人流データ分析が新機能でさらに便利に! ユースケースも併せてご紹介
2024年11月20日掲載
人流データを用いて、出店戦略の策定や商圏分析・競合分析が行えるAgoop(アグープ)※の人流分析ソリューションにAI要約機能と地図可視化の新オプションが実装され大幅アップデートされました。
本記事では、小売、飲食、流通、旅行、自治体など多くの業界で活用されているAgoopの人流分析ソリューションの概要、アップデート内容と併せてユースケースもご紹介いたします。
※ ソフトバンク株式会社の100%子会社
人流分析ソリューションとは
Agoopではスマホアプリから取得したGPSなどの位置情報を秘匿化・統計加工した位置情報ビッグデータを用いた人流分析ソリューションを提供しています。
汎用ツールから個別カスタマイズまで、お客さまの用途に応じてさまざまなラインナップがありますが、今回は大型アップデートのあった「マチレポ」と新たに追加された「Kompreno(コンプレノ)」をご紹介いたします。
マチレポとは
マチレポはお客さまが指定した店舗や施設、観光地などへの来訪者数や、性別・年代をはじめとする属性・ペルソナ別の内訳などを分析できる人流データ分析ツールです。
GPSデータを活用して人流分析を行うマチレポは、業界最小クラスの5mメッシュでの高精細な分析に加え、フリーハンドで分析地点の指定が可能なため、日本国内であればお好きなエリアの人流データを精緻に把握することができるのが特長です。
また、性別や「都市部のファミリー層」といったペルソナ情報も確認できるため、ただ人流データを把握するだけではなく、競合分析や新規出店地の選定、マーケティングなど、幅広い用途でご活用いただけます。
【特長1】
フリーハンドで分析エリアを指定できるため、任意のエリアを自由に分析可能。
上記図の青枠がフリーハンドで指定したエリアとなっています。極めて細かくエリア設定が可能なため、分析希望箇所が小さい場合や複雑な形状の施設でも指定が可能です。
上記図の青枠がフリーハンドで指定したエリアとなっています。極めて細かくエリア設定が可能なため、分析希望箇所が小さい場合や複雑な形状の施設でも指定が可能です。
【特長2】
業界最小クラスの5mメッシュでの分析が可能なため、高精細な分析が可能。
上記は平日の店舗ごとの来訪数です。同時に4エリアまで表示が可能なため、各店舗ごとの来店傾向を比較分析できます。競合店の分析や、販促施策の効果検証などに活用が可能です。
上記は平日の店舗ごとの来訪数です。同時に4エリアまで表示が可能なため、各店舗ごとの来店傾向を比較分析できます。競合店の分析や、販促施策の効果検証などに活用が可能です。
【特長3】
道路単位の人流データを移動手段別に分析することが可能。また細街路単位での分析ができるため市街地エリアでの分析も可能。
店前の道路交通量などを時間帯別に分析できるため、新たなロードサイド店舗出店前の立地調査に活用可能です。
店前の道路交通量などを時間帯別に分析できるため、新たなロードサイド店舗出店前の立地調査に活用可能です。
上記は、徒歩・自転車・自動車別の交通量のグラフで、交通手段別に分析することができます。
上記は、徒歩・自転車・自動車別の交通量のグラフで、交通手段別に分析することができます。
【特長4】
性別・年代のほかに数十種類のペルソナ分析が可能で、マーケティング文脈での活用が可能。
上記図は、「各エリアにどういった属性の人が住んでいるか」を可視化したものです。ジオターゲティングを実施する際に活用可能です。
上記図は、「各エリアにどういった属性の人が住んでいるか」を可視化したものです。ジオターゲティングを実施する際に活用可能です。
最新アップデートにより、マチレポに「AI要約機能」が追加
従来の「マチレポ」では、出力されたデータをユーザー自身で読み解く必要がありましたが、今回のアップデートでAI要約機能が追加され、どなたでも使いやすくなりました。
また、今後のアップデートでユーザーの職種に応じて適切な示唆出しを行う機能を実装予定です。
ダッシュボードに分析データが出力された後、「AI要約」を押すと自動でデータの内容がテキストとして出力されます。
「マチレポ」のユースケース
来訪者分析
「マチレポ」の来訪者分析機能は「出店戦略」で活用されています。
来訪者分析機能では任意の分析希望箇所について「人数」「来訪地」「属性」を把握できるため、出店候補地のポテンシャルを定量的に算出することができます。そのため現地調査へ行かなくとも新規出店の判断が可能で、リードタイムや調査費用を圧縮しながらも、高度な出店戦略の策定が可能です。
実際にニトリホールディングス様ではマチレポと同様のデータを自社店舗の出店戦略へご活用いただいています。
ニトリホールディングス様では、本来1カ月から半年ほどかかる出店までの検討リードタイムを50%削減することに成功したと言います。
これまで、この長期間の検討期間中に競合他社に候補地を奪われてしまうというリスクにさらされていたとのことで、工数削減のみならず脱機会損失の文脈でも評価いただいております。
そのほかにも、競合分析にご活用いただけます。町丁目レベルでの来訪地分析が可能なため、地区ごとに競合店舗とのシェアを確認することができます。この情報を基に集客が行き届いていないエリアへのポスティングや広告配信を行うことも可能です。
また、俺の株式会社様では新規出店に加えマーケティング販促の分野でご活用いただいております。
俺の株式会社様では、店舗数拡大のフェーズに入っていくにあたり、定量的なデータを駆使した出店を行いたいと考え、マチレポの活用をはじめられたと言います。これまで属人的に出店を行う中で、当初の想定とは異なる店舗があったそうですが、データ活用をはじめたことでギャップが埋まり、経営層を納得させる材料になっているとのことです。
また、来訪者の居住者データが分かるため、新規出店だけではなくポスティングの精緻化にもお役立ていただいています。
新たにパッケージ化されたKompreno(コンプレノ)とは
Komprenoは指定したエリアの人流状況を動画で分析することができるリアルタイム人流可視化分析ツールです。1分単位で任意のエリアの人流データを可視化・分析できるため、混雑状況の可視化やイベント開催時の行動分析が可能です。
【特長1】
高精細な道路単位での分析
移動速度別に道路単位の分析が可能なため、歩行者/自転車/自動車と移動手段別に分けて混雑状況を精緻に分析可能です。
移動速度別に道路単位の分析が可能なため、歩行者/自転車/自動車と移動手段別に分けて混雑状況を精緻に分析可能です。
【特長2】
2画面での比較分析機能
画面を分割し、異なる時間・異なるエリアの分析を同時に出力可能なため、交通渋滞に対する公共施策の効果検証や、イベント開催時の人流増減などを一目瞭然に把握可能です。(画像は交通調査への活用を想定したイメージです)
画面を分割し、異なる時間・異なるエリアの分析を同時に出力可能なため、交通渋滞に対する公共施策の効果検証や、イベント開催時の人流増減などを一目瞭然に把握可能です。(画像は交通調査への活用を想定したイメージです)
「Kompreno」のユースケース
リアルタイム人流可視化分析ツールである「kompreno」は交通渋滞の実態調査や、観光地での交通の最適化に向けた行動分析にご活用いただけます。
下記は隅田川花火大会の会場周辺道路の混雑状況を可視化したものです。
どの道が混雑しているかが判定可能なので、来年以降の交通整備計画などにお役立ていただけます。
下記画像は能登半島地震発生時の道路交通状況を可視化したものです。
災害発生時、どの道路が通行可能で、どの道路が寸断されているかの判断が難しく、災害支援車両の出動が困難となる事態が発生しました。
「Kompreno」では人流データから速やかに道路状況を確認し、支援ルートの策定にご活用いただけます。
人流データを活用してみませんか?
今回ご紹介した「マチレポ」「Kompreno」について「詳細を知りたい、実際に見てみたい」という方は、下記フォームよりお問い合わせください。
お打ち合わせの際にはご希望のエリアを分析した上で、実際にデモ画面上でご説明させていただきます。お問い合わせはこちらまで。
関連サービス
マチレポ
スマホアプリの位置情報を活用し、数クリックで商圏エリアの来訪者数やペルソナを分析したり、競合店の客層、ピーク時間帯や曜日を可視化できるエリアマーケティングツールです。