FMCとは?【分かりやすく解説】
2023年8月14日更新
コロナ禍を経験し、どこでも働ける環境作りの重要性 に気づいた方も多いのではないでしょうか。電話の対応に際しても、今までは代表電話に対応するためにわざわざ出社したり、不在の人への伝言を受けた後で担当者へ折り返し連絡するように伝えたりと、手間がかかることが多くありました。そのような状況が長く続いたことで、「携帯電話で内線電話や代表電話を使えるようにしたい」との声が増えています。
そこで今回は、そうした電話環境の構成を検討するときによく耳にする「FMC」と「クラウドPBX」について解説します。
スマートフォンを内線化し柔軟な働き方を実現する「FMC・UC導入ガイド」もぜひ一緒にご確認ください。
オフィスの外から内線電話を可能にする「FMC」とは?
FMCとは、「固定電話と携帯電話の融合」を意味する「Fixed-Mobile Convergence」の略称です。
今までは企業内の閉じられた環境で机に置かれた固定電話を使って外線や内線電話を利用していました。テレワーク時の連絡用として携帯電話を持っていても、会社にかかってきた電話をとることができないので伝言を聞いて折り返すか、携帯電話に掛け直してもらうことが必要でした。
これをFMCサービスを利用することで、下記のような変化が生まれます。
FMCサービスを利用し固定電話と携帯電話を連携することで、会社にかかってきた電話を携帯電話に内線転送してもらったり、携帯電話で直接電話を受けることができるようになります。FMCサービスを利用すれば 伝言の手間を減らすことができるだけでなく、お客さまをお待たせしたり会話を取りこぼすことも少なくなる でしょう。
さらに社内はもちろん、在宅勤務どうしでも携帯電話やスマートフォンを使って内線電話で話せるようになります。
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代表電話の発着信もスマホで可能にする「クラウドPBX」とは?
クラウドPBXとは、お客さまのオフィスに設置していたPBXをクラウド化し、IPネットワーク経由でPBX機能を提供するサービス のことです。
これまでの電話環境では、オフィス内にオンプレミス型のPBXを設置して複数の電話回線を集約し、内線同士の接続や外線と内線の接続を制御していました。この機能をクラウド上で利用できるようにしたものをクラウドPBXと言います。
クラウドPBXを利用することで、下記のような変化が生まれます。
クラウドPBXなら、携帯電話やスマートフォンからも代表電話で発着信できるようになるため、自宅や外出先で代表電話を利用できる ようになります。クラウドPBXの多くはFMC機能が備わっており、携帯電話だけで内線外線とも対応できるため、近年は 固定電話を全てやめてしまうケースも増えて きています。
また、物理的なPBXを設置しないため 定期的な整備や入れ替えがなくなるとともに、配線作業のわずらわしさからも開放される ので、総務担当者の負担も軽減できます。組織変更のたびに必要だったグループ設定や電話帳の入れ替え作業なども、業者へ頼まずとも家から簡単にWeb上で設定可能です。
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家でも外でもオフィスと同じように働くために
FMCで携帯電話を内線化し、クラウドPBXで代表電話の受発信を可能にすれば、場所に縛られず効率的に業務を行えるようになります。さらに近年は、これらにチャット機能やWeb会議が搭載されたサービスなどコミュニケーションをより向上させるサービスも増えているので、それらを組み合わせることも可能です。
家はもちろんカフェや訪問先など、場所を問わずオフィスと同じように働ける環境を作ることは、感染症対策だけでなく、地震や台風といった災害時のBCP や雪などで電車が止まってしまい通勤できないときでも 事業を継続するために重要 になってきます。こちらの資料で会社の電話環境検討時に使える課題別ユースケースをご紹介しています。コストを抑えながら電話環境を構築したい方、電話設備の管理を簡単にしたい方はこちらの資料もご参考ください。
もしオフィスで古いPBXを使っているなら、これを機会にFMCやクラウドPBXを検討してみませんか。
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香川県三豊市
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