目次
引っ越し先で固定電話を利用するためには?
必要な手続きや費用などを分かりやすく解説
固定電話
公開:2023年1月19日

引っ越し先でも固定電話を利用するなら手続きが必要です。ただし、契約している固定電話の種類や引っ越し先によって必要な手続きが異なる場合があります。固定電話の引っ越し手続きをスムーズに進めたいなら、必要な手続きを把握しておくとよいでしょう。
この記事では、引っ越し先でも固定電話を使用する場合の手続きを解説します。固定電話の引っ越し費用や、お勧めのIP電話なども紹介するので、参考にしてください。
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おうちのでんわの詳細をみる固定電話(アナログ回線)の引っ越し手続き

NTT東日本/NTT西日本と契約している固定電話(アナログ回線)は、引っ越し先の住所によって手続きの流れが次のように異なります。
NTT東西のエリアをまたがない引っ越しの場合 | 契約しているNTT東日本/NTT西日本で引っ越し手続きを行う |
NTT東西のエリアをまたぐ引っ越しの場合 | 契約しているNTT東日本(西日本)で解約を行い、引っ越し先のNTT西日本(東日本)と新規契約を行う |
NTT東日本/NTT西日本は管轄が異なるため、サービス提供エリアをまたいだ引っ越しをするかどうかで、固定電話(アナログ回線)の引っ越し手続きが異なります。NTT東西エリアをまたがない場合と、またぐ場合の手続きを順番に解説します。
NTT東西エリアをまたがない場合の固定電話(アナログ回線)の引っ越し手続き
現在と同一の市区内、同都道府県内の別の市町村、同一のNTT東西エリア内で異なる都道府県に引っ越す場合は、NTT東西エリアをまたがない引っ越しとなります。
そのため、契約中の NTT東日本/NTT西日本に問い合わせて、引っ越し手続きを進めます。
引っ越しにともなう電話の移転工事費用はおおむね2,200円(税込)~11,330円(税込)です。引っ越し先で宅内工事が不要なら手続きの費用のみ、宅内工事が必要なら工事費用がかかります。
なお、引っ越しをすると同一市区町村内でも交換局が異なると、電話番号が変わる可能性があります。
NTT東西エリアをまたぐ場合の固定電話(アナログ回線)の引っ越し手続き
NTT東日本/NTT西日本は管轄が異なるので、NTT東西エリアをまたいで引っ越しをする場合は、現在の契約を解約してから固定回線(アナログ回線)の新規契約を結びます。次の表は、NTT東日本/NTT西日本のエリアをまとめたものです。
サービス提供エリア | |
---|---|
NTT東日本エリア | 北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県(※) 、新潟県 |
NTT西日本エリア | 富山県、石川県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県 |
- 行政区域とNTT西日本の県域が異なるため、長野県の一部地域もNTT西日本の提供エリアとなります。
例えば、東京都から大阪府へ引っ越しをする場合はNTT東日本との契約を解約してから、引っ越し先の住所でNTT西日本と契約をします。解約してから新規契約をするため、現在使用している電話番号を引き継ぐことはできません。
基本的に固定電話(アナログ回線)の解約時に費用はかかりません。ただし、加入電話に申し込むと施設設置負担金として39,600円(税込)が、加入電話・ライトプランに申し込むと交換機等工事費2,200円(税込)が契約料880円(税込)とは別にかかります。つまり、エリアをまたいだ引っ越しの費用は高額になる可能性があると覚えておきましょう。
固定電話(IP電話)の引っ越し手続き
IP電話とはアナログ回線ではなく、IP(インターネットプロトコル)という通信規格を用いた電話サービスのことです。インターネット回線を通じて音声通話を行うサービスで、フレッツ光の「ひかり電話」やソフトバンクの「おうちのでんわ」などがあります。
固定電話(IP電話)の引っ越し手続きや手順はサービスを提供している事業者によって異なります。例えば、フレッツ光の「ひかり電話」は固定電話(アナログ回線)と同様にNTT東西エリアをまたぐかどうかで、手続きの内容や手順が変わります。
一方で、「おうちのでんわ」は引っ越し先がサービスの提供エリア内なら、店頭、お電話またはチャットサポートで手続きが行えます。引っ越しにかかる費用は契約内容によりますが、1,100円(税込)~3,300円(税込)です。
固定電話(IP電話)を引っ越し先でも使用したい場合は、まずは契約しているサービスに問い合わせしてみましょう。なお、050から始まるIP電話の電話番号はプロバイダーを変更しない限り、原則として電話番号が変わることはありません。
固定電話(IP電話)なら「おうちのでんわ」がお勧め
固定電話(IP電話)を検討するなら、「おうちのでんわ」がお勧めです。「おうちのでんわ」は現在の固定電話(アナログ回線)の電話番号や電話機がそのまま使用でき、電話機をでんわユニットにつなぐだけなので、回線工事が要りません。
IP電話は固定電話(アナログ回線)と違い、全国どこにかけても同じ料金です。また、同じ「おうちのでんわ」やソフトバンクのスマートフォンや携帯電話にかけると無料になります。つまり、固定電話(アナログ回線)から「おうちのでんわ」に乗り換えることで、固定電話代を節約できる可能性があります。
「おうちのでんわ」を契約中に引っ越しをする場合、引っ越し手続きは店頭、お電話またはチャットサポートで行います。S-ID(認証ID)とパスワードが必要なので、事前に準備しておきましょう。
「おうちのでんわ」のお申し込みはインターネットや電話、ソフトバンクショップ、ワイモバイルショップから行えます。自分にあった方法で申し込みをしましょう。
引っ越し先でも固定電話を利用したいなら手続きが必要
基本的に、固定電話を引っ越し先でも利用したいなら、契約している電話会社や事業者に引っ越しの手続きを申し込みます。固定電話(アナログ回線)を利用している方は、NTT東日本/NTT西日本のサービス提供エリアをまたぐかどうかで、手続きの流れが異なるので注意しましょう。
- エリアをまたがない……契約しているNTT東日本/NTT西日本で引っ越し手続きを申し込む
- エリアをまたぐ……契約しているNTT東日本/NTT西日本を解約してから、引っ越し先のエリアで新規契約を申し込む
IP電話の場合は、サービスにもよりますがかんたんに引っ越し手続きが終わる場合もあります。例えば、ソフトバンクの「おうちのでんわ」は店頭以外にも年中無休のチャットサポートに申し込めば、引っ越し手続きは完了です。あとは、引っ越し先に使用中のでんわユニットを持っていけば、引っ越し先でも固定電話が利用できます。
「おうちのでんわ」の料金やサービス内容の詳細は、以下からご確認ください。
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