スマホ内線化のメリットとは?

2024年8月1日掲載

スマホ内線化のメリットとは?

ワークスタイルの多様化によりテレワークが浸透し、オフィスワークが当たり前ではなくなった今、オフィスの電話環境も変化しています。多くのビジネスパーソンが外出先での電話対応にはスマートフォンを使用しており、ビジネスにおいては場所にとらわれず、低コストで、より拡張性に富んだ最適な電話環境の構築が望まれています。中でも多くの企業で需要が高まっているスマホの内線化について、仕組みやメリットをご説明します。

目次

スマホを内線化するとは?

内線というと、オフィスにある固定電話(ビジネスフォン)を使うもの、というイメージがありますが、スマートフォンを内線として使用する方法もあります。スマートフォンを内線化すると内線通話や保留転送、会社の電話番号での発信など、スマートフォンをオフィスの固定電話機のように使うことができ、場所に捉われない働き方の実現や業務の効率化、円滑なコミュニケーションを実現できます。また、スマートフォンを内線化するためにはIP化やクラウド化が必要ですが、それにより通信費や固定電話のメンテナンス費用などのコスト削減が図れる点が魅力です。

スマホ内線化の仕組み

スマートフォンを内線化するには、大きく分けて①FMCサービスを利用する方法と②IP-PBXを利用する方法③クラウドPBXを利用する方法の3つがあります。スマホ内線化には「FMC」というサービスが深く関連しますので、まず「FMCサービスを利用する方法」から解説していきます。

①FMCサービスを利用する方法

FMC(Fixed Mobile Convergence)サービスとは、「固定通信と携帯電話の融合」を意味します。FMCサーバに携帯電話と固定電話の情報を登録し、内線番号へと変更することで内線通話ができる仕組みです。

FMCサービスを利用する方法

②IP-PBXを利用する方法

PBXはPrivate Branch Exchangeの略であり、構内交換機を指します。社内にある複数の電話機は、このPBXによって管理され内線化されます。IP-PBXはPBXをIP(Internet Protocol)として利用しており、社内LANでつながっている固定電話やPCでの利用はもちろん、社外でも携帯電話網を介してネットワークへの接続、もしくは専用の回線を経由することでスマホの内線化を可能とします。

※オンプレミスのIP-PBXでスマホを内線化する場合は、IP-PBXとスマートフォン間で通信を行う必要があります。「内線番号での発着信」「保留、転送などの制御」を実現するには、専用のアプリなどを介して通信を行う必要があります。

IP-PBXを利用する方法

③クラウドPBXを利用する方法

クラウドPBXはIP-PBXのクラウド版というイメージです。ここでいうクラウドとはインターネット上に存在するシステムのことを指し、クラウド上にあるシステムがPBXの役割を担ってくれます。内線化以外にも外部との通話も可能にし、柔軟な対応ができることから広く普及している仕組みで、インターネット環境を利用して手軽にスマホを内線化することができます。

クラウドPBXを利用する方法

クラウドPBXの概要やメリット、よくある不安についてはこちらの資料をご確認ください。

クラウドPBXを利用してスマホ内線化する方法は、大きく2つに分けられます。

(1)FMC一体型のクラウドPBX

モバイルキャリアが提供するFMCと一体型のクラウドPBXは、モバイル網に直接つながっているため、専用のアプリが不要で、同一キャリアの同一クラウドPBXサービスを利用しているスマホ間であれば、電話アプリで内線番号を呼び出すだけでつながります。

関連サービスリンク

(2)それ以外のクラウドPBX

IP-PBXをクラウド化しただけのもので、専用のアプリなどが必要となります。
こちらのクラウドPBXにも2種類あり、通信の信号のみをアプリを介して送受信し、音声信号は電話アプリを使うタイプと、通信の信号及び音声信号もアプリを利用するVoIPタイプがあります。前者は音声品質が固定電話品質以上というメリットがあり、後者はIVR、チャット、ビデオ会議、プレゼンス、など多彩な機能を持ち合わせています。

関連サービスリンク

SwitchTalk:通信信号のみ専用アプリ、音声信号は電話アプリを使うタイプ

UniTalkDialpadZoom Phone:VoIPタイプ

スマホを内線化するメリット

スマートフォンを内線化するメリットは主に4つあります。
ここでは特に、FMC一体型クラウドPBXを利用してスマートフォンを内線化する場合について述べます。

・スマートフォンから会社の番号で発着信可能

外出先でも会社の電話番号を使って発着信できるので、場所を選ばずに電話対応が可能となり、重要な電話をとりこぼすことがなくなります。テレワークはもちろん、外出先でもコミュニケーションをスムーズに行うことができるので、業務効率化と顧客満足度向上につながります。

・回線工事不要で内線番号の変更などができる

FMC一体型のクラウドPBXを用いてスマートフォンを内線化すると、組織変更などによるレイアウト変更のたびに利用設定を変更するために業者を手配したり、工事の日程調整を行う必要がありません。回線工事を業者に依頼せずに自ら管理画面で内線番号の変更や設定変更などができます。

・コスト削減

内線化されていないスマートフォンを用いて社内の電話と通話を行うと当然ながら通話料金がかかります。1回ごとの通話料は大した額でなかったとしても、年間で考えると決して無視できる額ではありません。スマホを内線化することで、従業員どうしや拠点間でどれだけ通話をしても定額になるためコスト削減につながり、取り次ぎや折り返し、転送するための外線通話料金も削減できます。また、PBXをクラウド化すればレイアウト変更や新規拠点の回線工事が不要なので、工事費用も削減可能です。さらに、PBXの更新費用も不要となり、通信費用だけでなく機器運用・管理費といった面でもコスト削減が見込めます。

・BCPとして効果的

災害時や予期せぬ緊急事態の際にも、スマホを内線化していれば出社しなくてもスマートフォンで会社の番号を利用して通話できるので、BCPとしてとても効果的です。

スマホを内線化することで広がる可能性

スマホを内線化することで得られるメリットは、時代にあわせた労働環境を整えていく際に大きな力になります。スマホの内線化は、多様な働き方を促進し業務効率化や生産性向上につながり、従業員の満足度向上にもよい影響を与えるでしょう。
しかし、業務形態によって固定電話があった方がよい場合もあれば、携帯電話(スマートフォン)の方がよい場合もあります。メリット・デメリットを検討し、自社の業務形態にあったものを内線として利用できるように最適な固定電話やスマートフォンの回線数を検討した上でスマホの内線化をぜひ検討してみてください。

関連サービス

FMC・クラウドPBXを利用したおススメの内線化サービス「ConnecTalk」

拠点間の内線通話をシームレスにつなげたり、外出先でもオフィスの電話を受発信できます。PBXのクラウド化により初期投資を抑え、高音質なVoLTEを活用することで安定性のある通話環境を構築します。既存PBXとの接続も可能なため、拠点ごとの段階的なクラウド化も実現できます。

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ConnecTalk

「ConnecTalk(コネクトーク)」はクラウドPBXとFMCをひとつで実現するサービスです。メリットや機能紹介、導入までのスケジュールについて詳細にご紹介します。

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