ブロードバンドガイド

光回線が遅くなる原因は?パソコンやルーターなど原因別に対策方法を解説

光回線が遅くなる原因は?パソコンやルーターなど原因別に対策方法を解説

光回線はADSL回線やモバイル回線に比べて通信速度が速く安定しています。しかし、光回線を利用していても、インターネットの通信速度が遅くなることはあります。

この記事では、光回線が遅くなる原因と対策方法を分かりやすく解説します。光回線が遅い原因を知りたい方は、参考にしてください。

光回線なら「SoftBank 光」

SoftBank 光の詳細をみる

目次

光回線が遅い原因と対策方法

光回線が遅い原因と対策方法

光回線が遅い場合、以下の原因が考えられます。

  • パソコンに問題がある
  • 光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターに問題がある
  • Wi-Fi環境に問題がある
  • LANケーブルに問題がある
  • インターネットの接続方式に問題がある
  • プロバイダーに問題がある

上記の原因と対策方法を順番に解説します。

パソコンに問題がある場合

光回線が遅い場合、パソコンに問題が発生している可能性があります。例えば、パソコンを動かすOSのバージョンが古いと、最新の接続方式に最適化されていない、あるいは対応していないため通信速度が遅くなる可能性があります。

また、パソコンで問題が発生していなくても、スペック不足が原因で遅いケースも考えられます。パソコンのスペックで重要なのはCPU、メモリ、HDD・SDD、対応Wi-Fi規格です。

概要
CPU パソコンの処理や制御を行うパーツ
性能が高いほど処理するスピードが速い
メモリ パソコンで処理するデータを一時的に保管するパーツ
容量が多いほど、多くの処理が一度に行える
HDD・SSD 画像や動画などのデータを保管しておくパーツ
HDDとSSDの2種類がある
対応Wi-Fi規格 パソコンに搭載されているWi-Fi規格の世代を示す
Wi-Fiルーターの規格よりも古いと通信速度が遅くなる

光回線が遅いと感じたら、まずはパソコンで問題が起きていないか、スペックが不足していないかなどを確認してみましょう。

パソコンに問題がある場合の対策方法

パソコンに問題がある場合は、パソコンのOSを最新のバージョンにアップデートしたり、メモリを増やしたりしてみると解決する場合があります。

また、パソコンのWi-Fi規格がWi-Fiルーターよりも古い場合は、パソコンに最新のWi-Fi規格を搭載した無線LAN子機を差してみると改善される可能性があります。また、古い機器なら買い替えも検討してみるとよいです。

光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターに問題がある場合

パソコンに問題がない場合は、光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターなどの機器が原因で光回線が遅い可能性があります。

概要
ONU 光信号とデジタル信号を相互に変換してインターネットに接続する機器
光回線サービスからレンタルする
Wi-Fi機能はないため、無線通信をするためにはWi-Fiルーターが必須
Wi-Fiルーター 複数の機器を同時にインターネットにつないで使用できる機器
自分で用意できるが、光回線サービスによってはレンタルできる

上記の機器を使用していると、機器に熱がこもり不具合を起こし、正常に動作しないことがあります。

光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターに問題がある場合の対策方法

光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターに問題がある場合は、再起動を行いましょう。再起動を行うと熱が放出され、不具合が解消され可能性があります。

機器によって再起動の方法は異なりますが、基本的には光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターの電源を切り、時間を置いてからコンセントに挿すと再起動します。ただし、実行するときは、光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターの取扱説明書を確認してから行いましょう。

また、パソコンのWi-Fi規格よりもWi-FiルーターのWi-Fi規格が古い場合は、最新のWi-Fi規格を搭載した機器への買い替えをお勧めします。

Wi-Fi環境に問題がある場合

光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターに問題がなければ、Wi-Fiルーターを利用している環境に問題が起きている可能性があります。

Wi-Fiは障害物に阻まれたり、別の電波の影響を受けたりするとつながりが悪くなります。また、距離が遠いと接続が悪くなるため、Wi-Fiルーターとパソコンやスマートフォンの距離が遠いと、通信速度が遅くなる傾向があります。

Wi-Fi環境に問題がある場合の対策方法

Wi-Fi環境に問題がある場合は、Wi-Fiルーターを置く場所を見直しましょう。

例えば、ウォーターサーバーやキッチンなどの水回り近くにWi-Fiルーターを設置すると、電波がとおりにくくなります。また、電子レンジやBluetooth機器など、ほかの家電製品の近くに設置するのも避けた方がよいでしょう。

Wi-Fiルーターを家の隅や、パソコンやスマートフォンから遠い場所にしか設置できない場合は、無線LAN中継器を設置して、Wi-Fiが届く範囲を広げる方法もあります。

LANケーブルに問題がある場合

光回線に有線接続していて遅い場合は、LANケーブルに問題が起きている可能性があります。

LANケーブルとは、光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターとパソコンやゲーム機をつなげて、光回線に有線で接続する機器です。LANケーブルにはカテゴリがあり、カテゴリごとに通信速度の上限が異なります。

最大通信速度
カテゴリ8 40Gbps
カテゴリ7A 10Gbps
カテゴリ7
カテゴリ6A
カテゴリ6 1Gbps
カテゴリ5e
カテゴリ5 100Mbps

光回線でも、使用しているLANケーブルが古い、あるいは断線していると高速通信はできませんので、確認してみましょう。

LANケーブルに問題がある場合の対策方法

LANケーブルに問題がある場合は、LANケーブルを交換します。なお、LANケーブルを交換する際は、LANケーブルのカテゴリに気を付けましょう。

インターネットの接続方式に問題がある場合

光回線が遅い原因として、インターネットの接続方式が「IPv4 PPPoE」を採用していることも考えられます。「IPv4 PPPoE」とは従来の接続方式で、利用者が多くなるほど通信速度が遅くなるデメリットがあります。

一方、インターネットの接続方式で「IPv6 IPoE」を採用している光回線の場合、利用者が多くても混雑せず、通信速度が低下しにくいです。

加入しているインターネット回線サービスやWi-Fiルーターによっては「IPv4 PPPoE」のままインターネットに接続していて、混雑によって通信速度が低下する可能性があります。

インターネットの接続方式に問題がある場合の対策方法

インターネットの接続方式に問題がある場合は、「IPv6 IPoE」を採用している光回線に乗り換えるか、次の手順で「IPv6 IPoE」に切り替えてみましょう。なお、以下の手順はWindows11を例としています。

  1. 「コントロールパネル」の画面を開く
  2. 「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択する
  3. 「ネットワークと共有センター」の画面で、「アダプターの設定の変更」を選択する
  4. 「ネットワーク接続」の画面でイーサネットのアイコンを右クリックして、「プロパティ(R)」を選択する
  5. 「ユーザー アカウント制御」の画面が表示された場合は、「はい(Y)」を選択する
  6. 「イーサネットのプロパティ」画面の「ネットワーク」タブを選択する
  7. 「この接続は次の項目を使用します(O)」の枠内にある「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」をチェックする
  8. 「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)」を選択した状態で、「プロパティ(R)」を選択する
  9. 「インターネット プロトコル バージョン 6 (TCP/IPv6)のプロパティ」の画面で、「IPv6 アドレスを自動的に取得する(O)」と「DNS サーバーのアドレスを自動的に取得する(B)」を選択する
  10. 「OK」を選択して画面を閉じる

上記の手順で、「IPv6 IPoE」に切り替わります。ただし、「IPv6 IPoE」に切り替えると、対応していないサーバやWebサイトには接続できません。

そのため、「IPv6 IPoE」を利用したい方は、「IPv4 PPPoE」と「IPv6 IPoE」を同時に利用できる「IPv4 over IPv6」に対応したサービスに加入しましょう。

プロバイダーに問題がある場合

光回線が毎日同じ時間帯に遅くなる場合は、プロバイダーが混雑している可能性があります。

プロバイダーとは、回線をインターネットとつなげる役割を担う接続事業者のことです。パソコンをインターネットにつなげるためには、回線を提供する回線事業者と、回線とインターネットを接続するプロバイダーに加入します。

同じ地域で同じプロバイダーに加入している方が多く、同じ時間帯で利用していると通信速度が低下する場合があります。

プロバイダーに問題がある場合の対策方法

プロバイダーに問題がある場合は、インターネットを利用する時間帯を避ける、あるいは別のインターネット回線サービスへの乗り換えを検討してみましょう。

光回線が遅い場合は乗り換えを検討してみる

上記で紹介した対策方法を試しても光回線が遅い問題が解決しない場合は、インターネット回線サービスの乗り換えも検討してみましょう。

お勧めのインターネット回線サービスは「SoftBank 光」です。「SoftBank 光」は回線工事費を含めた初期費用が抑えられており、最大10Gbps(※1)の超高速通信により、動画視聴やオンラインゲームなどを楽しめます。

また、「SoftBank 光」はIPv4とIPv6を同時に利用できる「IPv6高速ハイブリッド IPv6 IPoE + IPv4」が設定不要、追加料金不要で使用できます(※2)。

さらに、「SoftBank 光」とソフトバンク、ワイモバイルのスマートフォンをセットで利用すると、対象プランの場合、「おうち割 光セット」もしくは「おうち割 光セット(A)」に加入することができ、加入すると毎月のスマートフォンの通信料が割引されるのでおトクです。

契約プランによって割引額が異なるため、事前に詳細をご確認ください。

  • ※1 最大10Gbpsとは技術規格上の最大値です。ご利用のパソコン等の機器やネットワーク機器の性能、その他利用環境、回線の混雑状況などにより大きく異なります。
  • ※2 別途、Yahoo! BBプロバイダー料およびフレッツ光月額使用料、光BBユニットレンタル費用が必要です。

SoftBank 光の詳細をみる

光回線が遅いときは原因を確かめて適切な方法で対処する

光回線が遅いときは、次のような原因が考えられます。

  • パソコンに問題がある
  • 光回線終端装置(ONU)やWi-Fiルーターに問題がある
  • Wi-Fi環境に問題がある
  • LANケーブルに問題がある
  • インターネットの接続方式に問題がある
  • プロバイダーに問題がある

原因ごとに対策方法は異なるため、本記事の内容を参考に順番に試してみましょう。対策方法を試しても改善されない場合は、「SoftBank 光」のような、別の光回線への乗り換えも検討してみましょう。

SoftBank 光の詳細をみる

  • Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標または商標です。

あわせて読みたい記事

ブロードバンドガイド
目次へ

×