クラフトバンク「職人酒場」の魅力に迫る リアルな出会いがつなぐビジネスの輪
2023年11月13日掲載
建設業向けソリューション(クラフトバンオフィス)の提供やコンサルティングを行っている、クラフトバンク株式会社。同社では建設業界をより盛り上げることを目的に、建設業のビジネスマッチングを目的とした交流イベント「職人酒場」を定期的に開催しています。今回、ソフトバンク最大の法人イベントであるSoftBank World 2023(2023年10月3~6日開催)の会場一角で実施された「職人酒場」に潜入してきましたので、過去最大の参加者数となった「職人酒場」の様子や参加者の声などをお届けします。
クラフトバンクの「職人酒場」とは
「職人酒場」は、建設業界のデジタル化で業界全体の活性化を目指すクラフトバンク社が主催する、建設工事会社向けのビジネス交流イベントで、これまで全国30都市・計70回開催されています。今回はソフトバンクと共催し、2023年10月3~6日に開催されたソフトバンク最大の法人イベントであるSoftBank World 2023の一枠として100名近くの職人が集う「職人酒場」が実現しました。
「一夜で十年付き合える、元請・協力会社と出会える」をコンセプトに、多くの職人がよい出会いを求めて参加している「職人酒場」。中にはすでに複数回参加されたことがある方もおり、それだけこの「職人酒場」で魅力的な出会いがあることを物語っています。
深刻な職人不足が叫ばれる建設業界で、新たな元請・協力会社や職人に巡り合うことは容易ではありません。今でも新しい工事会社や職人を探すには、知り合いの紹介に頼るのが一般的です。クラフトバンク社では、オンラインで完結するようなビジネスマッチングの事業にも取り組まれていますが、「直接相手を知って、人柄がわかった上で取引がしたい」という業界特有の声も多く、その要望に応える形でリアルに出会うことができる「職人酒場」を企画されたそうです。
「職人酒場」の仕組み
名簿を配布し参加者の見える化を行う
過去最大の参加者数となった今回の「職人酒場」。乾杯をする前から各テーブルですでに談笑の声が聞こえていました。参加者はそれぞれ名札をつけており、手元には参加している方の会社名や業態が書かれた名簿も配布されています。
この名簿は、ビジネスマッチングをより円滑に行えるよう準備されたもので、参加企業の方々が自身の求めるビジネスパートナーを探しやすいよう、社名や工種が記載されるなど工夫されています。会場でもどの人へ話しかけようかと名簿を凝視する参加者の姿が多く見受けられました。
クラフトバンクスタッフがマッチングをサポート
会場は交流しやすいように立食形式がとられており、参加者は名刺交換からはじまり「自社の事業紹介」「ビジネス上での課題の議論」など、活発な交流を繰り広げていました。また、会場にはクラフトバンク社のスタッフが随所に待機しており、名簿に記載されているパートナーが見つからない場合には、パートナー探しを手伝ってくれます。緊張や遠慮があっても、しっかり出会いを得られるように配慮されており、こうした気配りが「職人酒場」の人気につながる理由の一つとなっていると感じました。
会場のあちこちで名刺交換をする参加者
同業種に特化した集まりは珍しい【参加者の声】
今回の「職人酒場」では、一人で20名近くの参加者と名刺交換をされている方もいました。参加の目的はほとんどの方が「新しいビジネスパートナーに出会うため」。皆さん時間を惜しむようにマッチング相手を探していました。
「職人酒場」という場が本当に貴重な出会いの場であることを、ヒシヒシと感じるコメントを多くいただきました。
クラフトバンク社長に聞く建設業界に向けた想い
会場の中で、クラフトバンク社の韓英志代表取締役社長にもお会いすることができたので、お話を伺いました。
韓社長「『建設業界をもっと元気にしたい』、本気でそう思いながら業界自体が盛り上がるような仕掛けを考えています。『職人酒場』もそうした取り組みの一環で、今回ソフトバンクさんと一緒にコラボレーションすることで、ソフトバンクワールドの会場一角という違った雰囲気の中、職人さんの格が上がるような開催形式をとれて嬉しく思います」
「職人酒場」の会場全体を見渡しながら語る韓社長の目には、建設業界の活性化に対する並々ならぬ熱意が表れています。
インタビューに応えるクラフトバンク社の韓代表取締役社長
韓社長「クラフトバンク自体も工事会社出身のベンチャー企業です。だからこそ分かる職人の持つ技術の価値は、この先もコモディティ化しない素晴らしいものだと思っています。
私たちは『クラフトバンクオフィス』という、請求書や日報作成などの集計を自動化する業務システムの展開を行い、デジタル化の支援も行っています。とにかく『職人さんにとって使いやすくする』ということに命を懸け、全国各地使ってもらえるまでしっかり伴走支援しています。こうした業務のデジタル化の先に、建設業界で働く人々がより活き活きと働ける環境や職人さんが儲かる世界というのを作っていきたいと思っています」
『日本が世界に誇る建設職人たちが、腕を磨き正当に評価され、儲かる仕組みを創る』というクラフトバンク社が掲げるモットーにも感じられる、建設業と建設業界で働く方々への深いリスペクトが韓社長の言葉一つ一つに感じられました。
「職人酒場」が生む、出会いの活性化
イベントを運営するクラフトバンク社のスタッフにもインタビューしました。
クラフトバンクスタッフ「建設業に特化した形で、オフラインのイベントは意外とないものなので有難いというお話が本当に多くて、お話を聞くたびに企画してよかったなと感じます。現在、全国各地で開催の要望をいただいていて、毎週のように日本のどこかでこの『職人酒場』を開催しています。何よりも、この『職人酒場』でビジネスマッチングが成功し、新たな協業がはじまったと連絡をいただけると非常にやりがいを感じます」
参加者が主役となり、新たな出会いを実現するためのスタッフの配慮も感じられることから、このオフラインイベントに多くの職人の方が集まってくるのだと感じました。
「職人酒場」が盛況で幕を閉じる中、参加者たちは満足げな表情を浮かべて会場を後にしました。最初は緊張していた参加者たちも、「職人酒場」の雰囲気とアットホームな交流によって段々とリラックスした笑顔が見られ、新たな出会いによる期待や希望が、明るい表情に反映されていたように思います 。
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