AGI(汎用人工知能)とASI(人工超知能)とは? 従来のAIとの違いも解説

2024年6月24日更新
2023年10月4日掲載

AGI(汎用人工知能)とASI(人工超知能)とは? 従来のAIとの違いも解説

テクノロジーの進歩に伴い、人工知能(AI)は私たちの日常生活にますます浸透してきました。しかし、従来から言われてきたAIに加えて、近年ではAGI(汎用人工知能)やASI(人工超知能)という言葉も聞くようになりました。今回は、AGI、ASIの概要や従来のAIとの違い、ビジネスにおけるメリットについて解説します。

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目次

AGIとは?

AGIとは、Artificial General Intelligence(人工汎用知能)の略であり、人間のような汎用的な知能を持つ人工知能 を指します。AGIは、さまざまなタスクに対して人間と同様の知識や能力を持ち、独自の学習や問題解決ができる能力を持つとされています。AGIの特長としては以下のようなものがあります。

ASIとは

ASIとは、Artificial Superintelligence(人工超知能)の略であり、AGIがさらに進化したもので、人間の知能をはるかに超えた人工知能 を指します。

ASIは、あらゆるタスクや問題において人間よりも優れた能力を持ち、自己学習や自己進化により知識や能力を飛躍的に向上させ、人間には解決が困難または不可能な問題にも解決策を見つけ出すことができるとされています。

将来、人間の知能をはるかに超えたASIが現れた場合、「シンギュラリティ※」が起こるとされ、社会はあらゆる面で大きく変化すると言われています。

シンギュラリティ
人工知能が人間の知能を超え、指数関数的に進化が加速する時点(技術的特異点)を指す。これにより、予測可能な未来が予測不可能になり、社会や科学技術は人間が理解できない速度で変化し、進歩すると言われている。

今までのAIとAGI、ASIとの違い

従来のAIは、特定のタスクや問題に特化したものであり、一つのプログラムやアルゴリズムで動作しており、限定的な範囲での活動が主でした。一方、AGIは汎用的な知能を持つことで複数のタスクに対応できる、人間のような柔軟性を持っています。さらにASIは人間の知能をはるかに超えるため、未知のタスクも解決できるようになります。

従来のAI
AGI
ASI
タスクの特化
画像認識や音声認識など、特定の領域に限定してタスクを実行
複数タスクに対応できる汎用的な能力がある
未知のタスクや複雑な問題も自己進化により解決できる
学習能力
あらかじめプログラムされた膨大なデータからルールやパターンを学習
データや経験から学習する能力を持ち、新たな情報や知識を踏まえて、状況に応じて適切な判断を行う
自己学習と自己進化が可能で、どんな知識も効率的に獲得し応用する
柔軟性
あらかじめ設計された手法に基づいてタスクを実行
新しい問題へのアプローチや解決策を見出すことができる
極めて柔軟性が高く、未知の状況や問題に立ち向かう能力がある
自己進化
範囲内でのタスクを実行(自己進化はしない)
経験から学び、新たな情報やデータを取り入れて能力を向上させる(自己進化は限定的)
人間の監督なしに自己改善と自己進化を遂行することができる

AGI、ASIがあると何が変わる?

今後、AGIの登場により、私たちの社会やビジネスに大きな変革がもたらされると言われています。データ処理や分析、レポートなど効率的かつスピーディな業務処理の実現はもちろん、市場予測や競争分析、新たなビジネスモデルの立案が可能になり、より高度な意思決定をサポートすることが期待されます。また、顧客へのパーソナライズしたサービスやモノの提供が可能となり、CX(顧客体験)の向上も期待できるでしょう。つまり、AGIを導入することがビジネスにおいて柔軟で戦略的なアプローチとなり、企業の競争力強化と持続的な成長につながると考えられます。

さらに、AGIや人間の知能を超えたASIは、新たな科学的な発見や技術の進歩をもたらす可能性もあります。これにより、医療やエネルギー分野などの社会的な課題解決や、人類全体の幸福度向上にも貢献することが期待されています。特に、ASIは人間が解明することができなかった科学的・数学的問題も解決するため、ビジネスのみならず労働の在り方や経済の構造自体が変わるかもしれません。

まとめ

AGI(汎用人工知能)は、人間のような汎用的な知能を持つ人工知能です。その登場により、効率的かつスピーディな業務処理の実現や高度な意思決定のサポート、科学的な発見や技術の進歩など、さまざまな変革がもたらされると考えられています。さらにASI(人工超知能)は、人間の知能をはるかに超えるため、より科学的進歩や地球規模の課題解決がもたらされるでしょう。倫理的な課題解決はもちろん、今後のテクノロジーの進化を見守りながら、AGIやASIが私たちの社会にどのような変化をもたらすか注視していきましょう。

また、2023年のSoftBank Worldで近い将来AGIが登場すると語ったソフトバンクグループ株式会社 代表取締役 会長兼社長執行役員およびソフトバンク株式会社 創業者 取締役 の孫正義は、2024年6月の株主総会で、ASIの実現も遠い将来の話ではないと語りました。ぜひその様子もご覧ください。

2023年10月4日開催 SoftBank World 2023 講演の様子はこちら
2024年6月21日開催 ソフトバンクグループ 第44回定時株主総会の様子はこちら

AIによる記事まとめ

この記事は「AGI(汎用人工知能)とASI(超知能)」について解説しています。従来AIと比較して、AGIは複数のタスクに対応し汎用性を持つと説明しています。ビジネス領域では業務効率化や高度な意思決定支援、パーソナライズ化などが可能となり、競争力強化やCX向上につながると述べています。さらに、ASIはAGIの先にあり、人類の叡智を遥かに超える能力で科学技術進歩や社会課題解決をもたらしうると展望しています。

※上記まとめは生成AIで作成したものです。誤りや不正確さが含まれる可能性があります。

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辻村 昌美
ソフトバンクビジネスブログ編集チーム
辻村 昌美
ソフトバンクで新規事業立ち上げなどを経験後、2020年より法人向けマーケティングに従事。中小企業や既存のお客様向けマーケティングを担当し、2022年よりコンテンツ制作に携わる。

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