IP電話とは? アナログ電話や携帯電話との違い
2023年11月29日更新
この記事では、企業の新任総務担当者やこれまで固定電話を利用したことがない若手総務担当者に向けて、固定電話の基礎をキーワードごとに分かりやすく解説します。今回はIP電話についてです。電話の種類について、アナログ電話とIP電話の違い、携帯電話やPHSを簡単に説明します。
アナログ電話とは
IP電話の前に、まずは昔から利用されているアナログ電話について解説します。
アナログ電話とは、アナログ信号によって音声を送受信する昔ながらの有線の固定電話のことを指します。古くからさまざまな企業や家庭で使われています。
アナログ電話は、PSTN(Public Switched Telephone Network)と呼ばれる公衆電話網を使って発信者と着信者をつなげます。本来、相手ごとに直通の電話線が必要になりますが、公衆電話網の中にある電話交換機につながっていることで、多数の加入者で回線を共有しながら効率的かつ経済的につなぐことができます。
PSTNは、メタル線でできた有線回線を利用していましたが、交換設備の維持の問題や回線の光ファイバ化にともない、IP(Internet Protocol)電話網への移行が進められています。
関連記事:電話の基礎を学ぼう
IP電話とは
IP電話とは、IP(Internet Protcol・インターネットプロトコル)という通信方式を使用して、音声データを送受信する電話のことです。IP電話は、従来の電話回線ではなくインターネット回線を通じて通話することができます。一緒に出てくることが多いVoIP(Voice over Internet Protocol)はIP電話の技術を指します。
IP電話では、インターネット回線を通じてデジタル化した音声信号を送受信します。別の場所にいる同僚や取引先との通話もインターネット回線を使って行うため、通話時間や距離による制限を受けずに通話できます。そのため、海外との通話や長距離を頻繁に行う場合は、アナログ電話よりもコスト削減が可能です。
携帯電話、PHS
携帯電話とPHSは、移動しながらでも手軽に通話できる無線接続の電話のことです。携帯電話は、通信会社が全国に基地局と呼ばれる電波塔を設置し、接続したネットワークを利用して通話ができます。PHS(Personal handy-phone)は、携帯電話と伝送方式や周波数などが異なります。なお、PHSは2023年3月末にサービス終了しました。(構内PHSを除く)
まとめ
以上、IP電話やアナログ電話、携帯電話やPHSに関する説明をしてきました。
電話はビジネスにおいては必須の通信ツールであり、コミュニケーションの一つです。各通信手段について理解し、適切に使いこなすことで、業務の効率化・コスト削減につながります。
ソフトバンクでは電話に加えてコミュニケーションを向上させる各種ソリューションを取り揃えているので、こちらのページも参考にしてみてください。
関連記事
関連ページ
音声・通信インフラ環境の整備
既存システム環境の運用維持とIT環境のクラウド化を統合すれば、従業員が働きやすい柔軟な環境構築につながります。
音声・固定電話 サービス
ソフトバンクなら、固定電話を含むビジネスコミュニケーションを効率化できます。各種サービスをご紹介します。