ノンプログラマーがすすめる、はじめてのGASプログラミング

2020年7月21日掲載

ノンプログラマーがすすめる、はじめてのGASプログラミング

実は最も身近な自動化ツール?

今、世の中では働き方改革から始まり在宅勤務などの「ニューノーマルな働き方」が多くの企業で導入されはじめています。「ニューノーマルな働き方」では、今まで働いていたオフィスや店舗から在宅環境で働くようになり、働き方を根本から変えていかなければなりません。また生産性向上も求められており、業務の効率化が必要不可欠となってきます。ところで、業務を効率化するためには具体的に何をすればよいでしょうか。導入されるツールにはAIやRPAをイメージされる方もいるかもしれませんが、業務効率化するために最も身近で、簡単なツールの一つが、今回取り上げるGAS(Google Apps Script)です。

GASとはJavaScriptをベースとしたスクリプト言語で、Gmail やGoogle ドキュメントなど、G Suite (現Google Workspace )のサービスどうしを簡単に連携したり、自動化したりなど、さまざまなことができるようになります。
JavaScriptをベースとしているので、これまでコードを書いたことがないという人でも比較的簡単にはじめられる点が特長です。

GASの効果的な活用術

GASで実行できることは多種多様ですが、実はGASに関する書籍や参考Webサイトはあまり多くありません。そこで今回、GASをまだ触ったことのない方向けに、GASで何ができるのか、どれくらい理解できるのかについて紹介します。
本記事では、筆者がGASを使いはじめたきっかけから、Google フォームを使って自動でメールを送るGASについて、解説と実装方法を紹介します。

目次

GASを使ってみようと思ったきっかけ

筆者が勤務するソフトバンクではペーパーレス化が早い段階から進んでおり、社内の多くの部署で、メールから資料作成、タスク管理などほぼすべての業務を「G Suite (現Google Workspace )」上で完結することができます。
その中で、私の部署では各部署で実施するイベントやセミナーの情報をGoogleフォームで集約しており、内容に応じて打ち合わせを実施しています。
Googleフォームで投稿した人に申請受付等の連絡をメールで行っていたのですが、こういった業務をしているうちに、GASを使えば毎回送っている受領メールを自動化できるのではないかと思い、文系大学出身のノンプログラマー代表の私が挑戦することになりました。

GASでコード組んでみた

ネットで調べたり、周りにいた詳しい人にヒントを貰うことで、想像していたより簡単にソースコードを書くことが出来ました。
そのソースコードの仕組みは以下の内容になっています。

GASでコード組んでみた

<実際のスクリプトコード>

実際のスクリプトコード

【最後の設定】
コードを保存した後、フォームに投稿がある度に自動返信を行うように設定します。

① スプレッドシートのツールタブより「スクリプトエディタ」をクリック

最後の設定

② 開いたページに上記のスクリプトコードをコピー&ペーストで貼り付けます

③ ページ上部の「現在のプロジェクトのトリガー」をクリック

「現在のプロジェクトのトリガー」をクリック

④ 「+トリガーを追加」からGASが作動するタイミングを設定します

+トリガーを追加」からGASが作動するタイミングを設定します

⑤ 「実行する関数」から動かしたい関数を選択し、「イベントの種類を選択」を「フォーム送信時」へ変更して保存

「実行する関数」から動かしたい関数を選択し、「イベントの種類を選択」を「フォーム送信時」へ変更して保存

【コード作成時のポイント】

GASを触ってわかったこと

実際にGASを触ってみた感想は、

と感じました。

実際に動いてくれた時はノンプログラマーの私でもできるのだと感動すら覚えました。プログラミングを何か難しいものと考えていた私にとって、GASは予想以上に簡単に作成でき、自分の業務の一部分を自動化することができました。

小学校でプログラミングが必修化され、ビジネスとプログラミングは切っても切り離せない関係になる中、このGASは G Suite (現Google Workspace )が使える環境であれば誰でも気軽に使えるサービスであり、プログラミングデビューをするには最適なツールだと思います。

自動化の最大のメリットは、手作業で行うはずだった業務時間が空くことです。この空いた時間を自己研鑽やプライベートに使えば、より充実した生活を送ることができるのではないでしょうか。

「働き方改革」という言葉はすっかり聞き慣れた言葉になってきましたが、会社に頼り過ぎず自分の目の前にある業務をほんの少しずつ見直していく事で、まずは自分の業務で「働き方改革」を進めていくのも面白いかもしれません。

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