近年、TikTokなどスマートフォンで「縦型動画」を目にする機会が増えています。

縦型動画とは、スマートフォンやタブレットを縦にしたまま視聴できるように撮影または編集された動画のことです。従来の映画やテレビでは横型の画面で視聴するように撮影されていましたが、縦型動画は縦長のスクリーンにあわせて最適化されています。そのため、ユーザはスマートフォンを横に持ち替えることなく、フルスクリーンで集中して視聴することが可能です。

SNSのストーリーズ機能（InstagramやFacebookなど）や、TikTok、YouTube ショートなどが縦型動画の代表的な使用例で、これら縦型動画はマーケティング活動において重要な手法になりつつあります。

今回は、ワイモバイルの法人Webサイトを運営するソフトバンクの長谷川に、スマートフォンからの見積り依頼を増やすために縦型動画をどのように利用したのか話を伺いました。

ワイモバイル法人Webサイトの課題

まず簡単にワイモバイルと長谷川さんの業務について教えてください。

長谷川「ワイモバイルはソフトバンクの携帯電話ブランドの一つで、一般消費者だけではなく法人向けにもサービスを提供しています。その中で、私はワイモバイルの法人向けWebサイトを運営しています。ワイモバイルの法人向けWebサイトでは、すぐに料金が確かめられるお見積りや購入のご相談、各種製品やサービス、サポートなどさまざまな機能をWeb上で提供しています」

法人向けのWebサイトでは色々な機能が提供されているのですね。運営にあたり何か課題はありましたか。

長谷川「法人向けWebサイトではお客さまご自身ですぐにお見積り機能から料金を確認することができます。しかし、スマートフォンからWebサイトにアクセスしていただいたものの、見積りや申し込みに至らずに離脱されてしまうお客さまが多いという課題を抱えていました。特にスマートフォンからアクセスされた方の見積りページへの遷移率が低く、お見積りをしていただくにはどうすればよいか、何かよいプロモーション方法はないか探していました」

縦型動画の活用

そもそも見積り機能に気づかない方もいらっしゃったんですね。どのような方法を検討したのですか。

長谷川「検討している中で、動画を見せて知ってもらうのはどうだろうかと考え、TOPページや製品ページなどで製品を選んだりどうしようか悩んでいる方に対して、『お見積りしてみてはいかがですか』という案内の縦型動画を流すアクションを行いました。動画の種類はこの１本で結構シンプルに使っています」

かなりシンプルな使い方ですね。

長谷川「ワイモバイルの法人Webサイト上では、色々な場所から見積りができるような仕組みを取っています。この動画を見ることで、じゃあちょっと見積もってみようかなという動機づけとして活用しています。実際、縦型動画を入れる前の昨年同時期と比較すると、該当ページの見積実施率が増加 していました。全てではないかもしれませんが、動画を見た方が見積りページへ遷移した結果でもあるのかなと思っています」

Fireworkの活用

縦型動画はYouTubeのショート動画を埋め込んだのですか？

長谷川「今回の縦型動画にはFireworkを利用しています。Fireworkのメリットとして、動画をクリックしていただいた方の数を可視化できたり、動画の後半に出てくるCTAボタンのクリック数などを可視化できるのはよい点ですね」

数値としてしっかり可視化されるところがFireworkの縦型動画のメリットなんですね。

長谷川「動画の再生画面に直接CTAボタンを表示できるので、ボタンをクリックした＝動画を見た、ということになりますので『動画効果』として確実にカウントでき、自分達が作った動画を評価する際の指標の一つになってますね」

まとめ

縦型動画であるFireworkを活用して、見積り機能を知ってもらい、各種ページからの遷移率向上につなげたワイモバイル法人Webサイト。

Fireworkであれば、クライアントの現状確認やビジネスゴールを明確にしたのちに、あるべきサイト体験、あるべき動画コンテンツを提案することが可能です。Webページで各種機能があるのに、知られていない、活用されていないという課題があるECサイト運営者には縦型動画Fireworkを試してみる価値があるかもしれません。

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