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【12/17 更新・メディア説明会アーカイブ公開】AI-RAN統合ソリューション「AITRAS」を発表

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2024年11月13日、ソフトバンクは、AI-RANの新プロダクト「AITRAS(アイトラス)」を発表しました。 それに伴い慶応義塾大学 湘南藤沢キャンパス(以下「SFC」)にてメディア向けの説明会を行い、AI-RANの開発状況とAITRASの詳細について説明しました。

1. AI-RANのコンセプトに基づいた新プロダクト「AITRAS」

ソフトバンクは、AIとRAN(無線アクセスネットワーク)を同一のNVIDIAアクセラレーテッドコンピューティングプラットフォーム上で動作可能にする統合ソリューション「AITRAS」の開発を本格的に開始しました。 AITRASは、高性能かつ高品質なキャリアグレードのソリューションで、ソフトバンクの商用ネットワークへの導入および2026年以降の国内外への展開を目指します。 NVIDIA GH200 Grace Hopper Superchipプラットフォーム上で、AIとRANの効率的な運用を可能にし、消費電力削減や高い安定性を実現します。 また、仮想化基盤との連携によりリソースの効率的配分も行います。 AITRASを導入することで、通信事業者は既存RANインフラへの投資を継続しながらAIインフラの構築ができ、効率的なネットワーク運用が可能になります。

AI-RAN開発に関するプレスリリース

2024.11.13

Press Release

AI-RAN開発に関するプレスリリース

#AI-RAN

◾️ AITRAS概要説明


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2. AI-RANはコンセプトから実装、そして運用へ

先端技術研究所 所長の湧川隆次より、AI-RANコンセプトに基づいたソフトバンクのオリジナルプロダクトとして「AITRAS」の開発が発表されました。
湧川は「今後は他の事業者も巻き込んで、ネットワークをAI-RAN化していきたい。そのためにはこのテレコム業界にAI-RANをさらに浸透させていく必要がある。」と展望についても語りました。

ソフトバンクのAI-RANの実装と新プロダクトについて(先端技術研究所 所長 湧川隆次)
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3. ソフトバンクのネットワークをAI-RANで作り直す、その第一歩

代表取締役 社長執行役員 兼 CEOの宮川潤一は「より良い通信の実現のため、ソフトバンクはAI-RANで全てのネットワークを作り直す。今日はその第一歩である。」と宣言しました。

挨拶(代表取締役 社長執行役員 兼 CEO 宮川潤一)

4. AIのためのサーバーでRANを動かす未来

質疑応答で湧川は、「現在はRANのためのサーバーでAIを動かそうとしているが、GPUは進化を続けており、AIがさらに普及してきた先には、AIのために作ったサーバーの余剰でRANを稼働させる世界に逆転していくだろう。この技術の進化を我々は、追いかけていかなければならない。」と力強く語りました。

5. AITRASの技術説明とデモンストレーション

説明会の後半では、先端技術研究所の研究員がAITRASの技術説明とデモンストレーションを行いました。

「RAN」
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「AI」と「オーケストレーター」
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「クラウド(LLM)ロボット」
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「自動運転監視アプリ」
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「NVIDIA Serverless API @Edge」
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「RAG Menu @Edge」
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6. AI-RAN実証実験環境を公開

SFCに構築したAI-RANの実証実験環境を公開しました。こちらでもぜひご覧ください。

SFC実証実験環境 紹介動画

ソフトバンクは、AI-RANによる次世代社会インフラを実現するべく挑戦を続けていきます。 AITRASの開発もさらに推進し、より効率的で高品質なネットワークサービスの提供を目指します。 今後の展望にぜひご期待ください。

Research Areas
研究概要