固定費を節約する方法とは？変動費との違いやポイントなどを分かりやすく解説

変動費とは？

消費者の行動や選択によって支出額が変動する支出を変動費と呼び、主に次の種類の支出が代表的です。

• 食費（酒類や外食など）
• 被服費（洋服や下着など）
• 医療費（医薬品や医療サービスなど）
• 美容費（美容院やエステなど）
• 交際費（食事会やプレゼントなど）
• 交通費（交通や自動車の維持費など）
• 娯楽費など

変動費に含まれている支出は生活の質に関係するものが多く、減らそうとするとストレスが溜まる傾向があるので注意しましょう。なお、食費は固定費として扱う場合もあります。

家賃が安い住宅へ引っ越して節約する

家賃は支出における割合が大きい固定費です。仮に10万円の住宅に住んでいた場合、8万円の賃貸住宅に引っ越しできれば、年間24万円の節約ができます。

また、賃貸物件を契約期間終了後に住み続ける場合は、契約の更新が必要です。そのため、更新料の支払いや、家賃が値上げになるケースもあり、支出が増える可能性があります。

一般的に家賃の割合は手取り額の25 %～30 %程度が目安とされているので、更新時期や、目標のために節約をしたい場合は、ご自身の収入にあった住宅へ引っ越しましょう。

ただし、敷金・礼金、仲介手数料や引っ越し代など一時的な出費が嵩むため、引っ越しにはまとまった費用がかかる点も考慮しましょう。

電力会社の契約内容を見直して節約する

電力会社の料金プランは規制料金と自由料金の2種類があり、特徴が次のように異なります。

2016年4月1日より、電気の小売業への参入が自由となり、供給区域であれば電力会社や料金プランを自由に選ぶことができます。電気料金が高いと感じるなら、別の料金プランや電力会社の乗り換えを検討しましょう。

また、電力会社や契約しているプランによってはアンペア数によって基本料金が異なるので、下げることも検討しましょう。

保険内容を見直して節約する

生命保険や損害保険などは万一の事態に備えられますが、複数契約していると家計を圧迫する可能性があります。

そのため、複数の保険に契約している方は、保障内容を確認して保険料が適切か、内容が重複していないかなどをチェックし、不要な保険を解約しましょう。

また、保険商品によっては最新医療を保証していないことがあるので、最新の生命保険と内容を比較して、場合によっては別の保険に切り替えましょう。

使わないクレジットカードや定額制サービスを解約して節約する

クレジットカードによっては年会費がかかる場合もあるので、使わないクレジットカードがある場合は解約しましょう。

また、動画配信サービスや音楽配信サービスなどのサブスクリプションサービスは、使っていない場合でも月額使用料がかかります。クレジットカードの年会費と同様に、解約を検討しましょう。

インターネット回線サービスを見直して節約する

固定回線やモバイル回線の通信費が高いと感じるなら、インターネット回線サービスの料金プランを見直して、場合によっては乗り換えを検討しましょう。

例えば、固定回線なら月額使用料が安いプランに変更したり、キャンペーンを利用してインターネット回線サービスを乗り換えたりすると、通信費が節約できます。モバイル回線なら、月額使用料が抑えられている格安SIMに乗り換えることを検討しましょう。

インターネット回線サービスの月額使用料や仕組みはプランによって異なりますが、金額が変わらない傾向があるので、一度乗り換えれば節約効果を継続して得られます。

インターネットとスマートフォンをセットプランにして節約する

特定のインターネット回線サービスとスマートフォンを利用していると、事業者によっては月額使用料がおトクになる場合があるので活用しましょう。

例えば、「SoftBank 光」や「SoftBank Air」とソフトバンク、ワイモバイルのスマートフォンをセットで利用すると、対象プランの場合、「おうち割 光セット」もしくは「おうち割 光セット（A）」に加入することができ、加入すると毎月のスマートフォンの通信料が割引されるのでおトクです。

インターネット回線サービスやスマートフォンによってセット割やセットプランの内容や条件が異なるので、ご自身のインターネット回線やスマートフォンのWebサイトを確認してみましょう。

固定費や変動費などの全体の支出を把握して具体的な目標額を決める

固定費の節約を始める際は、家賃や食費、通信費などの全体の支出を把握してから具体的な目標額を決めましょう。

具体的な目標額を決めずに節約するとモチベーションの維持が難しくなったり、支出の中で節約できる項目の判断がつかなくなったりする恐れがあります。

例えば、「毎月5万円を貯めたい」「子供の大学入学金を積み立てたい」などの具体的な目標が決まっていると、目標金額を達成するために節約できる項目や方法が見つけやすくなります。

固定費の節約で生活の質を急に落とさないようにする

節約のために家賃や通信費などを削ると生活の質が落ちてしまう可能性があります。

生活の質が落ちるとストレスをため込みやすくなり、節約のモチベーションが落ちたり、反動で出費が増えたりする可能性は否定できません。

固定費の節約を行うときは、なるべく生活の質を維持したまま、節約ができないか検討しましょう。

固定費だけでなく変動費も見直す

固定費の見直しだけでも節約の効果を期待できますが、同時に次のような方法で変動費も節約してみるとよいです。

• 外食やコンビニを利用する回数を減らす
• 弁当や水筒を持参する
• 洋服や趣味などの優先順位を見直すなど

固定費と変動費の両方を節約することで、家庭全体の支出を減らすことができます。