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- 2023.02.22
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ソフトバンク×慶應義塾大学SFC研究所
「デジタルツイン・キャンパス ラボ」を始動
#コネクテッド #デジタルツイン #共同研究
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ソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)と慶應義塾大学SFC研究所(以下「SFC研究所」)は、5G(第5世代移動通信システム)によって、世界中のより多くの人々や場所、モノにインターネットを届けることができる社会の実現に向けた取り組みを、2021年にスタートしました。2022年6月には、次世代の情報インフラを研究開発する「デジタルツイン・キャンパス ラボ」を設立しています。
デジタルツイン・キャンパス ラボは、物理空間と仮想空間が融合した次世代のキャンパスネットワークです。5Gや次世代の移動通信システムであるBeyond 5G/6Gなどの先端技術を活用した次世代の情報インフラを研究開発する場として、慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(所在地:神奈川県藤沢市、以下「SFC」)に設立し、2022年10月から本格的に始動しました。

ソフトバンクとSFC研究所は、デジタルツイン・キャンパス ラボの設立に向けて、2021年に自営の5Gネットワークをスタンドアローン(Stand Alone)構成※で構築し、3次元高精度地図や点群データを活用して、キャンパス空間をデジタル化するなどの準備を進めてきました。
- ※スタンドアローン構成:従来の4Gのコア設備を流用して5Gの基地局と組み合わせたシステム構成のノンスタンドアローン方式とは異なり、新たな5G専用のコア設備と5Gの基地局を組み合わせた最先端の技術。)
デジタルツイン・キャンパス ラボでは、5GやBeyond 5G/6Gなどを活用して、下記の4つの取り組みを行う予定です。
①各種センサーや動画像認識、空間センシングを利用したキャンパス空間の精緻なデジタル化
②物理空間(実際のキャンパス)と仮想空間(デジタル化したキャンパス)の相互連携による問題発見、課題解決
③自己位置推定技術などの研究・開発
④仮想空間における表現活動の研究やその推進
また、これらの情報を扱う上でのプライバシーやセキュリティーに関する課題の研究も進め、規格化や標準化などを見据えた次世代の情報インフラを創出するための基盤として開発・研究を推進していきます。

SFC内の5Gのネットワーク/5Gの基地局

キャンパスの3次元高精度地図/キャンパスの点群データ
デジタルツイン・キャンパス ラボの始動に先立ち、2022年9月29日にシンポジウムを開催。このシンポジウムでは「デジタルツイン・キャンパス ラボ」の取り組みの概要や今後の取り組み、将来の構想について紹介しました。詳細はこちらをご覧ください。
中村 修 氏/慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(常勤)兼 環境情報学部 教授
SFCは、開設時にインターネットを情報インフラの前提とした先進的な環境が整備されました。教員や学生は、研究や教育および日々の活動にこのインフラを自由に活用することで、未来の社会の在り方を自ら体現し、未来の先導者として活躍してきました。それから30年が経過して、情報インフラ、特に無線通信分野は著しい技術革新を遂げました。これからの30年間の社会活動を支える、すなわち「未来の当たり前の情報インフラ」の在り方を示す次世代のキャンパス環境を再検討する時期に来ています。そこで、SFC研究所は「デジタルツイン・キャンパス ラボ」を2022年6月1日に開設しました。このラボでは、5Gなどの無線通信で情報インフラを構築して、自動運転のための自己位置推定技術の支援やリアルタイム情報の共有などを実現していきます。また、「デジタルツイン・キャンパス ラボ」は大学での研究にとどまらず、幅広い産学連携による社会問題の解決を目指します。
湧川 隆次/ソフトバンク株式会社 先端技術研究所 所長
ソフトバンクでは、2022年4月に新たに先端技術研究所がスタートしました。5GやBeyond 5G/6G、自動運転といった先端技術の研究開発、これを他の分野で活用できるような応用研究を行っています。このような研究開発を進める上で最も重要視していることの一つが実用化までのスピードです。国や大学が持つ先見性、企業が持つ専門性や先進性を活用してオープンに協業することで、時代や社会のニーズにフィットした成果につながっていくと考えています。このたびのSFC研究所との取り組みは、まさにこのような考えを基にしたものです。また、この取り組みによって研究開発の拠点を新たに得ることができましたので、ソフトバンクが掲げている「総合デジタルプラットフォーマー」への変革を実現するため、5Gだけではなく常に最先端の技術を取り入れていきます。こうした活動を通して、日本では優れた技術を社会実装するハードルが高いという状況を変えていき、未来の人材を育成することに貢献していきたいと考えています
- 2023.02.22
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