、約30億円の売上げを目指します。

本件に関するお客さまからのお問合せ先

ソフトバンクテレコム株式会社 ヘルスケアプロジェクト推進室

URL http://tm.softbank.jp/business/healthcare/
[注]
  • ※1電子的診療情報を他システムとの交換や地域医療連携で利用するために、診療情報を標準的な形式で蓄積・管理するデータとして保存できる領域の仕様
  • ※2保険医療分野の公開鍵基盤
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