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新規事業開発で培った経験を生かし、GXを推進する新たな挑戦へ

新卒で入社した商社で新規事業開発、再エネ事業に携わった経験を生かし、現在ソフトバンクのGX(グリーントランスフォーメーション)事業を担う齋田 歩美(さいだ あゆみ)さん。GXプロジェクト推進課の課長として事業をリードする齋田さんに、ソフトバンクのGX事業が目指す目標や、もたらす価値について、そしてソフトバンクで新規事業を手がける魅力について語ってもらいました。
グリーントランスフォーメーション推進本部 GXプロジェクト推進部 GXプロジェクト推進課 課長 齋田 歩美

2004年にモビリティおよびエネルギーを扱う商社に新卒で入社。自動車部品の海外営業、モビリティ分野の新規事業開発、再エネ発電事業の開発に従事した後、GXによる新しい価値創造を目指して、2024年にソフトバンク株式会社へ転職。現在は主に新設予定のデータセンター向けの、エネルギーマネジメント設備導入プロジェクトに従事。プロジェクトマネージャーとして、社内外のステークホルダーとの折衝や、プロジェクトの進行管理などの幅広い業務を担う。
 

再エネを活用したGXを推進する大きなミッション

私が所属するグリーントランスフォーメーション推進本部は、ソフトバンクのカーボンニュートラルを推進することをミッションに掲げています。その中でもGXプロジェクト推進部は、ソフトバンクが事業活動で使用する電力を2030年までに実質100%再生可能エネルギー(再エネ)化することを促進しています。現在私が主に取り組んでいるのは、当社が北海道苫小牧市に建設予定のデータセンター向けに、エネルギーマネジメント設備を導入するプロジェクトです。データセンター内に太陽光発電システムを設置して自家消費することや、需要併設型の蓄電池を設置してオンサイトおよびオフサイトの再エネを最大限活用することを通じて、最適化させるシステムの構築を目指しています。

私の主な役割はプロジェクトマネジメントです。進めるにあたっては、さまざまなステークホルダーとの調整、経済性評価、プロジェクトの進捗管理などを行っています。データセンター事業を実施するソフトバンクの事業会社、設計や建設を行う協力会社、設備メーカーなど、幅広いステークホルダーと連携する必要があります。現在はもっとも重要な、設備の仕様を固める段階にあり、仕様・工程・コストなどのすり合わせを行っています。社内外から異なる観点で意見が出る中、どう着地点を見つけていくかが、プロジェクトマネージャーの重要な役割です。プロジェクトを前に進めるため、日々チームで力を合わせて取り組んでいます。
 

新規事業開発の経験を生かし、新たな挑戦の道へ

ソフトバンクに入社する前は、商社でモビリティと電力の領域で、事業開発を長く経験し、転職の直前までは再エネに関する事業開発に3年ほど携わっていました。その経験を生かして新しい挑戦をしたいと思っていたところ、ソフトバンクのGX推進本部の取り組みを知りました。前職では再エネを第三者の需要家に供給する事業を手がけていましたので、自社の再エネ化を推進するという点に興味を覚えました。また、ソフトバンクは2030年までに自社の事業活動に伴って排出する温室効果ガスの排出量を実質ゼロとする『カーボンニュートラル2030年宣言』を掲げており、電力消費量が多いデータセンターなどを持つ事業者としてそこまで大きな挑戦ができる企業は他にはないと感じて、入社を決意しました。

私自身としても、GXは社会に今一番必要とされていることだと思っています。さまざまな企業がESG経営を掲げており、GXはその柱の一つになります。また、生成AI(人工知能)の普及によって、膨大なデータ処理が必要となり、そのデータ処理に必要な電力需要の急増が見込まれます。苫小牧市に建設中のデータセンターは、国内最大級のAIデータセンターであり、AI時代を支える重要な拠点です。これだけスケールの大きなデータセンターの再エネ化に取り組めることに、やりがいを感じています。
 

多様な仲間とスピード感を持ってゴールを目指す

ソフトバンクでの仕事は、非常にスピード感が速いと感じます。メンバーがチャットツールで各自のリサーチ結果を持ち寄って議論を重ねながら、分単位、秒単位で動いていく仕事が多いですね。じっくりと検討する場面もありますが、スピードを優先しながら仕事に取り組んでいく力がより求められると実感しています。ソフトバンクは新しいことに挑戦しようという気持ちが非常に強い会社で、社員が一丸となり、スピード感を持ってチャレンジする文化を強く感じていますね。

手がけるプロジェクトの規模は大きく、一人で進められるものはありません。私を含めて同じチームの6名のメンバーが連携を取りながら、膨大なタスクに日々取り組んでいます。メンバーの半数以上がキャリア入社であり、バックグラウンドもさまざまです。それぞれの前職での専門性を生かしつつ、新しい領域にチャレンジすることで、GX事業の推進に貢献してくれています。私自身も前職でのプロジェクトマネジメントのスキルを生かして、ステークホルダーとの調整、全体の進捗管理などを担っています。それぞれが自分のスキルや経験を持ち寄って、フラットにコミュニケーションを取りながら、一つのゴールに向かって進んでいけることがソフトバンクでの仕事の魅力です。
 

社会に貢献したいという思いが、挑戦への原動力

プロジェクトを進めていく上で、ステークホルダーとの認識合わせや役割分担の調整など、当初は体制づくりに苦労することもありました。しかしそれらを乗り越えて、さまざまな人と協力して物事を成し遂げ、社会に貢献できることに私は喜びを感じています。そう思うようになったきっかけは、学生時代の経験からです。私の出身である中学校と高校は、ボランティア活動や社会貢献に力を入れていました。その一環で、児童福祉施設や病院でボランティアを経験した際に、「世の中には影になり日向になり誰かの助けになっている人たちがこんなに沢山いるんだ」と実感しました。その経験をきっかけに、大学生、社会人になってもボランティアやプロボノ活動を続けてきました。これらの活動を通じて、バックグラウンドが違う人たちが集まり、プロジェクトを成し遂げることのやりがいと成功体験を味わいました。それが今の私の原動力の一つになっています。今ソフトバンクで携わっているプロジェクトも、同じくメンバーと力を合わせて成功に導きたいと思っています。苦労も多くありますが、楽しみながら取り組んでいますね。

ソフトバンクには人を引き付ける魅力を強く感じます。そしてソフトバンクに集まってくる方々は、何か社会に貢献したいという思いを抱いている方が多いです。私が所属する部署にも、「再エネを最大限活用したクリーンな社会を実現したい」という純粋な夢を持って仕事に取り組んでいる方が多いと感じています。
 

幅広い領域に挑戦の舞台があることがソフトバンクの魅力

今後の目標は、まずは現在のプロジェクトを完工させることです。ソフトバンクとしては『カーボンニュートラル2030年宣言』を掲げていますので、そのゴールに向かってさまざまな環境の変化に柔軟に対応しながら、プロジェクトを進めていくことに力を注いでいます。将来的には他のデータセンターにも横展開していくことを想定していますので、その中で自分自身の経験を発揮していきたいと思っています。ソフトバンクのGX事業は社会的な注目度も高く、プレッシャーを感じることもありますが、当社に寄せられる期待を飛び越えて突き抜けていくという気概を持って取り組んでいます。困難も多くありますが、次世代の社会インフラをつくるチャレンジができることは、私にとって大きなやりがいです。

また、私個人の目標としては、私のオリジンであるモビリティの知見・経験を社会インフラと掛け合わせたビジネスにもゆくゆくは挑戦してみたいです。ソフトバンクはさまざまな領域で新規事業に取り組んでおり、「ソフトバンクイノベンチャー」というソフトバンクの社内起業制度もあります。手を挙げれば自分のやりたいことに挑戦できるチャンスにあふれていることも、ソフトバンクの魅力だと感じています。
 
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