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理系大学院生がIT未経験でソフトバンクに。女性エンジニアの二人に本音を聞きました。

理系の大学院を修了して、IT領域未経験でソフトバンクに入社した、二名の女性エンジニア。彼女たちは、どのような経緯でソフトバンクを志望し、どのようにITスキルをキャッチアップして、今の仕事で成果を出しているのでしょうか。そして、女性エンジニアの働きやすさは?リアルな姿や想いを詳しく聞きました。

プロフィール

德地 彩稀(トクチ サキ) 2018年入社 ネットワークエンジニア ※写真左※

大学院では応用化学を専攻し、高性能な液晶フィルムの研究に従事。 現在は、メッセージングサービスのインフラ運用・保守業務を担当している。

泉 芙由美(イズミ フユミ) 2020年入社 ソリューションエンジニア ※写真右※

大学時代は物理学を学び、大学院では気球工学を専攻。 現在は、法人向けのネットワークサービスの提案・設計・構築に携わっている。

「この人たちと働きたい!」と強く感じて、ソフトバンクに入社

―まずは、お二人が理系に進学した理由と、大学での研究内容を教えてください。

德地:「将来は人を助ける仕事をしたい」と幼少期からずっと思っていて、医学に興味を持っていました。創薬や医用材料開発に興味があり、応用化学科に進学しました。大学在学中に恩師に出会い、大学と大学院では高性能な液晶フィルムの研究に従事しました。

泉:私は深く真理を探究することが好きだったので、理系の物理学と文系の哲学や心理学で迷いました。なかなか決めきれなかったのですが、一度理系に進んで文系に戻ることはできるので、物理学科に進学しました。大学の授業の中で宇宙への興味を持つようになり、相対性理論をメインで勉強しました。大学院では、宇宙関連の研究室の中で気球工学の研究室を選択しました。

―続いて、ソフトバンクへの入社理由を教えてください。

德地:就職活動では「人や国、地域を幸せにできる会社」という軸で探しており、ソフトバンクが掲げている「情報革命で人々を幸せに」という経営理念にとても共感しました。さらに事業の幅が非常に広く、医療系のサービスも手掛けていることも魅力に感じました。入社の決め手になったのは、社員の皆さんがとても生き生きと楽しそうに働いていたこと。話していてすごく楽しかったですし、「この人たちと働きたい!」と強く思いましたね。大学院の専攻とも近い化学系メーカーの研究職も検討しましたが、社風がより自分にフィットするのはソフトバンクだと感じました。

泉:ソフトバンクへの入社を決めたのは、インターンシップに参加して自分のペースで働けそうだと実感したからです。2週間にわたって実際の職場で業務を行ったのですが、皆さん積極的にフレックスを活用されたり、オンオフのメリハリをしっかりつけてお仕事をされており、生産性の高い働き方にも惹かれました。

ITは専門外でも、研修が充実しているので不安は無かった

―お二人ともITエンジニアとして入社しました。大学院の専攻とは異なる職種ですが、不安は無かったのでしょうか?

德地:大学時代の専攻は化学系でしたが、不安は全くありませんでした。研修が充実しているので、IT知識は入社後にキャッチアップができると聞いていました。不安よりも、未知の知識に触れられる楽しみの方が大きかったです。仮に化学系のメーカーを選んだとしても、研究領域は幅広いので専門領域を生かせるケースは少ないと思います。

泉:インターンシップに参加する中で、文系学科出身のエンジニアの方ともお会いしていたので不安は無かったですね。私は学問と仕事は分けて考えていました。「気球工学」の知識をそのまま転用できる仕事は、ほとんどないと思います。むしろ全く違った領域でチャレンジしたいと思っていました。ソフトバンクは幅広い事業展開を行っているので、自分の志向にとてもマッチしていましたね。

前例のないことへもチャレンジできる環境が整っている

―それでは、入社後の仕事内容を教えてください。

德地:私は、自社サービスのインフラエンジニアとして仕事をしています。ソフトバンクが運営しているメッセージングサービス「S!メール」と「+メッセージ(プラスメッセージ)」が担当で、主に保守・運用業務に携わっています。システムの定期的なメンテナンスを実行したり、障害の監視を行いながら、必要な対処を行うのが仕事です。非常に多くのお客さまに使っていただいていますので、不具合を起こすわけにはいきません。「自分がこのサービスを支えている!」という使命感や誇りを持てるのが、この仕事のやりがいの一つです。

泉:私は法人のお客さま向けに、ネットワークサービスを提供するのが主な仕事です。数十社のお客さまに対して、営業社員と協力しながら、サービスの提案・設計・構築・運用を担当しています。現在は、ホテル業界のお客さまを多く担当しているのですが、それぞれの課題は千差万別で、幅広いソリューションを提供できるのが面白いですね。入社して3年が経ちますが、飽きることなく日々刺激を受けながら、仕事をしています。

―仕事のやりがいや大変さについて、より具体的に教えていただけますか。

德地:かなり高いレベルの技術力が要求されるので、問題が解決できたときの達成感は大きいです。多くのお客さまが常時使っているので、サーバーを止めずに、さまざまな操作を行わなければなりません。作業中に不具合が起きてしまったら大問題になります。責任感や緊張感を持って、注意深く作業を進めるのは難易度が高いです。一方で、誰にでもできる作業ではありませんし、実は外部の方が想像する以上に少数精鋭のチームで、運用を担っています。だからこそ、サービスを支える誇りを感じることができるのだと思いますね。 また、運用以外の業務にも、自発的に携わっています。5年目の上半期に社内の業務を自動化するツールを開発したことが評価され、社内で表彰されました。かなり時間がかかっていた作業を、5秒で終わらせるようにしたのです。自由にチャレンジすることができ、その結果をきちんと評価してもらえるのも、ソフトバンクの特長だと思います。

泉:法人のお客さまから直接「ありがとう」と言われるのがうれしいですね。あるホテルのお客さまのプロジェクトでは、ソフトバンクでは前例の無かったチャレンジを行いました。本社とそれぞれの現場をネットワークで繋いで、そのデータを分析することで、業務を効率化させる狙いです。ソフトバンクが運用しているサービスだけでは対応が難しかったので、別の手法を検証して何とか実現にこぎつけました。担当者の方には喜んでいただきましたし、お客さまの今後の事業成長も楽しみです。 一つの仕事に腰を据えてやり切るよりも、さまざまなお客さまとプロジェクトを進める方が私には合っていると感じます。それぞれのプロジェクトの成功事例を自分の糧として、より大きなチャレンジにつなげていきたいですね。

大学院時代の経験が現在の仕事に役立っている

―今の仕事に大学院で学んだことは生きていますか?

德地:化学の知識がそのまま生かせるシーンはありませんが、研究活動を通じて身に付けた「執念」は大いに生活きています。仮にシステムに障害が起きた場合、原因を探すのが最も大変です。ネットワークの構成図や膨大なログデータを見ながら、原因を丹念に探っていくのですが、その作業に研究活動と通じる部分が多いですね。仮説検証のサイクルを、丁寧に速く、そして、執念深く回していく。大学院時代に苦労しながら身に付けたものが生きています。

泉:私も德地さんと似ていますね。大学院時代に身に付けたスタンスが役に立っています。私の研究室では毎週進捗報告を行うため、それに向けて膨大なタスクをこなしていました。海外の論文を読んだり、実験を行ったり、レポートをまとめたり。「絶対に期日までに終わらせる!」という姿勢は、法人のお客さまに相対するエンジニアには必要な要素だと思います。また、ゼミの発表では、自分が研究してきたことを数分で伝えなければなりません。そこで身に付けた「要約力」「プレゼンテーション力」は、顧客折衝のシーンでも生きていますね。

―一方で、IT知識はどのようにキャッチアップしたのでしょうか?

德地:入社後の研修で最低限の知識は身に付けることができます。私はサーバーを扱うので、Linuxの研修を受けましたし、社内にはeラーニングのコンテンツが豊富に用意されています。配属先での実践に入った後は、経験豊富なエンジニアが多数在籍しているので、分からないことはいつでも教えてくれます。正直、知識面で苦労したことは少ないです。

泉:入社後に、ネットワーク構築に関する研修を1カ月にわたって受講しました。部署に配属された後は、さらに1カ月かけて商材の研修を受け、その知識の習熟度を測るロールプレイングも受けました。今思うと、かなり充実していましたね。それ以外の知識は、実践の中で身に付けることが多かったです。

リモート&フレックスで柔軟に働ける。家族のために時間を取ることも奨励されている

―次に、職場環境についてはいかがでしょうか?

德地:とてもフラットで、困ったことがあれば気軽に相談できる環境です。管理職との距離も近く、部長のさらに上の役職の本部長に対しても、仕事の相談をしたり、時には仕事終わりに飲みに行ったりすることもあります。私はお酒を飲まないのですが、話を聞いているだけで勉強になりますし、プライベートな一面が見える瞬間もあって楽しいです。

泉:周りの皆さんのコミュニケーション能力が高いので、スムーズに仕事を進めることができています。私の拙い説明でも、意図をうまくくみ取ってくれたり、こちらが質問しても、「その案件だと、実はこっちの方法のほうがいいかも」と、プラスαで返してくれる。20代〜50代の社員が在籍しているのですが、世代の違いを感じることもありません。德地さんが言うように、フラットな職場です。私はインドア派なので、自分から食事に誘うことはありませんが(笑)。

―女性エンジニアは、働きやすい環境でしょうか?

德地:男女の違いを感じない、というのが正直な感想です。女性でも技術難度の高い仕事が与えられますし、逆に優遇されることもない。女性のエンジニアの数は少ないのは事実ですが、だからこそ、顔と名前を覚えてもらえやすいのはメリットだと感じています。大勢でリモート会議を行うことも多いのですが、役職者に私の過去の発言を覚えていただいて、個別にアドバイスをもらったこともあります。

泉:在宅勤務が可能で、かなり柔軟に働くことができています。フレックス勤務で、規程の枠内では休憩時間を自由に取ることができるので、ご飯を作ったり洗濯をすることも。育休を取る方もすごく多くて、家族のために時間を取ることが奨励されています。予定表に「保育園のお迎え」と入れている男性社員もいるほどです。

「未経験でも専門外でも、入社後にキャッチアップすれば大丈夫」

―最後に、女性の理系大学院生に向けて、メッセージをお願いいたします!

德地:今でこそインフラエンジニアとして、大規模なサービスを支えていますが、入社したときは「IPアドレス」という言葉すら知りませんでした(笑)。総合コースで入社したので、営業やバックオフィスへの配属となる可能性もありました。私以外にも、同じような知識のレベルで入社した人はたくさんいます。未経験でも専門外でも、入社後にキャッチアップすれば大丈夫です。ぜひ、飛び込んできてください!

泉:私は德地さんみたいにアグレッシブではないのですが(笑)、同じような知識レベルで入社しました。学生時代にパソコンを持ったことがなくて、「シャットダウン」と「スリープ」の違いが分からないまま、入社しました。ソフトバンクにはさまざまなチャレンジの機会があります。ご自身のキャリアの可能性を広げられる会社ですので、心の底からおすすめできます。

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