キャリアNOW

オフィス体験を進化させる──WorkOffice₊を支える技術者の挑戦

プロフィール

法人統括 IoT&プラットフォーム本部 サービスデザイン統括部 サービスデザイン第1部 ソリューション推進課 課長 山口 拓哉

私のキャリアはソフトバンクで3社目になります。
1社目ではメーカー系SIerに在籍し、中央省庁の広域ネットワーク案件や職員が使用する省内情報システム案件などに携わっていました。このうち広域ネットワーク案件については、私が所属していた会社と当時のソフトバンクテレコムが共同で長期間取り組んでいたもので、9年ほど一緒に仕事をしてきた経験があります。提案書の作成や見積もりといった入札業務から始まり、プロジェクト参画後は設計、構築、移行から運用保守まで一連の工程に関わっていました。

2社目ではユーザー側の立場となり、システム開発ベンダーとの調整や技術窓口を担当しました。システムベンダーに大きく依存した体制の中で、自社として主体的に判断したりプロジェクトをリードすることが難しく、意思決定が進めづらい場面も多く経験しました。そうした難しさを実感し、再度転職を検討しました。

その中で、長く一緒に仕事をしてきたソフトバンクの求人を知り、当時一緒に働いていた優れたメンバーの存在もあり応募し、現在に至っています。実際に入社してみると、幅広いスキルやバックグラウンドを持つメンバーが多く、私自身もこれまでの経験を自然に発揮できる環境だと感じています。
 
 

WorkOffice+の成長を技術で支える奥深さ

現在私はWorkOffice+(ワークオフィスプラス)の企画・開発・運用を担当しています。WorkOffice+は、オフィスビル内の空間を最適なワークスペースへ変えるスマートビルアプリとして、多くの機能を統合している点が特徴です。施設管理、スマートロック連携、デスク予約、空調・照明制御、IoTセンサーやサイネージとの連動など、オフィス体験を形づくる多様な要素を一つのサービスとして提供しています。PC・スマートフォン・タブレットなど、デバイスを問わず直感的に利用できるよう設計されており、ユーザーの行動に合わせた環境提供を目指しています。

私の役割は、事業開発本部が描くビジネス上の方向性を具体的な機能要件へ落とし込み、設計レビューや開発ベンダーとの連携、実装後のテスト、リリース後の運用対応までを一貫して担うことです。企画・開発・運用が密接に結びつくサービスであるため、技術面だけでなくユーザー視点やビジネス面を踏まえた判断が求められる業務内容となっています。
 

成長するサービスの影で加速する“複雑性”との戦い

WorkOffice+ は立ち上げから約5年が経過し、継続的な機能追加を行ってきました。その積み重ねによりシステム構造は徐々に複雑化し、当初の設計方針との乖離が生じている部分も見られます。また、利用者数の増加に伴いキャパシティ不足が表面化する場面もあり、対応が求められる状況となっています。

こうした状況では、技術面だけでなくサービス全体の構造を俯瞰しながら問題の本質を捉えることが求められます。既存構造を継ぎ足すだけでは限界が生じやすく、どの部分を維持し、どこに手を加えるべきかを見極める必要があります。サービスの成長と複雑性の増大が同時に進む中で、それらに対応するための検討や調整が継続的に発生しています。
 

技術を超えてビジネスを動かす視点がもたらす手応え

現在の業務において特徴的だと感じている点が大きく二つあります。一つは、ビジネス側の要件が曖昧な段階から議論が始まることが多く、技術観点だけでなく企画寄りの視点を取り入れながら整理していく必要がある点です。その過程で、技術者としての介在価値だけでなく、フロントでお客様とやり取りしてきた自身の経験が活かせていることを実感します。

もう一つは、お客さまの要望を受けて機能を検討する際、SaaS として実現できること・できないことを明確にお伝えすることで、結果的にお客さま側の検討事項が整理され、お客様の意思決定にポジティブな影響を与える場合がある点です。何が可能で、何が難しいのかを明確にすることは、サービス提供における重要なプロセスの一つとなっています。

サービスへの引き合いは安定しており、今後の拡大に向けた動きも進んでいます。一方、キャパシティの制約により、ご要望へ即時に対応できない場面が発生することもあります。事業開発本部が将来的な方向性を検討している段階ですが、これまでの基盤を刷新し、機能を継続的に拡張していく方針が想定されます。既存の仕組みに新しい価値を加えることで、利用シーンの幅が広がる可能性があります。
 

多様な技術者が集うチームで求められる素養とは

現在の部署は全員が転職組で、SIerなどシステム開発やインフラ実務のバックグラウンドを持つメンバーが中心となっています。
それぞれが異なる経験を持ちながらも、共通して技術面での基礎体力を備えているため、複雑なサービスを支える上で大きな強みになっています。

中途採用において私個人が重要だと考えている点は、論理的に物事を整理し、相手の意図を正しく理解したうえで、自分の考えを明確に伝えられることです。領域が多少異なっていても、論理的な思考力を土台に柔軟に対応できる方であれば、サービスの進化に関わる場面で力を発揮できると捉えています。
 
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