キャリアNOW

「法人事業の顔」と呼ばれる組織、ICTオペレーション本部とは?

プロフィール

■鈴木 忠之(スズキ タダシ)2003年入社 ※写真右※
法人事業統括 ICTオペレーション本部 副本部長 兼 オペレーションサービス第1統括部 統括部長

PBXメーカーとITベンチャーを経て、2003年に、ボーダフォン株式会社(現ソフトバンク株式会社)に入社。
情報システム本部のネットワーク企画などに従事後、買収企業のITインフラおよびネットワークの統合を指揮する。
2018年にIT本部 ITインフラ統括部 統括部長に就き、2021年から現職に就任。

■重政 信和(シゲマサ ノブカズ)2001年入社※写真左※
法人事業統括 ICT オペレーション本部 オペレーションサービス第3統括部 統括部長

2001年、日本テレコム株式会社(現ソフトバンク株式会社)に新卒入社。
法人事業のネットワーク構築などを手がけ、PMや、運用設計の責任者、新規プロダクト開発の運用部長を歴任。
その後、法人向けAI事業の推進、ロボティクス事業のセールスマーケティングの統括を務め、2022年から現職に就任。

お客さまのDXを手がけるには、社内のDX推進も欠かせない

―お二人が管轄されている組織の概要を教えてください。

重政一言で言うとソフトバンクが提供する法人向けサービスの運用を担当しています。
労働人口の減少が大きな課題となっている中で、その糸口として期待されているのが、DXによる変革です。それを実現するには、個社ごとにカスタマイズされた
デジタイゼーションを行い、かつその運用を行う必要があります。そこで私たちが手がけるのが、法人のお客さまに向けた各種ソリューションサービスの提案や運用です。プロダクトではカバーしきれない個社ならではのソリューションを提供しており、デリバリー部隊に加え、提案部隊や開発部隊を持ち、お客さまに寄り添い伴走できる体制を整えています。

鈴木ICTオペレーション本部には、重政さんが管轄されている組織のほか、プロダクト化されたサービスを法人のお客さまに提供する組織もあります。そうした本部全体の従業員が使用するITシステムの企画、開発、運用をしているのが、私が統括部長を務める組織です。中でも、いま注力しているのが「Smart Operation3.0」プロジェクト。お客さまのDXを支援するみなさんがアナログな作業に追われないよう、社内システムの自動化や高度化を推進できるように立ち上げたものです。これまでに、チケット管理システムとして「ServiceNow」を導入するなど、第一フェーズと第二フェーズを経てきました。今年度からは第三フェーズに突入し、4年かけてさらなる改革を行うことで、ICTオペレーション本部全体の業務品質の向上と省力化の実現を目指しています。

重政「Smart Operation3.0」は、運用では極めて珍しい、いわば戦略的な先行投資にあたるプロジェクトです。システムの老朽化など喫緊の課題に対する解決策ではなく、従業員一人ひとりのパフォーマンスを向上させるためのものなのです。のため、本来ならなかなか予算が取りづらいものだと思うんです。それでも、大きな規模でプロジェクト化できたのは、将来を見据えたうえで、すべきことをきちんと判断してくれる経営陣の柔軟な姿勢があったから。「言えば響く」経営陣なので、現場としては非常にありがたいです。

鈴木会社が掲げる中期経営計画を達成するには、ICTオペレーション本部としてこれまでのやり方だと追従していけないと思ったんです。そのために、抜本的に仕組みを変えたいと強く訴えたところ理解してくれました。しっかり成功させなければならないプレッシャーはありますが、会社として期待してもらえているので大きなやりがいを感じています。

「本部内インターン」など、ボトムアップでカルチャーが生まれる

―仕事をしている中なかで感じる、ソフトバンクならではの強みを教えてください。

鈴木スピード感を持ってビジネスを進められるところですね。企業規模が大きくなるとステークホルダーが増えるので、どうしてもフットワークは重くなります。しかしソフトバンクなら、スピーディな意思決定ができる。そのスピード感についていけるよう、メンバーには「先読みして仕事をしよう」と声がけをしています。常に意識してもらえるよう、毎月の1on1では「次は、何が流行ると思う?」と会話するようにしていて。ほかにも、本部内に生成AIをいち早く取り入れるなど、新しいことへのアンテナは常に張っています。

重政私は、多種多様なアセットがあるところが強みだと感じています。ネットワークやモバイルに加え、ソフトバンクグループ連携すればYahooやLINE、PayPayなどを組み合わせたソリューションが提供できる。お客さまの多様なニーズに応えられるのは、法人向けの事業を手がけるうえで大きなリーチになります。今は個社ごとにカスタマイズされたソリューションを提供していますが、これらを今後プロダクト化し、運用まで提供できれば、さらに市場のシェア拡大ができると考えています。

―それでは、ICTオペレーション本部としての強みは何でしょうか?

重政組織全体がフラットで、ボトムアップで物事を動かしていけるところですね。上層部だけが意思を持って行動しても、なかなかメンバーはいてきづらいじゃないですか。それよりも、メンバーからの意見も積極的に取り入れて、答え合わせをしながら組織運営したほうがより良いものになると思うんですよね。本部長が、「本質と“べき論”の先を見据えた戦略家」なので、斬新なアイデアでも実現しやすいです。今、本部内には有志で立ち上げたワーキンググループがいくつかあるんですが、その取り組みの中で特に反響が大きいのが、独自でやり始めた本部内インターンです。運用は現場が命なので、別部署の現場に出向き、そこの社員から専門知識を教えてもらうというものです。1日コース、3日コース、1週間コースなどがあるんですが、物足りなければ「おかわりコース」をすることもできます(笑)。

鈴木これ、すごく人気ですよね。去年は重政さんの管轄内だけの取り組みでしたが、効果が出たのでICTオペレーション本部全体で実施することにしたんです。今まで新しい知識を吸収するとなると、資格取得や研修のように机上でしか学べなかった。それが実務を通して学べるので、深く理解できるんですよね。とても良い取り組みなので、今後はぜひ全社的に展開したいです。ほかにもコワーキンググループの発案で、課対抗のクイズ大会があったのですが、こちらも大いに盛り上がりました。各課のミッションや、各業務の処理件数を問うようなクイズで、本部内全体の業務理解や交流になっていましたね。

自分なりの「想い」があれば、チャレンジングな環境下で成長できる

―お二人が組織運営で大切にしていることを教えてください。

重政お客さまに相対する組織なので、メンバーには「人と向き合うこと」を大切にしてほしいと伝えています。求められるシステムやツールが変わっても、コミュニケーションの重要性は変わりません。だからこそ、コミュニケーションにかける時間は惜しまないようにしてほしいんです。また、他者活用しやすいよう、部署内に閉じず、さまざまな人と連携がとりやすいよう交流の機会を設けています。

鈴木私は、事前準備がしっかりできればアウトプットの質は向上するという考えから、「段取り8分、仕事2分」が大事だと伝えています。たとえば、一つひとつの業務をコスト換算する。そうすると優先順位がつけやすくなり、1週間先までではなく1カ月先まで先回りして予定を立てられます。1カ月先までを考えて行動できる人は少ないので、これができるだけでもほかの人より有利に立てる場面は多くなると思います。

―それでは、最後にICTオペレーション本部でご活躍できそうな人物像をお聞かせください。

鈴木:自分なりの「想い」を持っている方とぜひ一緒に働きたいです。「これをやりたい!」という方だけではなく、「なんで、こんなことをやっているんですか?」と私たちが当たり前だと思っていることに対して疑問を持てるような方もぜひ来ていただきたいです。なんらかの強い想いさえあれば、当社なら活躍の場は切り拓いていけますし、面白い仕事ができます。実現したいことに対して不足しているスキルがあっても、バックアップ体制は整っているので思い切って飛び込んできてほしいですね。

重政:本部として、好きなことや興味があることは積極的に挑戦してもらっています。それがモチベーションになり、必ず成長につながりますからね。ネットワーク、サーバ、クラウド、セキュリティ、SaaSなど携われる技術は多種多様。最近では、IoTやAI、5Gなどの先端技術案件も増えています。そうした技術領域の企画から開発、運用までを手がけている組織なので、チャレンジ精神を持って、得意分野で未来を築ける方とはぜひ一緒に仕事がしたいですね。
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