夜間休日のアラートはキツイ! 「MSS」が24/365監視からセキュリティ担当者を救う

2022年11月11日掲載

夜間休日のアラートはキツイ! 「MSS」が24/365監視からセキュリティ担当者を救う

 24時間365日、絶え間なく続くサイバー攻撃。夜間休日でもアラートに備えなくてはならないセキュリティ担当者のプレッシャーは図り知れません。そのような状況にもかかわらずサイバー攻撃の脅威は日々高度化していて、担当者の負担は増すばかり。もう、自社の人材だけでセキュリティ対応を行うことは限界です。そんなセキュリティ担当者の運用負担を軽減し、セキュリティのプロが常時監視と対応を行う「マネージドセキュリティサービス」(MSS)をご紹介します。

目次

そもそも本当に夜間休日対応は必要か?

 「ハッカーだって人間なのだから夜間休日は攻撃してこないのでは?」そんな考えが頭をよぎったことはありませんか。しかし、現実はそう甘くないようです。ダークネット*の通信動向をリアルタイムで分析・公開している「NICTERWEB」(国立研究開発法人 情報通信研究機構)では、サイバー攻撃の動向を昼夜を問わず観測しています。国境も時差もないサイバー攻撃の世界では、攻撃が必ず平日昼間に行われるとは限りません。

 インシデント発生時の初動対応が遅れるほど、影響範囲が拡大して深刻な事態につながってしまいます。例えば誰かが、セキュリティ担当者がいない夜間の残業中に不審なメールを開封してしまった場合、即座に侵入状況を確認して対象端末をネットワークから遮断するといった対応ができません。担当者が出社した時には感染が拡大していて、時すでに遅しといったケースが想定されます。最悪の場合は社内の被害に留まらず、取引先にウイルスメールを送付してしまっている恐れがあるため、いち早く影響範囲を把握することも重要です。攻撃の初期段階で封じ込めをするためにも、24時間365日対応できる体制は必要なのです。

*ダークネット:未使用のIPアドレス空間のこと。ダークネットへの通信はサイバー攻撃に起因することが多いサイバー攻撃で悪用される未使用のIPアドレス

日本は真夜中でも、海外は活動時間 日本は真夜中でも、海外は活動時間

自社人材だけで24時間365日対応するのは困難

 「EDR」のようなセキュリティ製品を導入することで、エンドポイントやネットワークの状況を自動で常時監視している企業は多いでしょう。しかし、攻撃の兆候をリアルタイムで検知できたとしても、検知したアラートの内容精査や次の対応方針を決定するために、最終的に人間の判断が必要となります。侵入を前提としたセキュリティ対策を考える上では、どうしても人員の配置が欠かせません。

 一方で、自社人材だけでセキュリティ対応するには、サイバー攻撃の高度化とセキュリティ製品の複雑化という課題が立ちはだかります。例えば、従来のセキュリティ製品では検知できない巧妙化したサイバー攻撃に対抗するには、社内ネットワーク、ゲートウェイ、エンドポイントなど複数箇所でログを取得して、それらを網羅的に分析することで不審な挙動を見つけ出す必要があります。しかし、膨大なログを解析して侵入を検知するには、セキュリティの専門的な知見・ノウハウ・経験と、さまざまなセキュリティ製品の特徴を理解して使いこなせる高度なスキルが求められるのです。

 さらに、近年では、インシデント発生時の検知や分析を行う「SOC」や、インシデント発生後の対応を行う「CSIRT」の設置を進める企業が増えているため、セキュリティのスペシャリストは引く手あまたの状態。ましてや夜間・休日でも張り付いて対応してくれる人材となると、自社で確保するのは非常に困難でしょう。

セキュリティのプロが24時間365日対応する「マネージドセキュリティサービス」

 こうした人材確保の課題を解決し、セキュリティ担当者の負担を軽減する方法として注目されているのが、セキュリティ関連業務を社外の専門家にアウトソーシングする「マネージドセキュリティサービス」(MSS)です。MSSは、顧客企業に設置したセキュリティ機器から送られてくるログをもとに、経験豊富な専門家が24時間365日体制で監視・分析し、アラートで被害状況と対策方法を通知するサービスです。深刻な事態につながりそうな場合には、通信を緊急遮断するといった初動対応を行ってくれるサービスもあります。

 MSSによるEmotet対策を例に挙げると、万が一メールの添付ファイルなどを開き感染してしまった場合でも、エンドポイントやネットワークで不審な挙動を検知して、不正な通信のブロックや対象端末の隔離を行います。

 このようにMSSでは複数のセキュリティ製品を組み合わせて監視するため、侵入を早い段階で検知できるようになり、Emotetの感染を封じ込めることが可能になります。

ソフトバンクのマネージドセキュリティサービス ソフトバンクのマネージドセキュリティサービス

幅広い領域を網羅できるMSSを選びましょう

 前述の通り、巧妙なサイバー攻撃を検知するには、複数のリスクポイントを網羅的に分析する必要があります。そのため、MSSにおいてはゲートウェイやエンドポイントだけではなく、社内ネットワークやクラウド環境まで幅広い対象を監視できるサービスがおススメです。また、クラウドサービスとの連携やゼロトラストセキュリティの運用までトータルサポートするサービスもあります。

 セキュリティ担当者の負担を軽減し、より高度なセキュリティ体制を構築するためにも、MSSの導入を検討してはいかがでしょうか。

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マネージドセキュリティサービス(MSS)

ソフトバンクのマネージドセキュリティサービス(MSS)では、ゲートウェイサービスに加え、クラウドサービス、エンドポイント製品など幅広い領域を監視することが可能です。24時間365日体制で、セキュリティ監視・分析から、緊急時の遮断対応までワンストップでご提供します。

導入をご検討中のお客さまは、お気軽にソフトバンクにご相談ください。

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