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IPv6とは?Wi-Fi接続で利用する方法、設定や確認方法について解説
光回線
公開:2023年1月19日
インターネット接続に「IPv6」を利用すると、通信が高速化できる可能性があります。IPv6とは具体的にはどのようなものなのか、利用するにはどのような手順を踏めばよいのか、気になっていた方もいるのではないでしょうか。
この記事では、IPv6とは何か、利用方法、IPv6で接続できているかの確認方法などを解説していきます。インターネット通信を少しでも高速化したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Wi-Fiで高速通信を利用したい方へ
IPv6対応の「SoftBank 光」
Wi-FiのIPv6とは?IPv4との違いも紹介
IPv6は、IPv4に次ぐインターネットプロトコルの規格です。インターネットプロトコルは、インターネットで通信をするときのルールや言語のようなもので、同じインターネットプロトコルどうしでのみ通信が成立します。
IPv6がIPv4の次世代規格として登場した背景には、IPv4でのIPアドレスの枯渇問題があります。IPv4ではIPアドレスが約43億個に限られているため、インターネットを利用するユーザー数が急激に増えている中で、将来的にIPアドレスが不足することが不安視されていました。
そこで新たに作られたのがIPv6です。IPv6では、340兆の1兆倍の1兆倍に当たる数(約340澗個)のIPアドレスが利用でき、事実上、無限に近いIPアドレスの割り当てが可能となっています。IPv6を利用することで、IPアドレスの枯渇は解決できると考えられています。
また、IPv6では、IPv4にはない接続方式が利用できます。IPv6対応の光回線へ乗り換えをすることで、通信環境を高速化することが可能です。
IPv6の接続方式の種類
IPv6で利用できるインターネットの接続方式には、PPPoE(PPP over Ethernet)とIPoE(IP over Ethernet)の2種類があります。
PPPoEは、電話回線を前提とした「PPP(Point-to-Point Protocol)」を応用した接続方式で、IPv4ではこちらの接続方式が利用されます。一方で、IPv6では、PPPoEのほか、直接インターネットに接続する方式であるIPoEも利用できます。
IPoEでは、帯域幅の広い通信網や通信設備を利用できるため、PPPoEと比較すると通信が混雑しにくく、安定して高速通信が可能です。自動車で例えると、道路の車線が増えて渋滞が起こりにくくなるイメージです。IPv6対応の光回線を利用することで、より高速な通信でインターネットを利用することができます。
IPv6を利用するための方法
IPv6でインターネットを利用するためには、具体的には何をすればよいのか、手順や方法が気になっている方もいるのではないでしょうか。IPv6を利用するためには、光回線・プロバイダーの申し込み、ルーターの準備、機器の設定を1つずつ進めていきます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
IPv6対応の光回線・プロバイダーに申し込みをする
まずは、IPv6への対応を確認して光回線・プロバイダーの申し込みを行います。申し込み予定のサービスについては、WebサイトでIPv6への対応について記載があるかを事前に確認しておきましょう。
なお、申し込み先のサービスによっては、IPv6を利用するためにオプションの加入が必要な場合があります。オプションが必要なのかについても、申し込み先を選ぶタイミングであわせて確認しましょう。
IPv6対応のWi-Fiルーターを用意する
IPv6を利用するためには、Wi-FiルーターもIPv6対応のものが必要となります。各製品がIPv6へ対応しているかについては、公式サイトや製品パッケージで確認できます。IPv6への対応も含め、必要なスペックがそろっているか確認の上、購入を進めていきましょう。既にお持ちのWi-FiルーターがあればIPv6への対応はあるかを確認し、非対応の場合には買い替えも検討しましょう。
Wi-Fiルーターと機種の設定をする
光回線・プロバイダーの申し込み、Wi-Fiルーターの準備ができたら、Wi-Fiルーターと機種の設定をしてIPv6の利用を開始しましょう。Wi-Fiルーターの設定方法は、各メーカーのWebサイトで確認できます。設定方法を確認の上、手順を1つずつ進めていきましょう。
パソコンの設定手順は次のとおりです。
▼Windows 11の場合
- コントロールパネルを表示
- 「ネットワークの状態とタスクの表示」を選択
- 画面左側にある「アダプターの設定の変更」を選択
- 「イーサネット」を右クリックし、「プロパティ(R)」を選択
- 「ネットワーク」のタブで、「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」にチェックを入れ、「プロパティ(R)」を選択
- 「IPv6 アドレスを自動的に取得する(O)」「DNS サーバーのアドレスを自動的に取得する(B)」をそれぞれ選択し、「OK」を選択
- 「イーサネットのプロパティ」の画面に戻るので「閉じる」を選択
コントロールパネルは、Windowsのマークをタップ>「すべてのアプリ」をタップ>コントロールパネルを検索 の順に操作することで表示できます。コントロールパネルから、イーサネットのプロパティまで進み、IPv6に接続するための設定を行いましょう。
▼Macの場合(Mac OS X(10.6以前)/OS X(10.7~)での設定方法)
- メニューから「システム環境設定」を選択
- サイドバーで「ネットワーク」をクリック
- IPv6で使用するネットワークサービス(Wi-FiやEthernetなど)を選択し、「詳細」をクリック
- 「TCP/IP」のタブを選択
- 「IPv6の構成」を「自動」に設定
「システム環境設定」から、ネットワークサービスの詳細に進み、IPv6の設定を行います。「TCP/IP」のタブで「IPv6の構成」を「自動」に設定すれば、IPv6で接続するための設定は完了です。
IPv6で接続できているかを確認する方法
自宅のWi-Fiで、IPv6によるインターネット接続ができているかを確認する方法としては、2つあります。それぞれ詳しく見ていきましょう。
- IPv6接続テストのWebサイトで確認する
- パソコンの設定から確認する
IPv6接続テストのWebサイトで確認する
IPv6 接続性テストのWebサイトで、IPv6で接続できているかを確認できます。
IPv6アドレスが表示されれば、お使いのインターネット環境においてIPv6で接続できていることが確認できます。
パソコンの設定から確認する
パソコンの設定からIPv6のアドレスの表示があるかをチェックして、IPv6で接続できているかを確認する方法もあります。Windows11、Macでの確認の手順はそれぞれ次のとおりです。
▼Windows11の場合
- Windowsのマークを右クリックして「設定」を選択
- 「ネットワークとインターネット」>「ネットワークの詳細設定」>「ハードウェアと接続のプロパティ」の順に選択
- 「IPv6 アドレス」の項目に表示があるかを確認する
▼Macの場合(Mac OS Xの場合)
- アップルメニュー>「システム環境設定」を選択
- サイドバーで「ネットワーク」をクリック
- 「TCP/IP」のタブを選択
- 「IPv6アドレス」が表示されていることを確認する
「SoftBank 光」はIPv6対応!Wi-Fiで高速通信を利用したい人にお勧め
IPv6対応の光回線を探しているなら、「SoftBank 光」がお勧めです。SoftBank 光では、「IPv6高速ハイブリッド」を提供中です。「光BBユニットレンタル」「フレッツ・v6オプション(NTT東西)」の申し込みをすることでIPv6によるインターネットが利用可能です。追加料金はかかりません。
また、SoftBank 光は光コラボレーションのサービスのため、他社光コラボレーションからかんたんに乗り換えが可能です。ソフトバンクのモバイル端末とのセット割引や、最大10Gbpsの超高速プランも注目です。SoftBank 光で特に魅力となる3つのポイントを見ていきましょう。
他社光コラボレーションからかんたんに乗り換えできる
SoftBank 光は、NTT東日本とNTT西日本からフレッツ光回線の提供を受けて、自社の独自サービスとあわせて光回線サービスを展開している光コラボレーションのサービスです。他社の光コラボレーションに加入中なら、事業者変更によって、工事不要でかんたんに乗り換えができます。光コラボレーションに加入中で、インターネットを見直したい方は、光コラボレーションのサービスがお勧めです。
- SoftBank 光・10ギガの場合、NTT東西のフレッツ光/他社光コラボレーションサービスを現在ご利用中の方であっても、新規ご契約となり、立ち会い工事が必要です。
ソフトバンクの携帯電話にセット割引が適用できる
「SoftBank 光」とソフトバンク、ワイモバイルのスマートフォンをセットで利用すると、対象プランの場合、「おうち割 光セット」もしくは「おうち割 光セット(A)」に加入することができ、加入すると毎月のスマートフォンの通信料が割引されるのでおトクです。
最大10Gbpsの超高速プランも一部地域で提供中
SoftBank 光では、最大10Gbps(※)の通信速度に対応した超高速プラン「SoftBank 光・10ギガ」も提供しています。最大1Gbpsの多くの光回線と比較すると、ワンランク上の通信が可能です。
通信速度を重視して新規の申し込み先を選びたい方はもちろん、今より通信の速い光回線へ乗り換えしたい方にもお勧めです。
- 最大10Gbpsとは技術規格上の最大値です。ご利用のパソコン等の機器やネットワーク機器の性能、その他利用環境、回線の混雑状況などにより大きく異なります。
IPv6接続によるWi-Fi通信で快適にインターネットを利用しよう
IPv6の接続方式は、従来のIPv4に比べて高速通信が可能です。IPv6対応の光回線へ乗り換えをすることで、今より快適な通信環境の実現が期待できます。
IPv6を利用するためには、IPv6対応の光回線・プロバイダーの申し込み、IPv6対応のWi-Fiルーターの購入、ルーターやパソコンの設定などが必要です。ぜひ1つずつ準備を進めていきましょう。
SoftBank 光では、IPv6対応の高速インターネットが利用できます。最大10Gbpsの超高速プランの提供もあるので、さらにワンランク上の通信を求める方もぜひ注目です。
- Wi-FiはWi-Fi Allianceの登録商標または商標です。
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