ポータルサイトを SharePoint Online に移行し、社内データの集約と生成AI活用を促進

2026.3

ポータルサイトを SharePoint Online に移行し、社内データの集約と生成AI活用を促進

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概要

1945年に創業し、独自の樹脂技術を基盤に、バルブ、半導体関連材料、水処理分野へと事業を拡大してきた旭有機材株式会社(以下、旭有機材)。同社では、社内のコミュニケーション促進と社内データの集約・活用を目指し、その一環として社内ポータルサイトを刷新すべく、 SharePoint Online の移行支援を採用し、社内ポータルサイト構築サービス「OnePortal Modern」を導入。併行して SharePoint Online との連携も可能な生成AIサービス「dailyAI」も導入しました。情報を手に入れやすく、情報発信しやすい環境構築と、生成AIを活用する企業文化の醸成に取り組んでいます。

課題

  • 既存ポータルが Microsoft 365 との連携に対応しておらず、情報集約の場としての拡張性に不満があった。
  • 移行にあたり、従業員が慣れている既存ポータルの機能をできるだけ再現する必要があった。
  • 生成AIの全社展開を目指し、費用対効果の高い効果的なサービスを探していた。
  • Outlook や Teams の利用に加えてSharePoint Online 上に社内ポータルサイトを構築することで Microsoft 365 に情報を集約。
  • SharePoint Online の標準機能では再現できない機能をOnePortal Modernで補完し、デザイン性や容易なサイト払い出しなどで利便性も向上。
  • ユーザー数無制限で、情報の集約先となる SharePoint Online との連携も可能なdailyAIで生成AI活用の利用率拡大を期待。

導入サービス

目次
「 SharePoint Online に移行したことで、Microsoft 365 上にコミュニケーション手段と 情報が一元化され、必要な情報に“迷わず辿り着ける”状態が実現しました」
旭有機材株式会社 コーポレート統括本部 経営企画部 情報システム企画グループ 髙橋 広 氏
旭有機材株式会社 コーポレート統括本部 経営企画部 情報システム企画グループ 髙橋 広 氏

データの集約と効果的な活用に向けて、 ポータルサイトの刷新と生成AI活用の促進を図る

旭有機材では、社内のコミュニケーション手段が分散化していることで、データの集約・共有・活用が妨げられているという課題を抱えていました。同社では2020年から Microsoft 365 の利用を開始。Outlook や Teams といったツールを用いたデータ共有や社内コミュニケーションはすでに浸透していた一方で、情報共有・発信の中心となる社内ポータルサイトは、活用度は高いものの、Microsoft 365 との連携に対応しておらず、データ集約が進まない要因となっていました。

情報システムの導入や展開、利用にあたってのルール策定などIT企画を担当しているコーポレート統括本部 経営企画部 情報システム企画グループでは、こうした課題の解決に向けて社内ポータルサイトの刷新に踏み切りました。プロジェクトリーダーを務めた髙橋 広氏は、次のように経緯を振り返ります。


「全社的に取り組んでいる“情報の集約と活用”をさらに加速するため、本プロジェクトを立ち上げました。既存のポータルサイトは、社内に浸透し、ポータルに必要な機能も網羅していました。しかし、製品内で完結する閉じた仕組みで構築されていたため Microsoft 365 との連携が難しかったことや、テキストのみの画面で情報が探しにくいというデザイン面にも課題がありました。当社ではすでに、Microsoft 365 の活用が定着していたことも踏まえ、よりシームレスな情報連携を実現するために、Outlook や Teams と親和性の高い SharePoint Online の導入が最適ではないかと考えました」(髙橋氏)


また同社では、早い段階から生成AIの業務活用に注目し、経営企画部 情報システム企画グループを中心に、効果的な活用方法を模索していました。経営層もすべての従業員が生成AIを活用できる環境の構築を目指しており、生成AIツールの選定・導入も急務だったと語ります。

SharePoint Online にデータを集約し、連携可能な生成AIツール「dailyAI」を導入

社内ポータルサイトの刷新プロジェクトは2023年に開始し、SharePoint Online への移行を前提として導入ベンダーの選定を進めました。

「移行に際し、重要だったのは既存ポータルの機能再現とスムーズな移行でした。多くのベンダーがこの移行要件に難色を示す中、ソフトバンクから社内ポータルサイト構築サービス『OnePortal Modern』を活用しつつ、既存ポータルの理解を深めていきながら柔軟に移行の支援ができるという提案がありました」(髙橋氏)

髙橋氏は、既存のグループウェア環境を踏まえた上での提案を高く評価したことに加え、SharePoint Online で再現ができない「掲示板の未読・既読」機能がOnePortal Modernでは実現できること、さらに独自のポータルサイトを作りたいという各部門からの要望を叶える簡易な「サイトの払い出し機能」を搭載していることも、採用の後押しになったと語ります。

こうしてプロジェクトは本格的に始動。ポータルサイトの要件定義から構築までソフトバンクの技術的支援を受けながら、2024年12月の知財部門のポータルサイトのリリースを皮切りに、全社ポータルサイトや他の部門サイトに展開を拡大。経営企画部 情報システム企画グループ 甲斐 幸恵氏は、従業員への説明と合意形成を大事にしたと、導入時のポイントを語ります。

「リリースに先立ち、新旧でポータルの機能の違いや、新機能などについて Teams を使って従業員へ情報発信を行いました。また全国の事業所での説明会も、ソフトバンクの支援を受けながら複数回実施しました」(甲斐氏)

一方、新ポータルサイトの構築と並行して生成AIの全社活用プロジェクトも進行していた。全従業員が生成AIを活用できる環境の構築に向けて、企業での生成AI活用に必要な要素を比較表にまとめて検討を進める中で、従業員の利用頻度に差が生じる懸念から、費用対効果を考慮すると全従業員へのライセンス配布に踏み切るのが難しいという課題がありました。そこで生成AIサービス「dailyAI」に着目したと髙橋氏は語ります。

「dailyAIは、ユーザー数無制限で利用できることが大きな特長のため、利用頻度にばらつきがあってもコストを気にせず全従業員に一律でライセンスを付与できるものでした。生成AIの全社展開を目指すうえでユーザー数無制限は非常に有効と判断し、希望者によるトライアル期間を経て、導入を決定しました。また、SharePoint Online との連携に対応していたことも、Microsoft 365 を利用する当社にとって見逃せないポイントでした」(髙橋氏)

情報の差し替えやデザイン向上が容易になり、内製化も加速

既存ポータルサイトではテキストのみだった画面が、新たなポータルサイトはデザインの自由度向上により、重要な情報をサムネイル付きでトップへ表示したり、画像を用いて掲載をしたりできるようになりました。また、情報の差し替えが柔軟にできるようになったことや、検索機能の改善がされたことで、必要な情報へ迅速にアクセスできるようになりユーザーの利便性も向上。さらに、OnePortal Modernのサイト払い出し機能でポータル構築が容易となり、内製化も加速しています。


実際に人事部など複数部門でサイト構築が進み、現場では情報共有が効率化。また、工場でも活用が広がっていると経営企画部 情報システム企画グループ 酒井 美帆氏は語ります。

「工場では当たり前のようにポータルサイトを閲覧する従業員が増え、スマートフォンでも掲示内容を確認するなど、活用されている印象があります」(酒井氏)

dailyAIは全従業員の6割近くが毎日生成AIを利用し、オフィスでは文章要約、翻訳、壁打ち、工場では SharePoint Online に保管してある社内規定の検索に利用するなど活用が広がっていると言います。

「dailyAIを導入し、申請なしで誰もが生成AIを利用できる環境を構築できたことは、全社的なAI活用を進めるうえで大きな成果だと思っています」(水谷氏)

Microsoft 365 中心のコミュニケーションを実現し、生成AI活用の企業文化も醸成

本プロジェクトで得た効果を踏まえ、今後も SharePoint Online で構築したポータルサイトへの情報集約を進め、効果的なデータ利活用を促進していく予定です。

「ポータルサイトを SharePoint Online に移行したことで、Microsoft 365 上にコミュニケーション手段と情報が一元化され、必要な情報に“迷わず辿り着ける”状態が実現しました。OnePortal Modernが提供するWebパーツにより、トップメッセージや重点施策を“確実に届く形”で配置できるようになりました。今後は、グループ会社にも取り組みを拡大し、グループ全体で情報を共有できるようにしていきたいと考えています」(髙橋氏)

生成AIの全社活用に関しても、dailyAIの導入で得た成果を踏まえ、グループ会社への展開を検討していると水谷氏。今後はdailyAIに加えて、AIエージェントの活用も促進してきたいと展望を語ります。

「dailyAIの導入によって、AI活用の取り組みを推進できました。業務の効率化だけにとどまらず、今後は業務プロセスにAIを組み込んで自動化を図るなど、より効果的な活用を進めていきたいと考えています。現在、実験的な取り組みとして法務部門における契約書の審査をAIで行う仕組みを構築しているところです。AIエージェントの活用も含め、ソフトバンクさんには、さらなる支援を期待しています」(水谷氏)

お話をうかがった方

旭有機材株式会社 コーポレート統括本部 経営企画部 情報システム企画グループ 髙橋 広 氏

旭有機材株式会社

コーポレート統括本部 経営企画部

情報システム企画グループ

髙橋 広 氏

旭有機材株式会社 コーポレート統括本部 経営企画部 情報システム企画グループ 甲斐 幸恵 氏

旭有機材株式会社

コーポレート統括本部 経営企画部

情報システム企画グループ

甲斐 幸恵 氏

旭有機材株式会社 コーポレート統括本部 経営企画部 情報システム企画グループ 水谷 圭吾 氏

旭有機材株式会社

コーポレート統括本部 経営企画部

情報システム企画グループ

水谷 圭吾 氏

旭有機材株式会社 コーポレート統括本部 経営企画部 情報システム企画グループ 酒井 美帆 氏

旭有機材株式会社

コーポレート統括本部 経営企画部

情報システム企画グループ

酒井 美帆 氏

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本事例での導入サービス

OnePortal Modern

OnePortal Modernは SharePoint Online 上で稼働するSaaS型社内ポータルサイト構築サービスです。SharePoint Online 標準のWebパーツに加え、独自のWebパーツを加えることで、毎日見たくなるようなデザイン性と情報を素早く見つけられる利便性を兼ね備えた社内ポータルサイトを実現します。

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dailyAI

dailyAIは、GPTモデルをセキュアな環境で利用できる生成AIサービスです。社内のデータやファイルを用いて、文章要約・誤字脱字チェック・情報検索・アイデア出しなど日常の業務効率化を図ります。生成AI初心者の方も使いやすく、企業での活用促進に貢献します。

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