ロードバランサを設定する

Edgeゲートウェイにロードバランサを設定する方法を説明します。
以下の構築例では、Webサーバを2台構築し、ロードバランス先のメンバープール(Web_pool)に登録しています。ロードバランサの仮想IPアドレスにはグローバルIPアドレスX.X.X.Xを割り当てており、このアドレスへのアクセスをWebサーバ2台にロードバランスします。

  1. ユーザ管理者の権限を持つユーザで、セルフポータルサイトにログインします。

    「ユーザ管理者とユーザの権限について」

  2. 「テナント設定」タブをクリックします。

  3. 左ペインで「Edgeゲートウェイ」をクリックします。

    Edgeゲートウェイの一覧が表示されます。

  4. ロードバランサを設定するEdgeゲートウェイを右クリックし、「サービス設定」をクリックします。

    「サービスの構成」画面が表示されます。

  5. 左ペインで「ロードバランサ」をクリックします。

  6. edit
    補足

    プールサーバステータスは、健全性チェック完了後にステータスOKとなります。
    そのためプールサーバの設定直後は、ステータスがNGと表示されることがございますので、 一定時間経過後に再度「サービスの構成」画面を開きなおして確認してください。

  7. 「プールサーバの設定」の「追加」ボタンをクリックします。

    メンバープールを選択し、「編集」ボタンをクリックすると編集できます。
    メンバープールを選択し、「削除」ボタンをクリックすると削除できます。

    「ロードバランサの名前設定」画面が表示されます。

  8. 各項目を設定し、「次へ」ボタンをクリックします。

    項目 説明
    名前 ロードバランス先のサーバを定義するメンバープールの名前を入力します。
    説明 メンバープールの説明を256文字以内で入力します。

    「サービスの構成」画面が表示されます。

  9. メンバープール内のサーバが提供するサービスにチェックを入れ、「バランス化メソッド」を選択して、「次へ」ボタンをクリックします。

    メンバープール内での「透過モード」は、以下から選択できます。

    透過モード 説明
    有効 アクセス元のIPアドレスでメンバーへアクセスします。
    無効 Edgeゲートウェイ内部のIPアドレスに変換しメンバーへアクセスします。
    変換後のIPアドレスはお客様のWebサーバのアクセスログでご確認ください。

    メンバープール内での「バランス化メソッド」(負荷分散方式)は、以下から選択できます。

    バランス化メソッド 説明
    IPハッシュ パケット内の送信元、送信先IPアドレスハッシュに基づき、サーバを選択する方式です。
    ラウンドロビン メンバープール内のサーバを順に選択する方式です。
    最小接続数 最も接続数の少ないサーバを選択する方式です。

    「健全性チェックの構成」画面が表示されます。

  10. サービスごとにサーバの健全性チェックの設定を行い、「次へ」ボタンをクリックします。

    健全性チェックを行わない場合には、設定を変更せずに、「次へ」ボタンをクリックします。
    「メンバーの管理」画面が表示されます。

  11. メンバープールに仮想マシンを登録します。「追加」ボタンをクリックします。

  12. 各項目を設定し、「OK」ボタンをクリックします。

    項目 説明
    IPアドレス 仮想マシンのIPアドレスを入力します。
    比率ウエイト 整数値を入力します。値が大きいほど、ラウンドロビンにより選択される頻度が増加します。
    サービスと監視 手順7.で選択したサービスに対し、ポート番号を入力します。

    「メンバーの管理」画面に、追加した仮想マシンが表示されます。

  13. 手順10.~11.を繰り返し、メンバープールに登録する仮想マシンを全て追加して、「次へ」ボタンをクリックします。

  14. 表示された内容を確認し、「完了」ボタンをクリックします。

    「サービスの構成」画面に戻ります。

  15. 「仮想サーバの設定」の「追加」ボタンをクリックします。

    ロードバランサを選択し、「編集」ボタンをクリックすると編集できます。
    ロードバランサを選択し、「削除」ボタンをクリックすると削除できます。

    「仮想サーバの追加」画面が表示されます。

  16. 各項目を設定し、「OK」ボタンをクリックします。

    項目 説明
    名前 ロードバランサの名前を入力します。
    利用可能な文字は、英字・数字・ハイフン(-)・アンダースコア(_) のみとなります。
    説明 ロードバランサの説明を256文字以内で入力します。
    IPアドレス 仮想IPアドレスを入力します。
    当社提供のグローバルIPアドレスを指定します。
    プール メンバープールを選択します。
    サービス メンバープールで設定したサービスにチェックを入れて有効化します。
    永続性メソッドはプロトコル毎に下記が利用可能です。
    HTTP:なし、Cookie、送信元IP
    HTTPS:なし、送信元IP
    TCP:なし、送信元IP
    ※送信元IPを選択した場合はタイムアウト値を設定してください。(デフォルト300秒)
    有効性 チェックを入れると、ロードバランサを有効化します。

    「サービスの構成」画面に戻ります。

  17. ロードバランサの仮想IPアドレス宛ての通信を許可するため、ファイアウォールを設定します。

    ファイアウォールを設定する方法は、 「ファイアウォールを設定する」 を参照してください。

  18. 「OK」ボタンをクリックします。

    ロードバランサの設定が完了します。

ロードバランサの設定例

図のとおり構成するには、以下のように設定します。

  • 「プールサーバの設定」の設定例
画面名 項目
ロードバランサの名前設定 名前 Web_pool
説明 Web Server group
サービスの構成 選択 チェックを入れる
サービス HTTP
バランス化メソッド ラウンドロビン
健全性チェックの構成 サービス HTTP
モード HTTP
間隔(秒) 5
タイムアウト(秒) 15
不健全閾値 3
メンバーの管理 メンバー(1)
  • IPアドレス:192.168.3.17
  • 比率ウェイト:1
  • ポート:80
  • 監視ポート:80
メンバー(2)
  • IPアドレス:192.168.3.25
  • 比率ウェイト:1
  • ポート:80
  • 監視ポート:80
  • 「仮想サーバの設定」の設定例
項目
名前 Apache_LB
説明 Apache Load Balancer
IPアドレス X.X.X.X
プール Web_Pool
サービス HTTP
  • 有効:チェックを入れる
  • ポート:80
  • 永続性メソッド:なし
有効性 チェックを入れる
  • ファイアウォールの設定例
画面名
有効 チェックを入れる
名前 WebServer_LB
ソース any
ソースポート any
ターゲット X.X.X.X
ターゲットポート 80
プロトコル TCP
アクション 許可