キャリアNOW

エンジニアも、組織も、昨日までの自分を超えていく

社会変化が加速し、テクノロジーも進化を続ける現代。
エンジニアに求められる姿勢や組織のあり方について、法人事業統括 ソリューションエンジニアリング本部 本部長の松田寛司が語ります。

<プロフィール>
1992年、日本テレコム株式会社(現ソフトバンク株式会社)に新卒入社。ネットワークセンターで伝送交換設備や光ケーブルの設計構築、保守運用に携わった後、2001年より法人向けSE業務に従事。2008年より法人向け営業を担当し、2011年からはソリューションエンジニアリング本部でマネジメントや大型案件を対応。2020年よりソリューションエンジニアリング本部の本部長に就任。

多種多様なニーズに応えるソリューションを提供

ソリューションエンジニアリング本部では、「コミュニケーション事業」、「デジタルオートメーション事業」、「デジタルマーケティング事業」、「セキュリティ事業」という4つの事業基盤を中心にしながら、多種多様な顧客ニーズを満たすためのソリューションを提供し、お客さまのDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現するためのさまざまなサポートやDX基盤の実装を行います。

DXと一言で言っても、さまざまなレベルの取り組みがあります。例えばスマートフォンを全従業員に提供して、いつでも、どこでも働けるリモートワークの環境を提供するのもDXです。
さらには、リモートアクセス環境などのインフラ整備や、セキュリティの構築、クラウド上にあるデータの分析・活用などを行うのもDXであり、私たちの携わる分野は幅広い領域に広がっています。

ソリューションの提供における本部の特長は、提案やコンサルティングを行うだけでなく、実際にデリバリーを行い、最後まで責任を持ってお客さまのDX基盤を実装していく点にあります。

社会変化やテクノロジーの進化によって、今までに経験したことのない案件に挑戦する機会も多々ありますが、未知の分野でもリスクを見極めながら積極的にトライするのはソフトバンクらしいカルチャーだと思います。

現状維持ではなく、絶え間なく成長を続けていく

ソリューションエンジニアリング本部では「テクノロジーと人間力を駆使してお客さまのパートナーであり続ける」というミッションを掲げています。

エンジニアリングの組織である以上、テクニカルスキルは当然必要だとして、それだけではお客さまのニーズを捉え、課題を解決することはできません。
潜在的なニーズや課題を引き出すには、お客さまとの信頼関係や、周囲のメンバーとのコラボレーションが必要です。テクノロジーと人間力の双方があって、初めてお客さまや関係者からパートナーとして認められ、シナジーを生むことができると考えています。

もう一つ、ミッションの言葉で大切なポイントは、「あり続ける」という部分です。同じレベルを維持しようとしていては、結果的に衰退に向かってしまいます。「パートナーであり“続ける”」ためには、私たち自身もより一層の成長を続けることが不可欠です。

次々と新しいテクノロジーが生まれ、競合になる企業も増えていく中、私たちはテクニカルスキルも、人間力も、絶え間なく伸ばし続ける組織でありたいと考えています。

自分自身を超えていくことが成長につながる

私はソリューションエンジニアリング本部の本部長として、「Beyond Myself」というメッセージをメンバーに発信しています。これはソフトバンクの掲げる成長戦略「Beyond Carrier」とも連動している言葉です。

先ほどお伝えした本部のミッションを実現するには、一人一人が自分自身を超えていく、つまり「Beyond」していくことが大切です。また、「Yourself」ではなく「Myself」という言葉を選んでいるのは、自分事として成長に向き合ってほしいという想いがあるからです。

昨日の自分を超えていくには、今までやったことがないことにも挑戦して、少しずつ領域を広げていくことが不可欠だと思います。特にエンジニアは、常に勉強を続けることが求められる仕事ですから、必然的に「Beyond Myself」の姿勢は必要とされます。

自分を乗り越えていくのは、当然簡単ではありません。仕事の負担を感じている時は、まさに成長している最中だと考えることもできますね。

ただし大前提として、私やマネジメント層がメンバーの意思を無視して、何かを学ばせたり、挑戦するように強制したりすることは基本的にありません。何を重視して、何を選択するのかはその人次第です。

だからこそ、私は一人一人が自分の意思で選択できる環境は整えておきたいと考えています。研修制度や資格取得支援制度などは充実したものが用意されており、案件事例の共有なども盛んで、インプットの機会が豊富にあります。
そしてインプットするだけではなく、アウトプットすることで本当に知識が身に付き、成長につながることは間違いありません。

メンバーには、今までの自分の領域を少しずつ超えていくようなインプットとアウトプットに取り組んでほしいと考えています。

モチベーションの源泉は一人一人違う

リーダーの大事な役割の一つに、メンバーのモチベーションを上げるという点があります。
良い仕事をするためにはモチベーションがとても重要です。一人一人のモチベーションが高くないと、良い仕事はできませんし、結果として組織としても成長できません。

メンバーのモチベーションを上げるためには、モチベーションの源泉がどこにあるのかを知ることです。ですが、モチベーションの源泉は一人一人違います。面と向かって話してみないと、その人のことは分かりません。

私自身、メンバーと接する機会は意識的に持つように心掛けています。仕事の場を離れて話をすると、いろいろな考え方を持ったメンバーがいることが分かって面白いですね。

組織というものは、同じ人ばかりでは成り立ちません。一人一人の志向性も、得意とする役割も違います。例えば、トラブルがあった時に、チームを飛び越えて助けに行く人もいれば、チームに残って仕事を全うする人も必要です。どちらが欠けても組織は成り立ちません。いろいろな志向性を持ち、いろいろな活躍の仕方をする人がいるのが望ましい組織のあり方です。

だからこそ、「ソリューションエンジニアリング本部には、こんな人が向いている」と決めつけることなく、いろいろな人が、それぞれのやり方で活躍できる組織でありたいですね。

ふたつの時間軸でキャリアを考える

自身のキャリアパスを考えることは大事なことです。その際には、1年後2年後といった短期視点と、10年後20年後という超長期視点での時間軸で考えてみることをおすすめします。

10年以上先の未来に自分はどうありたいかを考えると、本当は自分が何をしたいのか、どういう仕事を経験すべきなのか、見えてくるものがあるはずです。

本当にやりたいことや夢は、現時点で明確ではない場合も多いと思います。しかし、今無いことを悲観する必要はありません。常に探し続けていることが大事です。探すということは、何かがあるということです。明らかに無いものはそもそも探さないですよね。

また、やりたいことやこうありたいという自分は、時間が経つにつれて変わっていきます。高い山を見つけて登るとした場合、中腹まで来た時に新たな景色が見えてきます。その時点で山頂までの道のりを変えたり、違う山に変えたりということをしても良いと思います。ただ、目先の道のりだけでなく、山頂までの道のりを常に見通しておくことが大事だと考えています。

そして、短期視点と中長期視点の両方で描いたキャリアが、ソフトバンクで実現できそうだと感じたのなら、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。

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